TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編
 
大蔵山  (大倉山) 519.9m たつの市
 おおくらやま
1/2.5万地図 : 龍野
 
【2016年7月】No.5 2016-62(TAJI&HM)
 
    たつの市揖西町より  2016 / 7

 大蔵山を菖蒲谷公園から歩き始めると、登山と言うよりもごく軽いハイキングになってしまい、何とも物足りないと言えそうだった。但し、単に軽く体を動かしたいときは、それに叶う所と言えそうだった。2016年7月に入って最初の土曜日は日名倉山をベルピール自然公園から登ったのだが、これもごく軽いハイキングで、一時間少々で終わってしまった。そこで翌日曜日も時間の空いた午後に体を動かすことにした。遠くまで行けないので、近場で手頃の所はと考えて思い付いたのが、大蔵山を菖蒲谷公園から登ることだった。
 菖蒲谷公園への車道を走って右手に西ノ峠池が現れたとき、その先の駐車場に車を進めず、池への舗装路が分岐する位置の近くに駐車スペースを見たので、そこに駐車とした。鎖をまたいで公園のエリアに入ると、西ノ峠池沿いを歩いてカリヨンへと向かった。池の位置と山頂とでは標高差は150mでしかなかったので、どう見ても30分ほどで着くはずだった。それをなぜか回り道をした上にヤブ尾根を登ってしまった。カリヨンまでは順路を歩いたのだが、その先で遊歩道に合流したとき、山頂とは反対方向に歩いた。大回りで尾根に出るのではと思ってのことだったが、遊歩道は下り坂となり池の方向へと戻って行きそうになった。そこで近くの支尾根を登ることにしたのだが、これが結局ヤブ尾根となったので、一度遊歩道に戻って大蔵山へと改めて向かった。そこからすんなりと山頂への道を歩けば良かったのだが、今度はそれでは単純過ぎるとの考えが頭に浮かんだため、山頂方向へ向かう尾根に適当に取り付いた。その支尾根は小径こそ無かったもののヤブでも無かったので順調に登って行けたのだが、途中で近くに登山道がありそうに思えたとき、後は登山道を歩きたくなった。そこで左手にトラバースすると、予想通り登山道に合流した。後は登山道を歩いて山頂に向かった。合流点から10分ほど登ると、山頂と展望台ピークを結ぶ尾根に出たので、そこからは山頂へと向かった。僅かな距離で山頂に着くと、そこは相変わらず樹林に囲まれており、展望は全く無かった。岩が幾つか集まっており、そこに二等三角点(点名・中垣内)を見た。そこまでずっと蒸し暑い中を歩いてきたのだが、山頂は少し涼しい風があったので、岩の間で暫し休憩とした。その休憩をしている間に眠気が襲ってきたので、横になって昼寝とした。休んでいたのは45分ほどだろうか。雷の音が聞こえたので目を覚ますと、辺りはすっかり暗くなっていた。これは一雨ありそうだと、慌てて下山に向かった。展望台ピークへの道が分岐する位置まで来て、そこより少し下った所で雨粒が落ちてきたかと思うと、一気に雨が降ってきた。しかも集中豪雨で、まさにバケツをひっくり返したような激しい雨だった。そこでレジャーシートを被って雨避けとしたが、今度は雷がどんどん近づいて、間近で耳をつんざくばかりの音で鳴るようになった。とにかくひたすらじっとして雨が止むのを待つしかなかった。耐えること20分。雷は遠ざかり、雨は小降りになってきた。そこで下山を再開したところ、雨は程なく止んで、陽射しが現れるまでになった。登山道は先ほどの雨で水の流れになっている所もあって歩き難くなっていたが、樹林は雨に洗われて緑が鮮やかだった。登山道が遊歩道に合流すると、後は楽だった。公園に戻って来ると西ノ峠池には泥水が流れ込んでおり、優美さが損なわれていた。もう空はもう晴れと呼べそうなまでに回復しており、視界も澄んで御津山脈がくっきりと見えていた。
(2016/7記)
<登山日> 2016年7月3日 13:40菖蒲谷公園の入口そばよりスタート/13:47カリヨン/回り道をして大蔵山に向かう/14:25〜15:10山頂/15:17〜35下山の途中で雨宿り/15:50カリヨン/15:58エンド。
(天気) スタート時の空は、雲が多いながらも青空も見られた。樹林帯の気温は29℃だった。山頂に着いたときは雲が増えていたが、まだときおり陽射しを受けた。その山頂で休むうちに空は真っ暗になってきた。そしてカミナリが鳴り出した。下山途中で、一気に集中豪雨となった。間近でカミナリも鳴っていた。気温は24℃まで下がってきた。雨は20分ほど続くと、その後は急速に天気は回復した。雨に洗われて視界も澄んできた。駐車地点に戻ってきたときは、晴れと呼べる空になっていた。
<< Photo Album 2016/07/03 >>
菖蒲谷公園への道へと入った 車はこの近くの駐車スペースに駐車とした 西ノ峠池のそばを通って公園へと向かった

 公園に人影は無
 かった 静かな
 湖面を眺める

 公園内の遊歩道
 を登って行く
東屋のそばを通った 緩やかな上り坂だった カリヨンに着くも、カリヨンを鳴らす槌が無くなって
いた 仕方なくパートナーは木の枝で鳴らしていた
カリヨンを後にして、先へと進む タケニグサとイワヒメワラビが繁茂していた 林道を横切って遊歩道の続きに入った
遊歩道が二手に分かれたとき、山頂とは反対方
向に歩いた
遊歩道が池の方向へと下り出したので、近くの
尾根に取り付いた その尾根が次第にヤブにな
ってきた
尾根を辿るのは諦めて遊歩道に戻ることにした そこ
で適当に斜面を下った
遊歩道に戻ってきたが 素直に登山道に入らず近くの尾根で山頂に向かった  ヤブにはならず無難に尾根を辿れると思ったのだが
やはり灌木が茂ってきた  すぐ近くを登山道が通っていたので、結局登山
道を歩くことにした
登山道を歩くとなれば、もう楽なものだった
植林が増えてきた ベンチが現れると、パートナーは腰掛けた 歩く方向が南東に変わった 山頂は近い

 山頂までは緩やか
 な上り坂だった


   岩の点在する山頂
   に着いた 相変わ
   らず展望は無かっ
   た
赤く塗られた二等三角点(点名・中垣内)を見
山頂では眠気に誘われて昼寝をした その間に
上空はすっかり暗くなっていた あわてて下山
とする
雷も聞こえていた ぽつりぽつりと雨が降り出したか
と思うと、その直後に集中豪雨となった

 レジャーシートを被ってただひたすらじっ
 としていた。雷が間近で耳をつんざくばか
 りの大音で鳴るまでになったが、待つこと
 20分。漸く雨は小降りとなったので下山
 を再開した。
歩き出すと、すぐに雨は止んだ 登山道は水の流れになっている所があった
陽射しが現れるまでになった 雨に濡れた木々の緑が美しかった 枯れ沢に水が流れていた
公園に戻ってきた 西ノ峠池には泥水が流れ込んでいた 西ノ峠池の側を通っていると南に少し展望が現れた

 南に見えていたの
 は御津山脈だった


 西島の頂がちらり
 と見えていた

 もう晴れと呼べる
 空になっていた