TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨 
 
天狗    てんぐやま 484.2m 西脇市
 
城山 (黒田城址) 312.8m
 
1/2.5万地図 : 谷川
 
【2020年12月】 No.2 2020-198(TAJI&HM)
 
   《天狗山》 黒田庄町黒田より  2020 / 12

 西脇十山には山名の付かない山として「黒田城址」が選ばれていた。場所はどこかと西脇市観光協会のホームページを見ると、黒田城址の山頂とされているのは天狗山の西尾根にある312mピークで、「見張り櫓跡」と呼ばれている所だった。そこで黒田城址コースを登って天狗山山頂に立つことにした。
 向かったのは2020年12月の第二金曜日のこと。良く晴れた日だった。国道175号線を田高交差点で離れて山裾に近づくと「姥が懐」の標識が現れて、そのそばに数台分の駐車スペースを見た。そこが西脇十山のホームページにも載っていた黒田城址コースの駐車場だった。車を止めると、まずはそばの車道を東へと歩いて「黒田官兵衛生誕の地」の石碑の前を通ると、黒田城址の標識が現れて、すんなりと登山コースに入った。ゲートを抜けて溜め池のそばを通ると、もう一度ゲートを通った。山中へと入ると暫くは植林地の中を歩いた。登山道には「官兵衛遊歩道」の名が付いており、頂上までの距離が書かれていた。但し頂上は黒田城址としての頂上で、案内図ではホームページの標高よりも若干高く、312.8mとなっていた。登山道は石ころの多い所もあったが、急坂は無く概ね易しく歩けた。そして周囲は自然林へと替わった。登山口から30分ほど歩くと漸く西尾根に着いて、そこに黒田城跡の案内板を見た。案内板には城跡がある一帯は城山と呼ばれている旨が書かれていた。登山コースはまだ巻き道になっていたので、その案内板の位置から尾根筋に入った。少し進むと平坦な所が現れて、そこは少し城跡らしさを感じた。程なく登山コースが合流して尾根上の登山道を歩くようになった。少し進むと急坂を登るようになった。階段もあって無理なく急坂を登りきって小さなピークに出た。そこが黒田城址の山頂とされる「見張り櫓跡」だった。そこに着いて漸く天狗山の姿をはっきり見た。その先も小径があり、そのまま普通に登って行けると思っていると、上り坂になった辺りより厳しくなってきた。急坂の上にそこに落ち葉が積もって滑り易くなっており、足下に十分注意が必要だった。また小径もはっきりしなくなってきて、目印テープを頼りに登った。急坂を登り切ると450mピークに対しては巻き道となったが、最後は尾根を歩いて山頂に立った。山頂までにかかった時間は登山口から75分、見張り櫓跡からでは30分だった。見張り櫓跡までは遊歩道歩きで無理なく登れたのだが、その先は道もはっきりしない上に急斜面もあったので、天狗山が西脇十山に選ばれていないことに納得した。その天狗山山頂は樹林に囲まれており、展望としては北の方向に石戸山の尾根をちらりと見るだけだった。450mピークの辺りには岩場の展望地があることを見ていたので、昼休憩はそちらでとろうと、すぐに山頂を離れて登ってきた道を引き返した。岩場に着くとそこは南から西へと広く展望があり、遠くは笠形山も望めた。その風景を眺めながら昼休憩とした。北の方向も望める岩場もあるだろうと、昼休憩後に北西尾根に少し入ってみると、期待通りに西から北への展望を得た。展望に関してはそれで満足すると、登山コースに戻って目印テープを追いながら下った。登ってきたとき以上に足下に最新の注意を払いながら下った。黒田城址まで戻ると、後は遊歩道歩きとあって楽々と下って行った。そして駐車場まで戻って来ると、ちょっと散歩をする感じでそばの130mピークにある稲荷社に立ち寄った。丘の上からも展望があり、西向かいの尾根が眺められた。
(2021/2記)
<登山日> 2020年12月11日 10:21姥が懐に近い駐車スペースよりスタート/10:25入口ゲート/10:52黒田城跡標柱/11:07見張り櫓跡(黒田城跡山頂)/11:40〜48天狗山山頂/11:57〜12:16展望地で昼休憩/12:50見張り櫓跡/13:21入口ゲート/13:25駐車地点エンド。
(天気) 快晴。山頂の気温は14℃で、風が冷たかった。視界はまずまず良かった。下山を終える頃には雲が増えていた。
<< Photo Album 2020/12/11 >>
山裾に近づくと「姥が懐」の標識が現れた そのそば
の駐車スペースに車を止めた
そばの車道を東の方向に歩いた 道そばに「黒田官兵衛生誕の地」の石碑が建っていた
「黒田城址」の標識が現れて小橋を渡ることになった 橋を渡った位置にゲートがあり、通り抜けた 溜め池のそばを通った
登山コースは広い道から離れることになった またゲートを通った ゲートのそばには案内図が立っており、山頂となる見
張り櫓跡の標高は312.8mとなっていた
植林地の中を歩くようになった 大日如来を祀っている祠を近くに見た 登山道は黒田城跡遊歩道の名が付いていた
標識には別名として官兵衛遊歩道の名があった また
山頂(見張り櫓跡)までの距離が書かれていた
登るほどに周囲の木々は自然林に替わってきた 尾根に向かって西へと歩いていると、左手に展望が現
れた
間近に見えていたのは前坂山だった 西尾根に出ると、そこに黒田城跡の説明板を見た 登山コースを離れて尾根筋に入るとベンチを見た

平坦な所が現れる
と、その辺りは城
跡らしさを少し感
じた

木々の隙間から見
えていたのは篠ヶ
峰だった
尾根筋を進むうちに登山コースに合流した 登山道の傾斜が増してきた 階段を登るようになった

(←)
見張り櫓跡に着い
た そこが黒田城
跡(城山)の山頂
だった

  (→)
  そこに着いて天狗
  山が望めた
天狗山手前の450mピークに岩壁を見た それが天
狗岩のようだった
見張り櫓跡を後にして、天狗山に向かった 始めは易
しい尾根だった
尾根上に落ち葉が増えてきて、歩き難くなってきた
まだ紅葉が残っていた 上り坂となって歩き難さが増してきた コース自体がはっきりしなくなり、目印テープを追った
岩場の斜面を登る 展望の広がることがあったが、先に山頂を目指した 450mピークが目前になると、巻き道となった
前方に漸く山頂が見えてきた 尾根筋に戻って、尾根歩きで山頂に向かった 最後は易しい道となって山頂に近づいた

(←)
天狗山の山頂に着
いた 見張り櫓跡
から30分だった

   (→)
   四等三角点 (点名
   ・天狗山)を見る
樹林に囲まれた山頂だった 北の方向に少し展望があり、石戸山を見た 足下に見えていたのは円応教本部だった
妙見山の方向には赤テープが続いていたが 展望の岩場で休もうと、歩いてきた道を引き返した 天狗岩の上で昼休憩とした

南から南西にかけ
ての展望を楽しめ

上の写真に写る三角点山を大きく見る 上の写真に写る笠形山を大きく見る 同じ方向に飯森山、妙見山、石金山が並んでいた

(←)
鳴尾山の辺りを
大きく見る

  (→)
  七種山塊も望め
  た
黒田城跡の尾根を足下に見た 北の展望を求めて、少し北西尾根を下ってみた この尾根でも展望の岩場が現れた
期待通りに北が眺められただけでなく、南西までも望めた

上の写真に写る千
ヶ峰を大きく見る

篠ヶ峰を大きく見

白山の方向を大きく見る 石戸山の方向を大きく見る

向山から譲葉山に
続く尾根を見る

コースに戻って下
山を開始した

黒田城跡へと戻っ
て行く
落ち葉で滑らないように慎重に下った 黒田城跡山頂へと緩やかに登った 黒田城跡山頂(見張り櫓跡)まで戻ってきた
あとは遊歩道歩きだった 黒田城跡の説明板が立つ位置の近くから、西に石金山
を望む
尾根筋を離れて東に向かっているとき、前方に妙見山
を見た
植林地に戻ってきた 登山道の起点となるゲートの位置に戻ってきた もう一度ゲートを抜けて、車道に出ることになった
もう駐車場まで数分の距離だった 駐車場に戻った後、そばの稲荷社を訪ねることにした 参道には赤い鳥居が並んでいた
丘の上に出て稲荷社の前に出た 境内には黒田官兵衛のベニヤ絵があった 境内からは展望があり、西向かいの尾根が眺められた