TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
西山    にしやま 517.9m 宍粟市・姫路市
 
1/2.5万地図 : 山崎
 
【2017年2月】 No.3 2017-26(TAJI&HM)
 
   安富町名坂より  2017 / 2

 安富町の安志稲荷の背後に立つのが西山で、2003年に安富町側からも山崎町側からも登っており、これで暫く登らなくてもよいかと思っていたのだが、十数年が経つと今一度登ってみたくなった。前回は梅雨どきとあって少々山ヒルにやられたので、冬場に登ってみようと考えた。向かったのは2017年2月の最終土曜日のこと。西山の北側鞍部は名坂峠で、地図を見ると東麓の下河集落からは始めは一般車道として、そして途中から破線の道となって峠まで道が描かれていた。そのコースを登ることにした。
 安富町に入って県道430号線を北上すると、下河バス停の位置で峠に向かえる車道に入った。その車道は県道522号線(名坂宍粟線)で、下河集落を抜けた先までの短い県道だった。その終点位置の近くで路肩が広くなった所を見たので、そこに駐車とした。車道はそのまま傾斜を増して作業道として続いており、現在は延伸の工事が行われているようだった。その作業道を歩き出した。地道になったかと思うと、すぐに作りかけの状態となった。その様子から尾根まで通じていそうだったが、地図の破線経路から離れ出したとき、作業道を離れて植林の急斜面に取り付いた。破線コースは谷筋に付いていたので近づこうとしたのだが、倒木が多くあったため歩き易い所を選びながら登った。そして峠が近くなったとき、峠に送電塔が建っているのが眺められた。そして谷筋経路は巡視路としてプラ階段になっていたことも分かった。プラ階段を登るも、すぐに峠だった。間近に作業道が見えており、それは西麓の三谷地区から来ている道だった。送電塔(神野溝口線39番)のそばで一休みすると、西山を目指して尾根歩きに移った。尾根には小径が付いており、それを辿ったのだがすぐに不確かになってしまった。少し尾根筋から離れていたので尾根に出たところ、はっきりとした尾根道を見た。どうも正しい尾根道を歩いていなかったようだった。後は尾根道のまま南へと登ると、程なく尾根は緩んでゆったりと歩けるようになった。山頂が近づいて露岩が増えてくると展望地が現れて、そこからは東の方向に明神山が眺められた。その展望地の数十メートル先が山頂だった。山頂では三等三角点(点名・安志)を見たが展望は良くなかったので、。展望のある露岩地に戻ってそこで昼休憩とした。但し陽射しを浴びてはいたものの風が冷たく、気楽に休める感じでは無かった。また気温が4℃まで下がってきたこともあって、20分ほどで休憩を切り上げた。下山は山頂に戻ってそのまま南へと歩いた。ごく緩やかな尾根が続き、その途中で伐採地が現れると、そこでも展望が楽しめた。今度は西の方向で、国見山の尾根や、水剣山が望めた。南尾根をずっと歩くのではなく、473m地点の辺りから名坂落集落を目指して東に延びる支尾根に入った。その尾根も緩やかだった。支尾根は途中で枝分かれしていたが、集落の方向を目指して下ると、緩やかなままスムーズに下って行けた。そして麓が近づいて急斜面となってきたとき、配水設備と出会った。もう後はコンクリート製の小径を下るだけだった。その小径で県道430号線のそばまで下りてくると、最後にゲートがあり鍵がかかっていた。これは乗り越えるしかないと思ったのだが、ゲートの引っかけ金具が甘くなっており、鍵が付いた状態で開けることが出来て、難なく通過となった。後は県道430号線を歩いて駐車地点を目指した。県道には歩道が付いており、車を気にせず歩けたのは良かった。県道522号線に入ったとき、近くで農作業をしていた人に山について聞いてみると、地元では点名と同じく「西山」と呼んでいるとのことだった。その名からして安富町での呼び名と思えた。県道歩きを25分ほど続けて駐車地点に到着となった。
(2017/3記)(2020/4改訂)(2023/9写真改訂)
<登山日> 2017年2月25日 11:08県道522号線の終点付近よりスタート/11:30作業道を離れる/11:44[39番]鉄塔/12:19〜48山頂/13:36点名・向山/13:55麓に下り着く/14:10県道522号線に入る/14:20エンド。
(天気) 晴れてはいるものの雲の多い空で、晴れときどき曇りと言ったところだった。樹林帯の気温は8℃、山頂は6℃だったが、休むうちに4℃まで下がってきた。風が少しあり、けっこう冷たかった。視界は悪くなかった。
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(←)
始めに林田川の左
岸側にあった墓地
に立って西山の姿
を眺めた
 (→)
  下河集落を抜けて
  県道522号線の
  終点位置より歩き
  始めた
歩き始めると、近くに砂防ダムを見た 車道は延伸工事が進められていた いかにも現在工事が進められている姿だった
県道の延伸では無く作業道として作られているようだった 舗装作業の現場を見る 未舗装部分を歩くようになった
(←)
急坂を登ることが
あった

 (→)
  気が付くと名坂峠
  の方向から離れて
  しまっていた
  そこで引き返すこ
  とにした
名坂峠に通じる谷筋に近づくと、植林地の斜面に取り付いた 倒木が現れたりしたので、歩き易い所を探りながら峠方向に向かった 急斜面の登りが続く
名坂峠が間近になって、巡視路に合流した 峠には送電塔(神野溝口線39番)が建っていた 山崎町三谷からの作業道が間近を通っていた

送電塔の近くから
は東の方向に展望
があった

峠を後にして、山
頂を目指して南へ
と尾根歩きに移っ

植林帯を登って行く 尾根道を辿っていたつもりだった不確かになってきた 改めて尾根を目指すと、はっきりとした尾根道に出会った まずまずの歩き易さで登って行った
易しく歩ける所もあったが 倒木を越えて行くこともあった 小さなピークに着いた
ごく緩やかな尾根歩きとなった 展望地が現れたが、立ち止まらず山頂に向かった 山頂の樹林が見えてきた

山頂が間近になっ


山頂に着いた

三角点周りは開け
ていたが、周囲は
樹林が囲んでいた
三等三角点(点名・安志)を見る 昼休憩は少し戻って、展望の岩場でとることにした 東を見ると、明神山が望めた

(←)
明神山を大きく見


 (→)
  明神山の左手後方
  に七種山を見る

北東方向は木々に
遮られていたが、
黒滝が望まれた

黒滝の辺りを大き
く見る

右上の写真の右に
続く尾根を見る

更にその続きの尾
根を見る
高徳山の手前には末広集落が見えていた 末広集落を大きく見る 昼休憩を終えて山頂に戻ってきた
立ち止まらず、そのまま南へと尾根歩きを続けた 日溜まりが現れた その暖かさに暫し日向ぼっこを楽しんだ  植林地を下って行く

(←)
伐採地が現れて西
の方向が眺められ


 (→)
  左の写真に写る川
  戸山を大きく見る

(←)
立つ位置を変える
と高取山がすっき
りと眺められた

 (→)
  植林帯を歩いて行
  く
また展望地が現れて、北西に水剣山が望めた 水剣山の姿を大きく見る
上の写真に写る日名倉山を大きく見る なだらかな尾根歩きとなった 易しい尾根が続く 473m地点から東尾根に入る こちらも易しい尾根だった
倒木があったりしたが、ヤブになることは無かった 幾つか支尾根が分岐したが、東の方向を目指した この東尾根もずっと易しい稲だった

尾根の途中で三角
点が現れた

四等三角点(点名
・向山)だった
尾根の傾斜が増してきた 人工物が現れた 水道設備だった その横を抜けて行く
急斜面に作られたコンクリートの道を下った 近くに送電塔を見た 麓が近づいてきた

ゲートが現れた

鍵がかかっていた
が、簡単に開けら
れた

県道430号線に
出た
駐車地点を目指して北へと歩いた 西山から北に続く尾根を前方に見る 名坂集落を過ぎて、左手に分かれた車道に入った
車道は県道522号線(名坂宍粟線)だった 下河集落に近づいた 下河集落を抜けると、駐車地点は近かった