暑い盛りは急坂も無く短時間で山頂に立てる山を求めることになるが、その希望に叶い周回でも歩けるのが大蔵山だった。その考えで向かったのは2024年の7月中旬のこと。まだ梅雨明けの発表は無かったが、ほぼ梅雨明けを思わせる晴れた日だった。前回と同じく周回で歩こうと、駐車地点は前回同様に大成池のそばとした。週末なら迷惑になる恐れがあったが、この日は平日とあって池そばには1台の車を見るだけだった。明るい大成池を眺めると、前回とは逆回りで歩こうと車道歩きをで開始した。出来るだけ陽射しを避けるように歩いて西の峠池に出た。そこからは遊歩道に入って大蔵山を目指した。西の峠池に人影は全く無かった。斜面を登ってカリヨンの前に出ると、パートナーは暫時「赤とんぼ」のメロディーを鳴らして遊んでいた。遊歩道のままに進むと中間点辺りでコースは南東方向へと向かうようになり、巻き道を歩く形で510mピークに出た。そこは大蔵山の中間ピークで、コースの分岐点だった。東に向かえば山頂で、北西に向かえば展望台が建つ北ピークに出ることになる。そこは山頂を目指した。目指すと言っても距離は250mしかなく、道もごく緩やかだった。数分も歩けば山頂に着いた。相変わらず樹林の真っ只中雰囲気で、展望は欠片も無かった。ただ涼しさはあったので、休むには良い所だった。休憩を終えると引き返して展望台へと向かった。中間ピークを過ぎると階段道を下った。そして階段道で登り返すと、山頂から10分で展望台の前に出た。展望台は周囲の木々が更に生長しており、見える範囲は狭まっていた。南西方向を見るだけだった。その展望台ピークでの休憩を終えると、道なりに歩くを続ける形で北へと下った。道は途中で何度か二手に分かれたが、ほぼ二つの道は平行していたので右手の道を歩いた。ずっと易しい道が続いて、ごく気楽に大成池に戻ってきた。
(2024/8記) |