TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
上山    うえやま 496.4m 丹波篠山市
 
1/2.5万地図 : 藍本
 
【2023年3月】 2023-43(TAJI&HM)
 
   陶の里より  2023 / 3

 二等三角点を持つ上山の点名は「下立杭」。その上山を立杭焼の里から登ろうと向かったのは2023年3月の第一土曜日だった。県道292号線を南側から走って来ると、三本峠から下り坂に入ったとき前方に反射板を山頂に持つ山が見えてきた。それが上山だった。陶の里に到着すると、そこの駐車場を利用することにした。但し施設から一番離れた位置とした。陶の里からも上山は良く見えており、その右手の一回り大きな山は和田寺山だった。まずは西へと歩いて県道292号線を渡ると、上立杭集落へと入った。立杭焼の里らしく焼き物を生業とする家が並んでいた。近くには登り窯も見えていた。細々とした路地を通るため、近くにいた里の人に上山と和田寺山との鞍部へと通じる登山道について尋ねた。やはり地図通りに陶の里から真っ直ぐ西へと延びるコースで間違いないようだった。集落を離れるとごく細い小径に入った。はっきりしない道のため少々疑わしく思いながらの登りだった。倒木も多くありけっこう登り難さがあった。その小径の途中で「ぬくもりの郷」を示す標識が現れた。正しくコースを歩いていることが分かったが、歩く人が少ないために荒れてきているようだった。登るうちに多少は歩き易くなったが、ヤブっぽい道であることに変わりなかった。鞍部に着くとそこに立つ標識は和田寺山を示しており、上山のものは無かった。その上山へと南の方向への尾根道に入った。尾根道は続いていたがいわゆるヤブ尾根で、小枝を払いながらの登りだった。その面倒くさい登りを続けていると、次第に背後に和田寺山を見るようになった。そのヤブ尾根のまま山頂到着となった。上山の山頂は三角点があるもののヤブっぽさがあり、マイナー感は否めなかった。南に少し下った位置に反射板があるのだが、そこも展望は良くなかった。仕方なく山頂に戻って三角点のそばで休憩とした。その山頂も探れば多少展望があり、倒木の上に立ってだが東に虚空蔵山の尾根が眺められた。西の方向も木々の隙間から意外な近さで御嶽山を見た。まずは山頂で35分ほどの休憩をとると、下山は南東尾根を下ることにした。南東尾根には地図に描かれていた破線路があり、北尾根と違ってヤブっぽさの無い道だった。但し傾斜はきつめで、足下に注意しながら下ることになった。その登山道ははっきりしているだけでなく、ときおり展望が現れて下る方向、南の方向に六甲連山や東に羽束山を眺められた。その尾根で200mほど下ると、左手に小径が分かれた。そちらは東方向であり下立杭集落に繋がっていると思えたため、そちらに入った。その小径も傾斜はきつめで足下に注意が必要だった。その小径が緩やかになると共に不確かになってきたが、もう麓が近くなっていたので適当に下ると、予想通りに下立杭集落に入ることになった。県道に出ると後は県道沿いの歩道を歩けば陶の郷に戻れるのだが、それとは別に山裾を通って陶の郷に出られる車道があった。県道は車が多いので、多少遠回りになるが山裾側の車道に入った。予想通り通行する車はほとんで無く、それだけではなく上山もすっきりと眺められて、けっこう風景を楽しみながら陶の郷へと戻った。
(2023/4記)
<登山日> 2023年3月4日 11:10陶の郷駐車場スタート/11:18登山道に入る/11:43峠に出る/12:07〜42上山/13:00南東尾根を離れる/13:29県道に出る/13:53陶の郷駐車場エンド。
(天気) 晴れ。薄雲が広がっていた。山頂の気温は13℃で、風はほとんど無し。視界は少しうっすらとしていた。
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「陶の里」の駐車場からは、上山が大きく眺められた 左の写真に写る西寺山を大きく見る
陶の里からは西へと県道方向に歩いた 県道を横切って上立杭集落へと向かった 前方に見るのが上山だった 立杭焼の里らしく、集落内には窯元の案内標識が立っていた
集落内には登り窯が展示されていた 集落内で少し迷ったが、陶の里から真っ直ぐ進めば良かったようだった 集落を抜けると自然と山道を歩くようになったが、標識は見なかった
スムーズに峠に出ることを期待したが コースは荒れ気味になり、はっきりしない所も現れた正しいコースなのか疑問も起きたが 行き先が「ぬくもりの郷」の標識が現れて一安心となった
やや急坂の登りが続いた 標識が現れると、和田寺山を指していた 急坂にはロープが張られている所もあった
上山と和田寺山との鞍部、峠の位置が見えてきた 峠に着くと標識が付いていたが 標識に上山を示すものは無かった
上山への尾根道は赤テープはあったが、けっこうヤブっぽい道だった 背後に展望が現れると、見えていたのは和田寺山だった ヤブっぽい尾根歩きが続いた
古びたアンテナが立っていた 前方に山頂が見えてきた 山頂が間近となった

上山の山頂に着い
た ヤブっぽさの
ある山頂だった

山頂の二等三角点
(点名・下立杭)
を見る
展望の無い山頂だったが、倒木を利用すると東の方向が眺められた 左の写真に写る千丈寺山の辺りを少し大きく見る

(←)
千丈寺山の辺りを
更に大きく見る

 (→)
  西の方向も木に少
  し登ってだったが
  御嶽山を望めた
山頂の少し南に反射板が建っていたが、そこに展望は無かった 反射板の正面に回って反射板を眺めた 下山は地図に破線路が描かれている南東尾根を下ることにした はっきりとした登山道だった
南南西の方向に見えたのは大川瀬ダム湖だった 左の写真にちらりと写る雄岡山の方向を見る 尾根道はヤブになることも無く続いた
下るうちに南の方向が広く眺められることがあった

下る方向が開けた
とき、前方に見え
たのは北摂の山並
みだった
上の写真の右半分を大きく見る 前日に登った加茂金毘羅山と有馬富士が眺められた 良く見ると、有馬富士の背後に古宝山が望めた

(←)
南東尾根を途中で
離れて、東に向か
える小径に入った

 (→)
  その小径に入ると
  虚空蔵山の見える
  ポイントがあった
虚空蔵山の左手に白髪岳も望めた この小径もヤブの感じは無かったのだが 下るうちに荒れ気味になってきた 気にせず下った
麓の集落が見えてきた 振り返って歩いてきた道を見る 下立杭集落内を抜けて行く

(←)
県道の位置に出
てきた

 (→)
  県道からは虚空蔵
  山の尾根が眺めら
  れた
県道を歩きだしたが、山裾を通って陶の里に向かえる道が分かれたので、そちらを歩くことにした 枝道に入ると、歩く方向に虚空蔵山を見た 当然、上山も良く見えていた
陶の里が近づいたとき、虚空蔵山への道が分かれた 陶の里に戻ってきた 背後に見えるのは虚空蔵山だった 駐車場は午前よりもずっと車が増えていた