TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
大谷山    おおたにやま 510.7m 姫路市
 
1/2.5万地図 : 山崎
 
【2019年4月】 No.3 2019-58(TAJI)
 
    安富町大町より  2019 / 5

 安富町の名坂に位置する大谷山には北斜面を林道が走っており、地図を見ると林道は山頂近くまで続いていた。その林道を辿れば気軽に山頂に立てるだろうと向かったのは2018年9月のことだったが、林道はイバラ混じりのヤブとなり、しかもそこは山ヒルの巣窟でもあって、山頂近くまで歩いていたものの降参とばかりに退散したものだった。その大谷山の山頂にやはり立ちたいとの思いは消えず、約半年後の2019年4月に改めて大谷山を目指した。前回と同様に西麓の末広集落側から林道を歩いて行くことにした。但し林道は最後まで歩かず、途中で離れて北面側の支尾根を登る予定だった。
 この日は快晴で播州各地で桜の開花が進んでいた。安富町に入り林田川に架かる角屋橋を渡ると、川に近い位置に見たゴミステーションのそばに車を止めた。前回と同じ場所だった。その辺りの桜の開花も七分咲きまで進んでいた。まずは林道を目指して歩き始めた。前回で林道までの道順は分かっていたので、すんなりと林道へと入り害獣避けゲートを抜けた。暫くは林道歩きで高度を稼いで行く。登るうちに林道は舗装路からダート道に変わった。展望も少し現れて北へと続く尾根が眺められた。林道歩きで山頂から見ると北西の位置まで来たとき、右手に作業道が分かれた。北尾根を登るつもりだったが、予定を変更して作業道を歩いて近づくことにした。西斜面の中間辺りまで来たとき、西尾根に出るべく斜面に取り付いた。ネットが張られており、ネットの途中に付けられていた扉を抜けて植林地に入った。若木の植林地だったがそこにイバラや倒木が多くあって、けっこう苦労して尾根に近づいた。尾根に着くとそれは山頂から真っ直ぐ西へと延びる尾根で、後は尾根をただ登って行くだけだった。尾根筋にはネットが張られており、それに沿って登った。植林はまだ数メートルの高さだったため地表の陽当たりは良いようで、イバラが下草としてけっこう育っていた。そのイバラを避けながら登った。展望はどうかと思っていたのだが意外とあり、西には水剣山と黒尾山の並ぶ姿が眺められた。そのうちに北の方向にも展望が現れて、そちらに見えたのは氷ノ山だった。少しうっすらとした視界だったため薄ぼんやりとした姿だったが、まだまだ白いかった。概ねヤブっぽいまま尾根登りが続いて、尾根の傾斜が緩んで490mピークに着いた。そこから緩やかに下って緩やかに登り返すと山頂だった。サンチョウモヤブっぽさは変わらなかった。その山頂には三角点があるはずだったが、すぐには見つからなかった。地図を見ると山頂の真ん中に記号が付いていたので丁寧に探すと、漸くの思いで三角点を見つけたが、すっかり松の落ち葉に隠されていた。ヤブっぽい山頂ながらも展望はあって、尾根の途中から眺められたのと同じく、西から北にかけてが眺められた。また氷ノ山も同じく望めた。これで大谷山に思いを残すことは無くなり、山頂で手短に昼食を済ませると下山に移った。下山は最短距離で林道に出るべく、まずは東へと尾根筋を歩いた。そちらはイバラの上に倒木も多くあって一段とやっかいだった。そこを越すと多少は歩き易くなり、鞍部に着いた位置から北の斜面に入った。始めこそイバラを切りながらだったが、少し下ると作業道に出会った。その作業道は横切って更に斜面を下ると、地形はごく緩やかになった。そこに踏み跡程度の小径を見たのでそれを辿って行くと、スムーズに北へと下るようになり、ごく無難に林道に合流した。後はひたすら林道歩きで戻るだけだった。前回に歩いているだけに距離感も分かっており、ごくのんびりと下りを続けた。そして林道に出てから37分でゲートの位置に戻ってきた。朝からの好天は続いており、明るさに包まれた末広集落へと入って行った。
(2019/5記) 
<登山日> 2019年4月5日 11:28駐車地点スタート/11:34ゲート/11:57作業道に入る/12:03作業道を離れる/12:19尾根に出る/12:58[490m]ピーク/13:08〜55山頂/14:04尾根を離れる/14:22林道に下り着く/14:59ゲート/15:05エンド。
(天気) 快晴、雲はほとんど無し。但し青空の色は薄かった。山頂の気温は16℃で、風はほとんど無し。視界はまずまず良かった。
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前回と同じくゴミステーションのそばに車を止めた 
サクラが満開だった
まずは末広集落の中へと入って行った 林道を目指すのは二度目とあって、迷わず林道に通じ
る道に入った
振り返って末広集落を眺めた 六路木山を大きく見る 林道を進むためゲートを抜けた
周囲は植林地だった いつしか林道はダート道に変わっていた 周囲に満開のミツマタを多く見るようになった
ミツマタの花を大きく見る ヤマザクラも満開だった 新緑の木立を見る

ゲートを通過し
てから20分ほ
ど歩いたとき、
右手に作業道が
分かれた

その作業道を歩い
て西面側に回り込
んだ
斜面にはネットが張られており、そこに扉を見たとき
そこから斜面に取り付くことにした
斜面にもネットが張られており、そのネットに沿って
登った
若木の植林地に入ったとき、何とも登り難くなった
そこで真っ直ぐ西尾根に向かって西尾根に出た 西尾根を歩き出すと、始めに植林地を登った 山頂へと歩くうちに自然林も見るようになった

ネットに沿って
登っていると、
若木の植林地で
展望を得ること
があった

それは西に向かっ
ての展望だった
尾根が緩やかになると展望も多く現れるようになった 北に向かっての展望で、遠くは氷ノ山も望めた

氷ノ山はまだま
だ白い姿だった

淡路ヶ丸の背後に
は黒尾山が望めた
登るうちに北東方向も望めるようになった 山頂手前の490mピークに着いた
前方に山頂を見た その山頂へと鞍部に下った 鞍部の辺りは倒木が多かった 倒木が折り重なっている所があり、厳しいと言えた
上り坂に入ってスムーズに歩けるようになった 山頂に着いた 雑木が茂って少し雑然としていた 四等三角点を探そうとするも、その辺りはヤブだった
漸く見つけたものの、すっかり松葉に隠されていた 松葉を取り除いて三角点(点名・大谷山)を露わにした  山頂で満開のアセビを見た

山頂からも黒尾山
と水剣山が望めた

同じく氷ノ山も望
めた

(←)
山頂を離れると東
へと歩いた

 (→)
  すぐに北の方向に
  展望が現れた

右上の写真の右
側の部分を大き
く見る

尾根筋は歩き難か
ったため、尾根か
ら少し離れて歩い

尾根の北側が緩やかになったとき、そちらに向かった ちょっとヤブコギをすることになった 平坦な所に出てきた
そこには東から作業道が来ていた 作業道に入らず、まっすぐ北へと林道を目指した 足下にはスミレを多く見た
谷筋に小径があり、それを辿るとすぐに林道に出た 林道側から下ってきた谷筋の方向を見た 林道歩きに移った
林道は緩やかな易しい道として続いた 黄色の花で包まれた木を見た 咲いていたのはクロモジのようだった
林道歩きでも展望が現れた 鎌倉岳が見上げるようにして眺められた 高徳山へと続く尾根を間近に見る
往路で歩いた作業道が分岐する位置まで戻ってきた 林道は簡易舗装に変わった ゲートの前に着いた

前方に末広集落
が見えて来た

駐車地点へと近づ
いた