◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <北但馬編> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
妙ヶ谷 みょうがたに | 529.5m | 養父市・豊岡市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 栃本 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2017年6月】 | 2017-59(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日高町篠垣より 2017 / 6 |
妙ヶ谷は但馬妙見山の少し北にある1080mピークから東へと延びる尾根の途中にあるピークで、地図には山名が載っており、その風変わりな名前から一度はピークに立ちたいと思っていた。ところが南面側も北面側も急峻で、そうなると尾根伝いにアプローチすることになり、一度東側から歩いてみたものの時間切れで断念せざるを得なかった。その妙ヶ谷を西側から尾根伝いで近づこうと向かったのは2017年6月初旬のことだった。 前夜は雨だったが急速に天気は回復して、但馬の空はまだ雲が多いものの三割ほどは青空が見られるまでになっていた。「栃本」の地図を見て主尾根に出るのに一番楽そうに思えた日畑集落を目指した。県道267号線を走って日畑集落に入り、集落を抜けた先に見た水道設備の建物のそばに駐車とした。まずは日畑集落に戻り、山の方向に向かえる車道に入った。やや急坂の車道沿いに民家は続き、車道の終点は貯水槽だった。その先は植林地で植林地の小径を歩いた。その小径が不確かになったとき地図を眺めると、破線コースを外れていることに気付いた。そこで右手の急斜面を登って支尾根に出た。支尾根は緩やかで下草も無く、ごく易しく歩けた。主尾根に着いたのは貯水槽の位置から20分後だった。そこに作業道と呼べそうな幅広の山道を見た。地図でも破線で示されており、妙ヶ谷とは逆方向となる西に歩けば、近い距離に三角点ピークがあるようだった。そこで先にその539mピークへと向かった。落ち葉で少し歩き難くなった幅広道を進むと、すぐに539mピークに近づき、最後は幅広道を離れてピークに立った。ピークは伐採されて開けており、その中心に四等三角点(点名・大石ヶ谷)を見た。伐採地とあって少し展望があり、それは南西方向で、妙見山の尾根が近くに眺められた。数分の休憩で539mピークを離れて主尾根を東へと戻った。日畑集落からの尾根の合流点を過ぎると、幅広道は尾根から離れ出したので尾根に出ることにした。尾根まで僅かな距離で、尾根に出ると尾根道は無いものの下草は無く、新緑の樹林の中を無理なく歩けた。上空は青空で若葉の色が美しかった。広葉樹林に包まれての尾根歩きは雰囲気が良く、このまま歩ければと願ったが、やはり植林が現れて少し雰囲気は暗くなった。それでも歩くうちに自然林に戻ったり植林に替わったりと、ずっと植林地を歩くようなことは無かった。この尾根歩きは長く妙ヶ谷までに五つほどのピークを越さなければならなかった。568mピークに着くとそこは開けており、尾根歩きに入って始めて展望が現れた。その展望のことよりも驚いたのは天気で、いつしか雲が増えてきたと思っていたのだが、そこに着いて北の空を見ると雨雲が広がっていた。しかもその雲が次第に上空に迫ってきた。そして程なく小雨が降ってきた。これはどうなるかと思ったが、小雨はすぐに止んだので一安心だった。尾根歩きを続けるうちにまた陽射しが現れるようになった。まだ幾つかのピークを越すのでアップダウンをすることになり、次第に足が疲れてきた。それでも自然林の美しさを愛でながら歩くのは悪くなかった。530mピークを過ぎると歩く方向は南東となり、ごく緩い上り坂となった。その先が山頂だった。山頂は適度に開けていたが、周囲は樹林が囲んでいたため展望は無かった。ただ休みには良い所だった。10分ほどの休憩を終えると、山頂を離れて下山に向かった。始めは無難に往路を戻るつもりだったが、再び五つほどのピークを越すことに少し抵抗感があり、コースを変えることにした。地図を見ると妙ヶ谷に近い位置の谷筋に破線の道が描かれており、その破線路を目指すことにした。山頂からすぐには向かわず、暫くは往路コースを戻り、520mピークの位置から西ではなく南へと向かった。すぐに530mピークがあり、その先は急斜面だった。始めは急斜面の下り易そうな所を適当に下ったのだが、途中から危険な斜面に変わってきた。そこで尾根となっている方向にトラバースして、何とか尾根を辿れるようになった。尾根と言っても急尾根で、木に掴まりながら下ることもあった。200mほど下って沢筋に着いたところ、そこに小径は見なかった。沢に沿って下って行くと、開けた所が現れた。そこは植林地だったが、棚田跡のようで段状になっており石垣も積まれていた。こんな所に棚田があったことに驚かされたが、そこにも小径は無く段々を下るのはけっこう難儀だった。棚田が終わってもはっきりとした小径は無く、沢そばを歩いたり沢の中を歩いたりと適当に下った。また棚田跡が現れて、そこを過ぎるとようやく小径を歩けるようになったが、一部は崩れていた。下るほどに歩き易くなり、最後は県道267号線に合流した。そこは大谷川橋のそばだった。後は日畑集落を目指して車道を歩いて行くのだが、車道は日畑川に沿って続いておりずっと上り坂だった。その上天気は回復しており、陽射しの中を歩くことになった。ただ駐車地点に戻るだけだったので、途中でパートナーを道そばに残して一人で駐車地点に向かった。車道歩きを30分ほど続けて、ようやく駐車地点に戻ってきた。静かな日畑集落を後にして。パートナーが待つ位置へと車を走らせた。 (2017/6記)(2020/4改訂) |
<登山日> | 2017年6月2日 | 10:17日畑集落の外れよりスタート/10:29貯水槽/10:50主尾根に出る/11:01〜08[539m]ピーク/11:37〜48[568m]ピーク/12:36〜47山頂/13:05[530m]ピークより南斜面に入る/13:32沢筋に下り着く/14:05大谷川橋のそばに出る/14:39エンド。 | |
(天気) | 始めは雲の多い晴れだったが、いつしか黒い雲が増えて小雨が降ってきた。但し雨が降っていたのは僅かな時間で、それ以後はまた青空が見られるようになった。気温は19℃と低めで、一時は16℃まで下がることがあった。風は弱いながら、肌寒さを感じるときもあった。ガスがかっているときを除くと、視界は悪くなかった。下山中に天気ははっきり回復を見せて、駐車地点に戻ってきたときは快晴の空になっていた。 | ||
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