TAJIHM の 兵庫の山めぐり <丹波 
 
盃ヶ岳    さかづきがだけ 497m 丹波篠山市
 
1/2.5万地図 : 宮田
 
【2006年3月】 2006-22(TAJI&HM)
 
   丹波篠山市街より  2006 / 3

 丹波篠山市街はまさに盆地にあり、周囲をぐるりと山並みが取り囲んでいる。盃ヶ岳はその山並みの一峰で、篠山盆地の北に位置しているが、丹波篠山市街からはごく普通の低山として眺められる。その盃ヶ岳に注目したのは、多紀アルプスの主峰、三嶽を山頂から見ることが出来るのではとの思いからだった。向かったのは2006年3月の春分の日のこと。この日目指していたのは三嶽だったのだが、前日までの澄んだ空は消えて、この日の空は曇り空に変わっていた。視界もどんよりと濁っていた。近くの山こそまずまず見えているものの、遠くは薄ぼんやりとしか見えなかった。三嶽にはくっきりとした空の下でこそ登りたかったため、この空を見てあっさり諦めることにした。ただ丹波の山に登ろうとの考えはそのままで、国道372号線を東へと丹波篠山市を目指した。そして考えたのが多紀アルプスを眺める山にまず登ってみようの考えだった。そして地図を見て決めたのが、この盃ヶ岳だった。たしか登山道はあったと記憶していたが、突然登ることを決めたため調べるわけにもいかず、地図を見て南麓をまずは目指すことにした。丹波篠山市街を抜け、地図に見えた小さな池を目標として向かった。その池は浜谷池で、池そばに着いて分かったのだが、そこは「ささやま浜谷水辺の森」として盃ヶ岳の山頂までのハイキングコースも作られていた。そのようなことも知らずに来て、思わぬ幸運に出会ったようなものである。池のそばにある春日社の前に駐車場があったため、そこに車を止めて、早速ハイキングコースを歩き始めた。池のそばを通る車道を北へと歩いて行くと、程なく盃ヶ岳への上り坂が始まった。曇り空とあって少し湿っぽい冷たさはあったが、登るほどに身体は温まり、適度な汗をかきながら登って行けた。ただ登山道はまだ土がむき出しの所も多くあり、荒削りの感じがあった。中腹に東屋があり、そこまで来ると展望が広がって足下に浜谷池が見えていた。その南には篠山盆地や南の山並みが広く眺められた。北東には三嶽、西ヶ嶽も大きく見えていた。漸く道にも落ち着きが見られ、雑木の尾根を長閑かに登って行けた。そして遊歩道のおかげで35分ほど歩くだけで、山頂到着となった。そこは小さく開けてベンチがあり、片隅に祠が置かれていた。質素な風があり山頂の雰囲気は良かった。そこは木々に囲まれて展望は無さそうに見えたが、北の端に立ってみると、うれしいことに三嶽がすっきりと眺められた。この日の天気では鮮やかには見えなかったものの、それでも三嶽の気品ある姿を十分に拝することが出来た。また西隣の西ヶ嶽も、標高こそ三嶽に劣るものの、三嶽に負けない存在感のある姿を見せていた。小金ヶ嶽も見えており、この三山を眺められただけでも十分満足出来る山頂だった。更に場所を変えると西にも展望があって、夏栗山や三尾山も望まれた。この時点でまだ11時前だった。午後の予定は決めていなかったのだが、この山頂の展望から午後は西ヶ嶽を登りたい気持ちが急に湧いてきた。三嶽には登る気持ちは無かったが、その西隣の西ヶ嶽の存在感が、気持ちを西ヶ嶽に向かわせた。そう決めると、盃ヶ岳の山頂に満足したことでもあり、昼を待たずに下山とした。下山は登って来たコースを戻ったのだが、東屋を過ぎた所で春日社へ真っ直ぐ通じる小径が見えたので、その小径で麓へと下りて行った。ところで浜谷池のそばにあった「ささやま浜谷水辺の森」の案内板には、この盃ヶ岳の標高はなぜか501mと記されていた。
(2006/4記)(2022/2写真改訂)
<登山日> 2006年3月21日 9:57スタート/10:14〜21東屋/10:31〜55山頂/11:18エンド。
(天気) 薄曇りの空が広がっていた。気温はふもとで11℃と低くはなかったが、湿っぽい冷たさあり。風は無し。視界はうっすらとはしていたが、ぼやけてはいなかった。
<< Photo Album 2006/03/21 >>
浜谷池と池に写る盃ヶ岳を見る 湖面に樹林が映っていた ここに着いて「浜谷水辺の森」があることを知った
池のそばには春日社が建っていた 盃ヶ岳への道は整備されており、まさに遊歩道だった 登る途中で北東に展望が開けた
中腹まで登ると、東屋が現れた 東屋からは足下に浜谷池が眺められた
篠山市中心部の方向を見る 上の写真に写る白髪岳を大きく見る

山頂に着くと一隅
に祠を見た

山頂からは多紀連
山の主峰が望まれ

山頂からは北西にも展望を得た 左の写真の中央部を大きく見る