TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
草太山    くさぶとやま 515.8m 新温泉町
 
1/2.5万地図 : 湯
 
【2019年8月】 2019-121(TAJI&HM)
 
   湯村温泉「井づつや」の客室より  2019 / 8

 新温泉町の丹土地区に入ると、そこから目立っているのは但馬牧場公園がある愛宕山だが、その北向かいの草太山も標高が500mを越しているだけにどっしりとした山容をしており、こちらも目立っている。その二つの山はどちらも易しく山頂に立てるのだが、愛宕山が遊歩道歩きで山頂に立てるのに対して、草太山は山頂に電波塔があることから麓から山頂まで舗装林道が通じており、山歩きとして楽しむには適しているとは言えなかった。それでもごく簡単に山頂に立ちたいと思えたときに登ってみようとは考えていた。それを実行したのは2019年8月のお盆休暇前半のことだった。お盆休みは遠くに出かける予定は立てていなかったものの、休暇前半の9日、10日は近場で一泊旅行を楽しむことにした。向かったのは湯村温泉で、温泉旅館に入る前に温泉の近くの山に登って一汗かきたいと考えた。猛暑日が続いていたことから易しく山頂に立てる山はと考えたとき、すっと思い付いたのが草太山だった。
 この日は自宅を8時半に出ると、ひたすら下道を走って但馬に入った。そして和田山ICで漸く北近畿豊岡自動車道に入り無料区間を走った。その終点の日高神鍋高原ICからは国道482号線を走り、蘇武トンネルを抜けて国道9号線に合流した。長々と下道を走ったことで、但馬牧場公園に着いたときは11時半になっていた。その但馬牧場公園で軽く昼食を済ますとおもむろに草太山に向かった。草太山は公園からもごく近いとあって、その姿は見上げるようにして眺められて、それを見ながら南麓に着くとあっさり山頂へと通じる草太林道の入口に着いた。歩くのが目的なので林道入口に車を止めようとしたところ、近くに墓地が見えており駐車スペースもあったので、そこに駐車とした。そこからの登山の様子は下の写真帳をご覧いただきたい。単純に山頂までつづら折れとなった舗装道路を歩くだけなのだが、車道は草太山の南面側に付いているので、けっこう陽射しを受けることが多かった。そのため中間地点辺りから少しバテ気味になってしまい、途中何度か足を止めて木陰の下で立ち休憩をとった。ただこのコースはけっこう展望があって、南東に蘇武岳の尾根を、南には愛宕山を、そして北西には扇ノ山から牛ヶ峰山へと続く長い尾根が眺められた。山頂に着くとそこには幾つかの電波塔が建っており、その一つケーブルテレビの通信施設が建つ位置が三角点ピークで、建物を囲むフェンスのそばに三等三角点(点名・滝谷山)を見た。そのフェンスの一角に木陰があったので、そこで休憩とした。風はほのかに吹く程度だったが、涼しさが感じられて暑さにまいった体が癒された。その三角点ピークの先にもう一つピークがあり車道もそちらまで通じていた。そこで三角点ピークでの休憩を終えると、もう一つのピークに移動した。地図を見ると終点のピークは三角点ピークと同じ高さになっていたが、実際は数メートルは高いようで標高520m近くはあったので、そこが草太山の最高点だった。最高点にはNHKの電波塔が建っており、そのそばに立ってみると、北の方向に展望があって久斗三山が眺められた。また少しだが湯村温泉街が足下に見えていた。湯村温泉が見えることを期待していなかったので、ちょっと得をした気分になれた。もうこれで草太山に思いを残すことはなく下山に移った。下山は管理道路を引き返すのみ。緩やかな下り坂を下る一方なので休まず下ると、48分で駐車地点に戻ってきた。湯村温泉の旅館に入ると、いの一番に温泉に向かったのは言うまでも無い。
(2019/8記)
<登山日> 2019年8月9日 12:00草太林道入口そばにある墓地よりスタート/12:32林道分岐点/13:03〜51山頂/14:15林道分岐点/14:40エンド。
(天気) 晴れ。雲は少し多い程度だった。林道は舗装されており、気温は33℃まで上がっていた。山頂は木陰で29℃だった。その山頂ではときおり涼しい風が吹いてきて過ごし易かった。視界は良かった。下山中に雲が増えてきたが、下山を終える頃にはまた陽射しを受けるようになった。
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但馬牧場公園側から草太山を眺めた 管理道路の入口に近い墓地から歩き始めた 管理道路の入口に草太園地の標識を見た
管理道路の入口に立って南の方向を眺めた 愛宕山の後方の尾根は新温泉町と香美町を分ける尾根だった 愛宕山を大きく見る
管理道路に入った 木陰は無く、まともに暑い陽射しを浴びた 道そばでイワヒメワラビが茂っていた
北に向かいだすと、正面に山頂の電波塔を見た 棚田風景を見る 色付き始めていた 道そばに溜め池を見る 水は濁っていた
木陰を拾いながら歩いた 左手に現れたのは草太園地キャンプ場だった 周囲の木にトチノキを多く見た
木々の切れ目から見えたのは扇ノ山だった 車道はずっと緩やかな道として続いた 木陰が多い所を歩く

左手に林道が分か
れた 出合地区に
通じる道で、草太
林道の名が付いて
いた

管理道路歩きを続
ける 次第にバテ
気味になってきた

麓の田園風景を眺
める

北東方向を眺めら
れることがあり、
蘇武岳を見た

蘇武岳の方向を少
し大きく見る
上の写真の左手に三川山をちらりと見た 登るうちに南から南西にかけてが広く眺められた
山頂が近づいて北西へと歩いた ずっと緩やかだった 山頂が間近となったとき、通信設備が現れた 右手に現れたのはKDDI温泉第2基地局だった

山頂へは東へと向
かって歩いた

山頂に着いた

一段高くなってい
る所が三角点ピー
クで、そこにも電
波塔を見た
三角点を求めてフェンス際を歩いた 三等三角点(点名・滝谷山)を見る 山頂からは三川山が望めた
足下の車道を見る 車道はもう一つのピークまで通じ
ていた
三角点ピークでの休憩を切り上げると、もう一つのピ
ークに向かった
車道の終点が最高点ピークで、NHKの通信施設が建
っていた

(←)
北の方向に展望が
あって久斗三山が
眺められた

 (→)
  左の写真の左手を
  見ると、湯村温泉
  街が足下に望めた
湯村温泉街を大きく見る 北西に見えていたのは三成山だった 三成山を大きく見る

(←)
下山は管理道路を
引き返すのみ

 (→)
  扇ノ山から牛ヶ峰
  へと続く長い尾根
  が眺められた

(←)
下るうちに西から
北西までが眺めら
れるようになった

 (→)
  上の写真の右に続
  く風景を見る
牛ヶ峰山を大きく見る 雲が増えてきたこともあって下山は気楽な感じだった 愛宕山のゲレンデにのみ陽射しが当たっていた
棚田風景が美しかった 何度目かのカーブを曲がった 林道の分岐点まで戻ってきた
木陰の多い所まで戻ってきた リョウブの花を見る 木々の隙間から愛宕山の山頂を見る
つづら折れが終わって南へと歩いた 管理道路の入口が見えてきた 管理道路の入口に着いた 駐車地点は間近だった