TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨編 
 
白山    はくさん 510m 西脇市
 
1/2.5万地図 : 谷川
 
【2016年4月】 2016-35(TAJI&HM)
 
    西脇市黒田庄町福地より  2016 / 4

 旧黒田庄町の白山を登ったのは1993年10月のこと。やはり妙見山と併せて登っていたので、通過途中のピークとなってしまい、どうも白山の印象は少なかった。その白山は兵庫100山に選ばれていたので、その良さをしっかり味わいたいと考えた。そこで白山を妙見山に向かう途中のピークとして登るのではなく、白山だけを目標にして登ることにした。そこで南面側にある二つの登山口を組み合わせて、周回で歩くことにした。
 向かったのは2016年の4月下旬、うっすらとした青空の日だった。旧黒田庄町に入るとJR加古川線路に沿った車道を走った。岡交差点を過ぎた先で山裾を通る車道に入り、東へと向かって行くと「緑と水の郷秋谷」の標識が現れた。その標識の示す方向に入ると、すぐに広場に出た。そこが「緑と水の郷秋谷」の入口広場でトイレも作られていた。南に見える池は秋谷池で、その近くに駐車とした。白山への登山道(喜多秋谷コース)は広場の一角から始まっていた。準備を済ませて登山口に入る。少し暑さを感じたので温度計を見ると、既に25℃を越えており初夏と呼べそうな暑さだった。登山道はごく普通の里山道と言った感じで始まったが、少し登ると背後が見えるようになり、秋谷池が美しい佇まいを見せていた。木々が新緑色になっているのも良かった。その感じで登って行くものと思っていると、露岩地が現れた。それも尾根の一部でなく、少し登ると尾根全体が岩となって傾斜も緩くは無かった。その岩が足がかりが良く、けっこう楽しく登れた。露岩地とあって、足下に風景がどんどん広がってきた。その岩尾根は傾斜が緩んでも露岩地のまま今暫く続き、そしてごく易しい尾根道に変わった。北へと登っていたのだが、主脈に合流すると、東の方向に登るようになった。程なく主コースと言える前坂コースが左手から合流した。尾根ではミツバツツジを多く見たものの、少し萎みかげんになっていた。代わりにモチツツジやヤマツツジが花開こうとしていた。主脈を歩くようになってもときおり展望が現れて、南にどっりとした姿の三角点山が眺められた。足下に見える山肌の新緑がまぶしかった。前方に見えるのは南山で、次第に近づいてきた。その南山を越すものと思っていると、ピークを巻いて進むことになった。その主コースから分かれて南山に向かう小径が見えたので、南山をピストンすることにした。ごく短時間でピークに立つと、そこに四等三角点(点名・南山)を見た。また北東方向には白山の姿が眺められた。白山を見たことで南山に立った甲斐があったと思えた。引き返して主コース歩きを続けた。緩やかな道が続き、白山が近くなると右手から門柳コースが合流した。下山で歩く予定としているコースだった。程なく山頂への急坂が始まった。ロープを必要とするほどの傾斜でも無かったので、無理なく登って行けた。白山山頂へは主コースから分かれる形で西へと登った。分岐点から山頂まで僅かな距離だった。白山山頂はすっきりと開けており、山頂の雰囲気は悪くなかった。展望も良く、ここまで歩いてきたコースの歩き味と併せて、兵庫100山に選ばれるだけの良さがあると思えた。休む所としても適度な所で、南に広がる風景を楽しみながら昼休憩とした。涼しい風が快かった。ただ空を見ると、西から薄雲が広がろうとしていた。また風景も少しモヤがかっており、くすんだ色合いで眺められた。昼休憩を終えて、改めて周囲を眺めた。北には千ヶ峰を、東には尾根続きとなる妙見山が樹林の間から大きな姿を見せていた。一通り展望を楽しむと、下山に移った。下山は門柳コースを下るべく、急坂を引き返して門柳コースに入った。ここまで歩いてきた道と同様に易しく歩けるものと思っていたのだが、ちょっと荒れ気味のマイナーな登山道だった。登山道の一部は分かり難くなっており、目印テープを追うようにして下った。枯れ沢に下り着いた後は沢沿いを下るのだが、石ころが多いとあってけっこう歩き難かった。それも下るうちに次第に歩き易くなり、ようやく気楽に歩けるようになったと思えたときは、門柳集落が近かった。集落に出ると山際の車道を歩いて西の方向に向かった。「緑と水の郷秋谷」まではけっこう距離があり、途中には「黒田庄ふれあいスタジアム」があって大勢の人を見た。また道そばではボタン桜が満開になっていた。「緑と水の郷秋谷」に戻ってきたときは、門柳集落から30分ほどかかっていた。上空はすっかり曇り空に変わっていた。
(2016/5記)(2023/11写真改訂)
<登山日> 2016年4月23日 9:42喜多秋谷コース登山口/10:19前坂コースと合流/10:43南山/11:28〜12:03白山山頂/12:12門柳コースに入る/12:46門柳集落に入る/13:35エンド。
(天気) スタート時の空は薄い青空と薄晴れが混じっている感じだった。尾根登りを始めたときは、25℃と少し高めの気温だった。次第に薄晴れの範囲が広がってきた。山頂では涼しい風があり、気温は22℃だった。視界はややうっすらとしていた。西より薄雲が広がってきて、下山後に車道を歩いているときは、ほぼ薄曇りの空になっていた。
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「緑と水の郷秋谷」に着いた 目の前は秋谷池だった 広場の北西端から白山への登山道が始まっていた 秋谷コースの登山道に入った  
       
  登山道は里山道の感じで始まった   背後を振り返ると、秋谷池が望まれた    新緑の中を登って行く  
     
 
  露岩地が現れた 尾根全体が岩になってきた 背後に展望が広がる 右手に南山がちらりと見えていた

岩尾根とあって展
望は良く、登るほ
どに背後に風景が
広がってきた

尾根が緩んでも露
岩の尾根が続いた
後ろに見えたのは290mピークだった 岩尾根が終わってシダの中を歩いた    主尾根に合流して、東へ向かった。
     
前方にちらりと白山が望めた 尾根からは西の方向を望めることもあった 左の写真に写る笠形山を大きく見る
易しい尾根歩きだった 南向かいの三角点山を見る ミツバツツジは萎みかけていたが、満開の木を見た
ヤマツツジがちらほら咲き始めていた 左手より前坂コースが合流した ミヤマガマズミが咲いていた
進行方向を見ると、白山の左手に天狗山が望めた 南の方向は、相変わらず三角点山が良く見えた
尾根道は緩やかに続いた 山肌の新緑がまぶしかった 登山道に白山の標識を見る
少しシダの茂っている所を通った 南山が近づいてきた その南山は巻いて通過することになった
南山に立とうと、主コースを離れてピークに通じる小径に入った すぐに南山山頂に着いた そこは少し少し開けており三角点が置かれていた 四等三角点(点名・南山)を見る

南山の山頂からは
南に西光寺山が望
まれた

北東方向も少し望
めて、これから向
かう白山が眺めら
れた
易しい尾根道が続いた 尾根の途中で、前方に白山を見た
鮮やかに咲くコバノミツバツツジを見た 尾根の木々も新緑だった 上り坂となっても緩やかな登りだった
右手から前坂コースが合流した 尾根の傾斜が少し増してきた 山頂まで200mを過ぎると急坂を登るようになった
岩が目立つようになった 白山山頂への道が主コースから分かれた 山頂への道も少し急坂だった

振り返ると、妙見
山がすっきりと眺
められた

すぐに山頂が近づ
いた

(←)
白山山頂に着いた

そこは岩場になって
おり、すっきりと開
けていた

    (→)
    山名標識を見る
休憩は南の風景が眺められる位置でとった 南に向かってすっきりと開けていた

(←)
上の写真に写る大
坂山大きく見る

 (→)
  山頂からは妙見山
  も眺められた

山頂からは西から
北にかけての展望
もあった
上の写真に写る飯森山の方向を少し大きく見る 梢越しに隣の540mピークを見る 麓を見ると、門柳集落の家並みが眺められた
山頂で咲いていたのはアオダモの花だった 他にも可憐な小さな花を咲かせている木を見た 山頂で30分ほど休んで下山に移った
始めは往路を戻った 急坂を下る 前坂コースに入った 尾根の道と比べると、少しマイナーな道だった
植林地を抜けて行く 荒れ道と呼べそうな所もあった 枯れ沢に下りてきた
沢沿いを歩くうちに道がはっきりしてきた 林の中を抜けて行く シダの中を通ることがあった
麓が近づいて害獣避けゲートを通った 未舗装の車道に下りてきた 門柳集落に近づいた
門柳集落に入って白山を振り返った 駐車地点を目指して西へと歩いた 山際に近い車道を歩いて行く
右手に見えたのは黒田庄ふれあいスタジアムだった 門柳川沿いを歩いたが、きれいな流れだった 道路そばをボタン桜が飾っていた
「緑と水の郷秋谷」への道に入った 右手に秋谷池が望まれた 「緑と水の郷秋谷」が近づいてきた