TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
高取山    たかとりさん 490m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 山崎
 
【2018年12月】 No.3 2018-163(TAJI&HM)
 
    伊沢川に架かる生谷橋より  2018 / 12

 国道29号線を走って安富町から宍粟市に入ったとき、山崎大橋の辺りから北東に望めるのが高取山で、西麓の出石集落から登山道が通じている。なだらから山容からして登山道も易しく、その易しい道を久々に歩こうと2018年9月に出かけたのだが、山頂まであと1kmとなったとき、登山を中止することになってしまった。その先よりまったけ山となっており、入山禁止となっていたためだった。その日は快晴とあって、山頂に立てなかったことは何とも残念だった。そこでまったけ山の入山規制が終わる12月に入って再び高取山を登ることにした。向かったのは第三土曜日の15日で、雲の多い日だった。但し天気予報では昼頃より晴れ間が見られるようになるようだった。スタート地点は前回と同じく県道537号線の登山口に近い位置からで、觱篥神社までは数分の距離だった。この日は聖山城跡には立ち寄らず、真っ直ぐ山頂を目指した。前回と違って落葉が終わった後とあって登山道からの展望は少し良くなっており、深呼吸の広場からの展望は広がっていた。尾根筋に出ると前方に山頂が見えてきて、前回に登山を断念したあと1km地点に出た。そこには入山禁止の標識があったのだが、既に外されていた。その先はなるほど赤松が増えてきて、まったけ山であることが分かった。道は易しいまま続いていたが、山頂が近くなると深呼吸の広場の手前と同様に健脚コースと標準コースに分かれた。そこはしっかり登りたく健脚コースに入るとやや急斜面を登るようになった。道筋のはっきりしていない所もあったが、まずはコースを外れることもなく登って行けた。そして急斜面を登りきると、そこが山頂だった。12時を過ぎており天気予報通りに上空には青空が増えていた。おかげで陽射しを受けながら休めることになった。山頂からは南への展望があり、遠くは新龍アルプス辺りも眺められた。ただ前回に立ったときよりも見える範囲は狭まっていた。高取山は山名標識の立つ位置から少し離れて安富町側にも開けた所があり、そちらにも展望があるので向かってみると、そこは子供連れのグループが先着しており賑わっていた。そこからの展望も前回と比べると狭まっていたので、すぐに山頂に戻ってそちらで昼休憩とした。休むうちに青空は更に広がるものと思っていたのだが、そのようにはならず空の七割ほどを雲が広がった状態のままだった。山頂で35分ほど過ごすと、下山は標準コースを下った。健脚コースと比べてずっと易しい道だった。ツツジの展望広場まで戻ると少し展望を楽しんだが、足下に送電塔が見えたので立ち寄ることにした。それは山崎支線5番鉄塔で、そのそばは意外と展望が良く、水剣山も黒尾山も眺められた。そこからはツツジの展望広場に引き返さずに巡視路を歩いて登山コースに戻った。深呼吸の広場まで戻って来ると、また子供グループを見た。山頂で出会った子供たちが5番鉄塔で休む間に先に下りていたようだった。その深呼吸の広場の先で聖山城跡への小径が分かれたので、その小径を辿ることにした。あっきりとした小径で、小さなピークを越して聖山城跡に近づくことになった。前回も立ち寄った所とあって展望はなじみがあったが、この日は雲が多いことで北西方向の山並みは陰影が付いており、前回とは違った趣で眺められた。後は愛宕神社の前を通って登山コースに戻ると、觱篥神社まではごく僅かな距離だった。
(2019/1記)
<登山日> 2018年12月15日 10:50スタート/10:53~56觱篥神社/11:26~30深呼吸の広場/11:51山頂まで1km地点/12:15~50山頂/13:05~15[5番]鉄塔/13:26山頂まで1km地点/13:47深呼吸の広場/14:09~15聖山城跡/14:26エンド。
(天気) スタート時はほぼ曇り空だった。山頂が近づく頃になって少し青空が見られるようになった。山頂で休むうちに青空が広がってきた。山頂は4℃と冷えていたが、陽射しが現れると少しずつ気温は上がってきた。山頂はほぼ無風だった。視界は良かった。下山を進めるうちにまた雲が増えてきた。麓に下りてくると気温は12℃まで上がっていた。
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ゴミ・ステーションのそばから歩き始めた 高取山の標識が現れると示された方向の枝道に入った 觱篥(ひちりき)神社の鳥居の前に出た
觱篥神社の前に立つ 登山コースに入る前に、赤鳥居の階段を登ってみた 石段の先に建っていたのは觱篥大明神だった
改めて登山口から登り始めた すぐに聖山城跡への道が分かれたが、直進した 季節柄、登山道には落ち葉が積もっていた
登山道は尾根道にはならず、巻き道の形で続いていた 右手から出石集落からの小径が合流した コースが二手に分かれると健脚コースに入った
健脚コースの名の通り、急坂が続いた 健脚コースは尾根道で、途中から緩やかになった 前方に現れたのは山崎線15番鉄塔だった
鉄塔の隙間から国見山の山頂に建つ展望台を見る 標準コースが合流すると階段を登るようになった 深呼吸の広場に着いて、展望台で一休みとした
尾根歩きを続けた また送電塔(山崎線14番)と出会った 少し開けた所が現れた 山頂まで1.4kmだった
歩く向きが変わるポイントがあった 丸太の階段を登る 再び尾根歩きとなって送電塔の前に出た
送電塔(山崎支線6番)のそばで放置された三角点を
見た
前方に高取山の山頂を見る 山頂まで1kmとなった 入山禁止の標識は無くなっ
ていた
安心して先に進んだ ツツジの展望広場に着いた 展望広場の名の通り少し展望があった
山崎市街の方向が眺められた 長水山が望めた まったけ山とあって赤松の木を多く見るようになった
コースが二手に分かれると今度も健脚コースを選んだ 健脚コースはやや急坂だった しっかり登って行く 健脚コースはマイナーなコースでヤブっぽい所もあった 

登りきった所が
山頂だった

10年ぶりの山頂
は少し雑草が増え
てきたようだった
山頂からは南の方向の展望が良かった 立つ位置を変えて葛城山の左手に当田山を見た

上の写真に写る
男鹿島を大きく
見る

新龍アルプスの方
向を少し大きく見

山頂から50m離れて安富方面展望ポイントがあった そちらに向かった 展望ポイントは子供連れのグループが休んでいた
そこからの展望は山頂とさほど変わらなかった 山頂に戻って休憩とした 陽射しが現れて暖かかった 下山は標準コースを下った
標準コースは緩やかな道として続いた 標準コースで出会ったのは山崎支線4番鉄塔だった 左手より健脚コースが合流した
ツツジの展望広場に戻ってきた 足下に送電塔が見えたので立ち寄ることにした それは山崎支線5番鉄塔で、そこは好展望地だった

鉄塔のそばからも
展望は良かったが
更によく見ようと
少し鉄塔に登って
みた

上の写真に写る
男鹿島を大きく
見る

水剣山の右手に見
えたのは黒尾山だ
った
山腹を横切ってコースに戻った マンリョウの赤い実を見る 登山コースに戻ってきた
陽射しを受けながら尾根を下った 左手に展望が現れた 山崎ICの辺りを眺めた
深呼吸の広場に着くと山頂で出会った子供たちが先着
していた その先は標準コースを歩いた
ダイオウマツの木が多い所を通った 長い松葉が積も
っていた
横断幕が張られたそばを通った そこは好展望地だっ

揖保川のそばに
立つ川戸山が眺
められ

聖城跡への近道が
現れると、そちら
に入った
近道ははっきりとした小径だった 途中、小さなピークを越した 聖山城跡が見えてきた

(←)
聖山城跡に着い


 (→)
  揖保川を挟んで
  山崎市街が眺め
  られた

右上の写真の右
手に宮山を見る


ここまで来れば黒
尾山は山頂を僅か
に覗かすだけだっ

足下に見えていたのは愛宕神社だった 愛宕山の前を通ってメインコースに戻ってきた 觱篥神社の登山口が見えてきた