TAJIHM の 兵庫の山めぐり <摂津 
 
鳥脇山    とりわきやま 484.2m 川西市
宝塚市・猪名川町
 
大平山    おおひらやま 257m 川西市
 
岩根山    いわねやま 342.2m 川西市
 
1/2.5万地図 : 広根/武田尾
 
【2023年12月】 2023-220(TAJI)
   川西市矢問より  2023 / 12

 鳥脇山を登ろうと一度車で出かけたことがあるが、山裾に駐車出来そうな場所が見つからなかった。その日は別の山に目標を切り替えたが、どうやら鳥脇山を登るには公共交通機関を利用する方が良さそうとの結論を得た。その考えで向かったのは2023年12月の第三日曜日のこと。この日は単独行だった。JRを川西池田駅で下りると、能勢電鉄の川西能勢口駅に移動した。そして多田駅で降車したのは8時25分だった。澄み切った空ながら冷え込みは厳しかった。その冷たい空気の中を西へとハイキングを開始した。この日は鳥脇山だけでなく、大平山と岩根山の二山も併せて登ることにしており、始めに大平山へと向かった。猪名川に架かる「こんにゃく橋」を渡っていると、澄んだ青空の下に大平山と鳥脇山の並ぶ姿が眺められた。大平山は登山口を探すようなことはせず、東麓側の斜面に適当に取り付く考えだった。トーヨータイヤの大きなビルの前を通り、多田神社の鳥居を右手に見た先で左手に分かれた車道に入った。県道12号線の下を通ることになり、大平山に繋がる小径に入った。その小径は山裾にある福田寺(ふくでんじ)霊園への道で、霊園に着くとそこは素晴らしい展望地でもあった。北東から南東にかけてが一望で、能勢妙見山の姿が目立っていた。その景色を暫し眺めた後、霊園の背後の斜面に取り付いた。当然登山道は無く、灌木の空いた所を探るようにして登った。その感じで山頂まで行ければ良かったのだが、尾根筋に出た辺りでシダが現れたかと思うと俄然シダのヤブコギとなった。きついヤブコギでは無かったが、煩わしさはあった。シダヤブは消えたり現れたりで、そのうちにまた灌木の尾根となり少しは歩き易くなってきた。その尾根歩きを続けていると、突然のように登山道に出会った。湯山台の方向から来ているようだった。登山道に入ると標識も現れて、山頂への道が分かれた。その東へと向かう道に入って緩やかに登ると、分岐点から4分で大平山の山頂に着いた。そこは開けており、少しながら山頂展望もあって山頂らしさがあった。その東の方向の展望を楽しむと、引き返す形で西に向かった。緩やかな尾根にはっきりとした小径が付いてお入り、ゆったりと歩いて行けた。途中展望が現れて、南東方向を見ることもあった。緩やかに登って四等三角点(点名・大平)のそばを通ると緩やかな下り坂となり、竹林を通ることもあった。林道に下り着くとそこはゴルフ場のそばだった。次に目指すのは鳥脇山で、林道を北へと歩いて行った。林道のそばではヒバの木が広範囲で栽培されていた。ゴルフ場に通じる道と合流すると、程なく芋生川に架かる栄橋を渡って県道325号線に出た。鳥脇山へは県道側から登山コース(地図の破線路)があるようだったが、そこまで県道を2kmほど歩く必要があり、それなら県道に沿う尾根を歩いても良いのではと思えて、尾根歩きに切り替えることにした。県道はバイパスの道が主流のようで、そちらを進まず若宮集落内を通るに入った。そして尾根端に取り付いた。その尾根も大平山のときと同様に始めは軽い灌木ヤブの感じで登れたが、途中からシダヤブが現れて苦労することになった。ただシダヤブは現れたり消えたりを繰り返し、途中からシダヤブを見なくなって軽い灌木ヤブを歩くようになった。ただ尾根ではずっと冷たい風を受けながらだった。その尾根にはときおり注意書きが現れて、北斜面側は鴨神社の管理地で立入禁止となっていた。尾根を進むうちにうっすらとながら尾根道が現れると、その先はスムーズに歩けるようになった。尾根に取り付いてから1時間かかって鳥脇山の南尾根に合流すると、はっきりとした尾根道歩きとなった。易々と山頂に近づいていると、一つのピークのそばを通ることになり、そちらのピークの方が三角点ピークよりも僅かに高いように思われた。地図を見るとその通りで等高線は490mまで描かれていた。そこで登山道を離れて立ち寄ってみたが、単なる樹林の茂るピークだった。登山道に戻るとすぐに鳥脇山の山頂に到着した。山頂には小ぶりの電波塔が建っており、辺りは開けていた。但し展望は無かった。思えば尾根に取り付いてからずっと展望は無かったことになる。鳥脇山は三等三角点(点名・東ヶ棟)を求めての単なるピークハントの対象の山のように思われた。次は岩根山を目指すことになるが、地図では岩根山に繋がる破線路は描かれておらず、東尾根上に破線が描かれていた。ただ山頂からは北へとはっきりとした道が始まっていたので、試しとばかりにその小径に入ってみた。ほぼ真っ直ぐ北尾根を下ることになり、その尾根上で送電塔(北大阪線59番)に出会った。その先も尾根道は続き、地図の実線路に合流した。岩根山に繋がる道だった。作業道を想定していたのだが、実際は単なる山道だった。東へとごく緩やかに歩いて行く。廃屋のそばを過ぎると作業道に合流した。それが地図の実線路で、別の小径を歩いて来たようだった。進むうちにその幅広の道から岩根山への小径が分岐したので、そちらへと入った。ごく普通の里山道と言った風の小径を東へと歩いて行くと、分岐点から8分、鳥脇山からだと42分で岩根山の山頂に着いた。山頂は開けており、そこはどこかの宗教団体の敷地のようで、祠や石碑がいっぱい置かれていた。展望も少しはあって木々の隙間からながら西に鳥脇山を北に古宝山が眺められた。その岩根山へと導いた小径はその先も北東へと続いていたので、道なりに東斜面を下って行くことにした。幾分はっきりしない所もあったが、注意深く下れば問題無く、ジグザグに下って行くと林道に下り着いた。そこからは南東へと進んで赤松集落に入った。もう舗装路歩きだった。通り道には高原寺があり、辺りは農村風景だった。その長閑な風景が密集した住宅地となり、更に市街地の風景に変わってきた。大通りに出るとすぐ近くにバス停が見えたので、そこでハイキングを終了することにした。それは阪急バスの清和台中央バス停で、数分待って阪急電鉄川西能勢口駅行きのバスに乗り込んだ。
(2024/1記)
<登山日> 2023年12月17日 8:30多田駅スタート/9:10〜16福田寺霊園/10:08〜22大平山/10:48点名・大平/11:21栄橋/11:36尾根に取り付く/12:36南尾根に合流/12:50[490m]ピーク/12:57〜13:15鳥脇山/13:23[59番]鉄塔/13:57〜14:10岩根山/14:25林道に下り着く/14:54清和台中央バス停エンド。
(天気) 快晴。スタート時はほぼ雲を見なかった。昼頃には雲が増えてきたが、下山を終える頃にはまた快晴の空に戻っていた。気温は朝も昼も5℃と冷え込んでいた。風は身を切る冷たさだった。視界は澄み切っていた。
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能勢電鉄多田駅からハイキング開始とした 駅前を西へと歩くと、大通りに出た 大通りを更に西へと歩いて、猪名川のそばに出た

猪名川に架かる
「こんにゃく橋」
を渡ることにした

西にこれから向か
う大平山と鳥脇山
を見た

鳥脇山を大きく見

矢問三丁目交差点で広い車道に入った トヨータイヤのビルを右手に見る 車道を西へと歩いて行く 右手に鳥居を見た 多田神社の鳥居だった 寄り道でその先の御社橋に向かった
御社橋の上から西に大平山の尾根を見た 車道に戻ると、すぐ先で左手の上り坂の道に入った 県道12号線を潜ると、西へと上り坂になった
車道の終点は福田寺の霊園だった そこが素晴らしい展望地で、北から東、南東へと遮るものの無い展望が得られた

妙見山を中心に三
つの山の並ぶ姿を
見る

(←)
北の方向を眺めた

 (→)
  展望を楽しむと、
  背後の斜面に取り
  付いた
尾根の方向へと、雑木林を適当に歩いた 尾根筋の出るとシダヤブが現れた 軽いシダヤブが現れたり消えたりを繰りかえした
細々と小径を歩くようになった 緩やかな道だった はっきりとした登山道に合流した 湯山台から来ているようだった 標識も見るようになった  山頂への道が北の方向に分岐した そこにも標識を見た 

(←)
山頂への道も緩や
かだった

 (→)
  大平山の山頂に着
  いた 開けており
  山頂らしさがあっ
  た

山頂からは東の方
向に展望があった

堂屋敷の辺りがす
っきりと望めた

(←)
立つ位置を変える
と鉢伏山も望めた

 (→)
  木々の隙間から見
  えていたのは能勢
  の妙見山だった
大平山の山頂を離れて、歩いてきた道を引き返した 分岐点に戻って西へと歩いて行く ややマイナー感を感じる道だった

南東方向に展望が
現れた

大阪市街の先に見
えていたのは生駒
山だった
次第に歩き易くなった 緩やかな上り坂だった 一帯の最高点である299mピークに三角点を見た 四等三角点(点名・大平)だった

緩やかな下り坂に
入ると、前方に見
えていたのは向井
山だった
 

林道に下り着いた

そこは宝塚けやき
ヒルCCのそばだ
った

(←)
林道歩きに移ると
辺りは黄金ヒバの
栽培が行われてい


 (→)
  北へと歩いて行く
ゴルフ場からの道に合流すると、栄橋を渡った 県道325号線に入ると、すぐに車道は二手に分かれた そこは右手の旧道に入った 若宮集落に入ることになり、南西に見えたのは向井山だった
向井山を大きく見る 車道を離れて北を走る尾根の東端に取り付いた 大平山と同様に始めは無難に尾根筋を歩けた
細々とした小径を辿ってやや急斜面を登って行く
ジグザグに登ることもあり、シダが増えてきた
シダヤブに突っ込むことになったが、長くは続かなかった 尾根の傾斜が緩んで来ると、軽いヤブコギ程度で歩けるようになった
立入禁止の注意書きが現れた 北斜面側は賀茂神社の敷地のようだった またシダが現れたが、足で軽く払う程度で歩けた いつしか尾根道がはっきりしており、易しく歩けるようになった
ほぼ展望は無く、木々の隙間から北向かいの尾根を見る程度だった ごく緩やかな尾根道歩きが続いた 南尾根に合流した そこには県道からの登山コースがあり、登山道は遊歩道状になった
いっそう易しい尾根道を歩くようになった 今度は右手が鴨神社の敷地となり、立入禁止だった 小さなアンテナのそばを通った

鳥脇山の三角点ピ
ークよりも手前の
ピークが若干高か
った その490mピ
ークに立ち寄った
が、すっかり雑木
に囲まれていた

尾根道に戻ると、
鳥脇山の山頂まで
ごく僅かな距離だ
った

鳥脇山の山頂(三
角点ピーク)に着
いた 電波塔が幾
つか建っていた

木々に囲まれて展
望の無い山頂だっ

 

三等三角点(点名
・東ヶ棟)を見る
山頂では一番大きな電波塔を見上げた 地図には北に向かえる道は描かれていなかったが、実際はあってその小径に入った 途中で枝道に入って、あくまでも北へと向かった 尾根筋を辿って行く
尾根上で送電塔(北大阪線59番)に出会った 送電塔の先も尾根上にはっきりとした道が続いていた 地図に描かれている実線の道に合流した
枝道に入ってしまったのか細い道を歩くことになり、廃屋のそばを通った 広い道に合流した 本来歩くべき道と思えた 広い道を東へと歩いて行く また廃屋を見た
ゆったりと道を東へと歩いて行く 右手の道は枝道だった 広い道から左手に枝道が分かれた その細い方の道が岩根山に通じる道だった 岩根山に向かえる小径に入った 緩やかな里山道だった

(←)
山頂が近づいた

 (→)
  岩根山の山頂に着
  いた 一帯は神道
  系の宗教法人が関
  係しているようだ
  った
四等三角点(点名・赤松)を見る 山頂ではこの祠が目立っていた 振り返ると、鳥脇山が望まれた

北西方向にも僅か
に展望があって、
二つの山を見た

左は古宝山で右は
城山のようだった

左の写真に写る古
宝山を大きく見る
登山道は山頂を越して北東方向に続いていた その道で下山に向かった はっきりとした道だった 大岩のそばを通った
落ち葉が積もる小径だった 林道に合流すると、そこからは右手に向かった 林道を道なりに歩いて行く
ときおり標識を見た 展望が現れると、足下に川西の市街地が広がっていた 北斗に高代寺山を見る
高原寺のそばを通る頃には、はっきりとした車道になっていた いきなりと言った感じで住宅地に入った 清和台西地区だった 振り返ると岩根山が望まれた
清和台東3丁目交差点まで歩いて来た 交差点のそばにも岩根山の標識を見た 清和台中央バス停でハイキングを終了した