TAJIHM の 兵庫の山めぐり <摂津
 
金鳥山      きんちょうさん 388m 神戸市
七兵衛山    しちべえやま 462m
打越山    うちこしやま 480m
十文字山   じゅうもんじやま 279m
 
1/2.5万地図 : 西宮
 
【2015年2月】 2015-13(TAJI)
   摂津本山駅に近いコープリビング甲南店の屋上より  2015 / 2

 六甲山の地図を眺めていると、中腹と呼べそうな辺りの小ピークにも山名が付いているので、一度その低山巡りをするのも面白いのではと思えた。そこで半日程度のプランを立ててみた。それは阪急岡本駅を起点とするもので、まずは保久良神社経由で金鳥山に立つ。そこかえあは更に北へと歩いて風吹岩を通り、その先で打越峠へと向かうコースに入る。横池、雌池のそばを通って打越峠へ。峠からは七兵衛山をピストンする。打越峠に戻ると西に向かう登山コースに入り、コース途中で打越山、十文字山に立つ。そして甲南大西校舎へと下りてくるプランだった。
 阪急岡本駅の北口を出たのは2015年2月の第一土曜日のことだった。北口は裏口と呼べそうなごく小さな改札口で、すぐに住宅地の細い道を歩くことになった。保久良神社は北東方向なので、そちらを目指して適当に歩いていると、通りに保久良神社の方向を示す標石が現れた。それに従うように東へと歩くと、問題なく保久良神社に通じる車道に出てきた。後はその道を北へと歩いて行く。緩やかな上り坂を歩いて天王橋のそばを通ると、舗装路ながらも林道を歩く雰囲気となった。道沿いに点々と桜の木が植えられており、桜の季節では楽しく歩けそうだった。南の方向に展望が現れると、神戸の海が朝日に光っていた。遠くは大阪の高層ビルも見えていた。車道の終点が保久良神社で、あちらこちらに朝の散歩を楽しむ人を見かけた。境内の一角にきれいなトイレがあり、その先より金鳥山への登り道が始まっていた。その易しい道を登って行く。そこも桜の木が多く植えられていた。保久良神社から金鳥山までは150mほど登ることになるので、次第に坂がきつくなってきた。その坂を登りきると広くなだらかになった所に出た。その一体を金鳥山と呼んでいるようで、展望もあってそこからは広く神戸の市街地や海が眺められた。その金鳥山の最高点はどこかと今少し登山道を辿ると、一番高いと思われる方向に小径が分かれた。その小径に入るとすぐに休憩出来る所が現れ、その近くで山名標識を見た。山名の確認を終えると主コースに戻り、次は風吹岩を目指した。陽射しを受けて明るい登山道を歩いて行く。ほぼ緩やかな道を歩いて行くと、岩場のある広くなった所に出た。そこが風吹岩で、主コースにある展望地とあって、何人かのハイカーが一休みしていた。気温は2℃ほどで風は無し。陽射しを受けていると、あまり寒さは感じなかった。その風吹き岩の先で打越峠への道が分かれたので、そちらの小径に入った。小さなピークを越えて横池に近づくことになったが、その小ピークを越えるときに六甲の尾根が眺められて、六甲最高峰も望まれた。程なく横池のそばに出ると、横池はいかにも山中の小池と言った佇まいで、湖面にはうっすらと氷が張っていた。次に雌池に向かうとき、湖畔を離れるコースに入ると、その途中からも六甲最高峰が眺められた。雌池のそばに出ると、雌池は横池よりも一回り小さな池で、横池と同様に湖面はうっすらと氷が張っていた。その雌池からは打越峠へと向かうのだが、そこで道誤りを犯してしまった。雌池の先で暗い谷コースをどんどん下っていたところ、あまりにも下りが続くので漸くおかしいと気付いた。地図を見ると八幡谷を下っているようだった。そのまま下るとハイキングが終わってしまうところだった。少し戻って案内図を改めて見ると、そこから西へと始まる道が通行不能であることを示していたが、その道なら戻らずとも近づけそうだった。そこで通行禁止コースを歩いて打越峠に向かうことにした。その道はいかにもマイナーな道で、他のコースがよく踏まれているのに対して、鄙な山を歩いている雰囲気となった。高度は上げずトラバース道として続いていた。そして南から来る広い登山道に合流したが、結局のところ危険個所は無かったので、通行禁止の理由がよく分からなかった。合流地点からは北へと上り坂になった。雌池からはほとんど下り坂だったため、上り坂は少々疲れる思いだったが、休まず登って打越峠に着いた。雌池を離れてから70分以上経っていたので、ちょっと時間がかかり過ぎだった。そこからは七兵衛山へ向かうのだが、東へと歩くとすぐに分岐点が現れた。歩き易い道で、6分も歩けば七兵衛山のピークに着いた。山頂は有志によるものか休憩出来るようになっており、市街地への展望もあった。そこからは打越山へ向かう予定にしていたのだが、どこで道誤りをしたのかをどうしても知りたくなった。そこで一度雌池にまで戻ることにした。七兵衛山からは登ってきた道を戻るも、途中で分岐した右手の道に入ると、七兵衛峠のそばに下りてきた。後は東へと歩いて雌池を目指す。そして雌池が間近になったときロープを掴みながら下ったのだが、最後は左手に折れて雌池に出た。そのポイントで道誤りを犯したことが分かった。雌池から打越峠に向かうには右手に曲がらなければならないところを、真っ直ぐ南へと歩いたことが原因だった。それにしても、そこにこそ標識が必要ではと思われた。改めて打越峠へと向かった。六甲山への主コースの一つとあって、打越峠に着くまでで10人以上のハイカーとすれ違った。このコースでの雌池から打越峠までの所要時間はたった14分だった。打越峠からは西へと打越山に向かった。道なりに歩いていると南西へと向かい出したが、途中で大きく曲がって北へ向かうようになると、程なく打越山に着いた。そこはコース途中の小さなピークで、あまり山頂らしさは無かった。それでも山名標識があり、ベンチもあって休めるようになっていた。打越山でこの日三つ目のピークだった。そこからは西岡本を目指して下山に向かうのだが、その途中にも山名の付くピークがあり、それが十文字山だった。十文字山へは案内標識に従って歩いた。途中で北へ向かったりもしたが、道なりに歩いていると、いつしか南に向かっていた。展望のほとんど無いコースで、すれ違う人も無かった。急坂も無く淡々と緩い道を歩いて行ると、小さなピークのそばを通った。そのピークの先で左手に風変わりなモニュメントを見た。説明板を見ると、仏舎利塔のようだった。仏舎利塔はフェンスに囲まれており、中に入ることは出来ないようだった。地図を見るとその位置で十文字山を過ぎたことになるので、先ほどのピークが十文字山ではと思えた。そこで引き返して改めてそのピークに立ってみたが、山名標識は無く、雑然とした雰囲気だった。神戸市街に近い山なら標識の一つも付いていると思っていただけに、少々意外だった。これで四つのピークを踏んだので、後は下山するのみ。車道に出て道なりに下ると、高台の住宅地に出てきた。そこからは階段を下ったりと適当に電車沿線となる南の方向へと歩いた。その帰路では阪急岡本駅に向かわず、JR摂津本山駅をゴールとした。摂津本山駅に着いてハイキング終了としたが、この日に歩いた山の姿を眺めたくなり、そこで七兵衛山の山頂から見えていたコープリビング甲南店へ寄り道することにした。その屋上に上がると、十文字山こそ確認出来なかったが、金鳥山も七兵衛山、打越山も一つの山として眺められた。やはり山名の付く山は、それぞれに存在感を持っていると思いながら暫し眺めていた。
(2015/3記)(2020/9改訂)
<登山日> 2015年2月7日 7:37阪急岡本駅スタート/8:06〜12保久良神社/8:37〜50金鳥山/9:14風吹岩/9:36横池/9:48雌池/10:32道誤りに気付き荒れた登山道に入る/11:00打越峠/11:06〜19七兵衛山/11:35雌池/11:49打越峠/12:03打越山/12:50〜13:00十文字山/13:10〜38広場で昼休憩/13:56岡本九丁目交差点/14:20JR摂津本山駅エンド。
(天気) 朝の空は良く晴れていたが、次第に薄雲が広がってきた。昼頃には薄晴れの空に変わっていた。気温は2℃前後で推移していたが、昼が近づいて上昇しだし、打越山では6℃、麓に下りてきたときは10℃まで上がっていた。参上では風はほとんど無かった。視界は少しうっすらとしている程度だった。
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阪急岡本駅の北改札口からスタートした 保久良神社を目指して適当に住宅地を歩いた 保久良神社の標識が現れて、後はそれに従った

 酒屋が現れた そ
 の位置で北に向か
 う車道に入った

   北に進むと天王橋
   が現れた それを
   横目に更に北へと
   進む
緩やかな上り坂の車道を歩いて行く 途中で一般車は進入禁止になっていた 左手には木立を通して市街地が眺められた

 道路そばには点々
 と桜が植えられて
 いた

 保久良神社に着い
 た そこは車道の
 終点だった

 保久良神社の前は
 好展望地だった

    左の写真に写る東
    神戸大橋を大きく
    見る
鳥居を通って保久良神社の境内に入った 保久良神社の本殿を見る 神社の西に回ると、トイレが建っていた
神社を離れて奥へと続く道に入った フェンスの向こうに見たのは「神生岩」だった 金鳥山への登山道が始まった
大阪湾の方向が眺められた 大阪湾で目立っていたのはWTCコスモタワ
ーだった
登山道を桜の木が続いていた

 登山道の傾斜が
 緩んできた

 金鳥山の広場に着
 いた そこは好展
 望地でもあった

 広場は南側が開け
 ており、六甲アイ
 ランドが眺められ
 た

   六甲アイランドに
   架かる六甲大橋を
   見る
金鳥山の最高点を目指して、登山道を北へと歩
いた
すぐに左手に小径が分かれたので、そちらに入
った
小径はベンチが置かれている所で終わっていた
ベンチそばで少し高くなった所に金鳥山の標識
を見た
登山コースに戻って、次は風吹岩に向かった 左手に森林管理歩道が分かれた
暫くはほぼ平坦な道だった 魚屋道に合流した 北西方向が開けて六甲ガーデンテラスが眺められた
少し坂を登るようになった 送電塔(新神戸線46番)が現れた そこが風吹岩だった

 風吹岩は好展望
 地だった 大阪
 湾の風景が広く
 眺められた

   大阪湾に朝日が当
   たっていた
風吹岩を離れたとき、風吹岩を振り返った 少し進むと、左手に打越山への道が分かれた 小さなピークを越すことになった

 東向かいの荒地
 山を見る

 ピークを越すとき
 六甲の尾根が眺め
 られた 写真はよ
 く見ようと木に登
 ってのもの
西お多福山と六甲山を大きく見る 西に摩耶山を見る 横池の方向に下って行く

 横池の大きな方、
 雄池の前に出て
 きた

   雄池は湖面の半分
   ほどがうっすらと
   凍っていた
湖面の氷り方は様々だった 次の雌池へは一度尾根に出て向かうことにした 尾根道に出たとき西お多福山がすっきりと眺め
られた

 尾根からは西お多
 福山だけで無く、
 北の尾根が広く眺
 められた

   雌池へと下って行く

 雌池のそばに出
 てきた

 雌池も湖面が少
 し氷っていた
雌池を離れると、道なりに南へと歩いた 谷筋を下って行く 間伐材で柵が作られていた 木漏れ日広場が現れた
まだ南へと下って行く 打越峠への道が右手に分岐したが通行禁止だった まだ南へと下ってしまった

 堰堤のそばまで来
 た そこまで来れ
 ば八幡谷をずっと
 下っていることに
 さすがに気が付い
 た

 引き返して、通行
 禁止の道で打越峠
 に向かうことにし
 た
マイナーな道で、トラバース道として続いた 通行禁止だけに登山道上に落ち葉が積もっていた 南側に展望が開けるときがあった
ベンチを見たので、一休みとした 広い道に合流した 結局、危ない箇所は無かった 打越峠に向かい出すと次第に坂がきつくなってきた

 打越峠に到着した
 雌池から70分も
 かかってしまった

    東へと向かうと
    すぐに七兵衛山
    への分岐点が現
    れた
峠と七兵衛山山頂までの標高差は30mだけだった ごく緩やかな道を歩いて行く すぐに七兵衛山のピークが見えてきた
 七兵衛山の山頂に
 着いた 手作りの
 ベンチが置かれて
 山頂らしさはあっ
 た

    東向かいに見えて
    いるのは打越山だ
    った
山頂からは市街地が良く眺められた 山頂からは八幡谷へ向かえる道もあった
打越峠への正しいコースを知りたく、一度、雌
池まで戻ることにした
七兵衛峠に近い登山口に下りてきた 雌池に通じる登山道は良く踏まれた道で、メジ
ャーコースであることが分かった

 女池に戻ってくる
 と相変わらずの静
 けさだっや

    道誤りの原因が分
    かった 雌池の先
    ですぐに右折すべ
    きなのに、直進し
    ていた
打越峠へと、辿ってきた道を引き返す ベンチが置かれている所を通った 七兵衛峠に近い七兵衛山登山口まで戻ってきた
打越峠に近い七兵衛山登山口まで戻ってきた 打越峠に戻ってきた 雌池からたった14分だ
った
次は打越山へと、緩やかな道を登って行く

 途中で木立の隙間よ
 り七兵衛山が望まれ
 た

 途中まで南西方向に
 向かっていたが、直
 角に曲がって北に向
 かうことになった

 緩やかなまま打越山
 に近づいた

   打越山の山頂に着い
   た 地形としては山
   頂らしさは無かった
   が、休憩出来るよう
   になっていた
打越山では休まず、道なりに北西へと歩いた 樹間から見えたのは西お多福山だった 道なりに歩いていると、北に向かうこともあった
漸く南に向かうようになった 送電塔(仁川連絡線43番)に出会った どこが十文字山かと注意しながら歩いたが

 モニュメントが現
 れた 仏舎利塔だ
 った ここに来て
 十文字山を通り過
 ぎていることに気
 付いた

 少し戻ると、小さ
 な丘があったが、
 そこが十文字山で
 はと思えた

 十文字山に立っ
 てみたが、標識
 は無く少し雑然
 としている印象
 を受けた

 コースに戻って
 下りを続けると
 柵が現れた
近くにお寺が見えたが、一帯は某宗教の敷地のようだった 登山道は終わって車道に出ることになった 後はずっと車道歩きだった

 歩いていると広場
 が現れたので、遅
 い昼休憩とした

   広場からは西に展
   望があった
車道歩きを続けると、住宅地が足下に見えてきた 高台に建つ住宅地に出てきた 階段が現れたので、一気に下ることにした
再び住宅地に出ると、JR線を目指して南に歩
いた
岡本交差点まで歩いてきた JR摂津本山駅で、この日のハイキングを終了
した