TAJIHM の 兵庫の山めぐり <丹波 
 
鹿倉山    しかくらさん 547.7m 丹波篠山市
・福知山市(京都府)
 
1/2.5万地図 : 市島
 
【2024年4月】 2024-61(TAJI&HM)
 
   丹波篠山市本郷より  2024 / 4

 丹波の有名山なのに登っていなかった山に鹿倉山がある。理由は単純で、三角点の位置を見て京都丹波の山と思い込んでしまっていた。そのためいずれは登ってみようぐらいの気持ちとなり、登らないままに時が経ってしまった。ただ考えてみればその山体の半分は兵庫県にあり、「兵庫丹波の山(下巻)」では真っ先に紹介されている山だった。そうなると兵庫の山として登ってもおかしくないと思えてきた。そこで漸くの感じで向かったのは2024年4月の好天の日だった。初めて登るとなると、登山コースが良く知られている京都府側からアプローチすることにした。
 丹波篠山市側から県道97号線を走って行くと鼓峠を越えることになり、更に箱部峠を越して京都府に入った。緩やかな下り坂を進むと程なく「深山林道」の標識が現れて、すんなりと林道に入った。林道を途中まで進む予定をしていたのだが、すぐにクサリの車止めが現れてその先には進めなかった。但しその手前に駐車スペースがあったので、そこに駐車とした。そばのサクラが満開になっており、盛んに花びらを散らせていた。その花びらがハイキングの準備をしている間に車の中にも入ってきて、少々閉口させられた。まずは林道歩きでスタートした。舗装林道の上に緩やかな道とあって、ごく易しい林道歩きだった。林道のそばに満開のヤマザクラをときおり見かけた。林道を20分近く歩くと、右手にフェンスで囲まれた堰堤が現れた。その位置は鉤掛地蔵コースの分岐点だった。それには入らず今少し林道を進むと、また右手に登山道が分岐した。それは大平寺跡旧参道で、林道をショートカットすることにもなるので、今度は林道を離れて大平寺跡旧参道に入った。ごく細々とした道で、目印テープを追うようにして歩いた。途中で登山道は不確かになり、二手に分かれたように見える所は右手の進路をとった。それは地図の破線路から離れることになったが、かまわず進むとはっきりとした小径となり、林道に再び合流した。そこは林道のほぼ終点位置だった。近くに小ぶりの神社が見えており、それが熊野神社だった。熊野神社の前に立つと、そばから山頂への直登コースが始まっていた。始めのうちはジグザグ道となっており無理なく登って行けたが、途中で大岩が現れると、そこからは急斜面を登るようになった。岩場を巻いての登りは少々険しさがあった。その急斜面を登りきった所に現れたのが烏帽子岩だった。そこは展望地でもあって、暫しの休憩とした。後は尾根筋を歩いて山頂に向かった。途中で天狗岩への道が分かれていたはずだが、見落として直進してしまった。山頂が近づくとまた急坂となり、そこを登りきって鹿倉山の山頂に到着した。山頂は開けており、中央に三等三角点(点名・四村山)が設置されていた。また小さな祠が置かれていた。その山頂からの展望は良いとは言えず、木々の空いた所から京都府側が少し見える程度で、北西方向に三岳山を見た。兵庫県側は木々に遮られていた。ただ山頂の中央に登れそうな木があってその木に登ってみると、多紀アルプスが間近に眺められた。誰もいない静かな山頂で1時間近く過ごすと、下山は北尾根に入った。その尾根が意外とヤブっぽかった。枝を払いながら進んで北峰ピークへと近づいたとき、期待していなかった展望が現れた。北西方向の展望で、五台山から親不知へと続く尾根がすっきりと眺められた。北峰ピークの先は急斜面となったが、長くは続かず途中からはスムーズに歩けて鞍部に下り着いた。そこに鉤掛地蔵を見た。鉤掛地蔵からは尾根を離れて右手の斜面に入った。細々とした小径を赤テープを追って下って行くと、沢筋に沿うようになった。小径も目印テープもはっきりしない所があったが、東へとかまわず沢筋を下って行くと、フェンスで囲まれた堰堤のそばに下り着いた。後は林道歩きで駐車地点へと戻るだけだった。
(2024/4記)
<登山日> 2024年4月12日 11:12深山林道入口駐車場スタート/11:32大平寺跡旧参道に入る/11:52熊野神社/12:09〜17烏帽子岩/12:23〜13:17山頂/13:29鉤掛地蔵/13:53林道に出る/14:10駐車場エンド
(天気) 晴れ。少し薄雲を見る。山頂の気温は18℃。風はほとんど無し。少しうっすらとした視界だった。
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深山林道の標識が現れて、すんなりと林道に入った その林道は、入口近くに車止めがあって進めなかった 車止めの手前に駐車場があった 桜が満開だった
駐車場にはコース案内図が立っていた  林道歩きでスタートした 緩やかな林道歩きだった
左手に沢を見た 新緑が眩しかった 満開のヤマザクラを見る
フェンスに囲まれた堰堤が現れた その近くから鉤掛地蔵コースが始まっていた 鉤掛地蔵コースには入らず、林道歩きを続けた また右手に登山コースが分岐した 大平寺跡参道コースだった
今度は大平寺跡参道コースに入った 歩くうちにコースがはっきりしなくなった 熊野神社の方向へと歩くと、道ははっきりしてきた
林道に合流した ほぼ林道の終点位置だった 近くに熊野神社が見えていた  熊野神社に近づいた
熊野神社のそばから直登コースが始まっていた 始めはジグザグ道で、無理なく登って行けた 大岩が現れると岩を巻いて登ったが、急坂だった
急坂が続くようになった また大岩が現れて、そのそばを登った 烏帽子岩の前に出た
烏帽子岩からは京都丹波の山並みが一望だった 遠方は少しうっすらとしていた

上の写真に写る五
条山の方向を大き
く見る

五条山の左手前で
二つの電波塔が建
っているのは、無
名の510mピー
クと思えた
展望を楽しむと、山頂へと向かった 緩やかなみち 山頂が目前になった

鹿倉山の山頂に着
いた

開けてはいたが、
展望は良いとは言
えなかった
山頂に置かれた祠を見る 三等三角点(点名・四村山)を見る 南の尾根を眺めたく、山頂に立つ木に登ってみた
木に登って見えたのは八ヶ尾山で、南東方向だった 八ヶ尾山を大きく見る

上の写真に写る西
山を大きく見る

南を見ると三嶽が
間近に見えていた
が、少々木に邪魔
されていた

木に登らなくとも
展望が得られたの
は北の方向だった

左の写真に写る大
江山の尾根を大き
く見る

上の写真の左手に
三岳山を見た

三岳さんを大きく
見る
山頂を離れると北尾根に入った 少しヤブっぽい所もある尾根だった 北峰ピークが近づくと、展望が現れた

(←)
展望が良かったの
は南西方向だった

 (→)
  左の写真に写る黒
  頭峰と三尾山を大
  きく見る

尾根を進むと、更
なる展望が現れて
西から北西にかけ
てが広く眺められ

更に三岳山まで眺められる所があった

妙高山の背後には
うっすらと千ヶ峰
が望めた

左の写真の左手、
南西方向には笠形
山も確認出来た
北峰ピークを越すと、暫く急坂を下った 尾根が緩んだとき、大岩のそばを通った 鞍部に着いて鉤掛地蔵に出会った
鉤掛地蔵で尾根を離れて、東の谷筋に入った あまり整備されていないようで、倒木が目立った 沢に沿って歩くようになった
コースははっきりせず、ときに沢を横切った 沢に沿って植林地を歩いた 堰堤を見るようになった
登山口に着いて林道に合流した 三つのコース名を見た 今歩いてきた鉤掛地蔵コースと、地獄尾根コース、権現堂登コースだった すぐ近くにフェンスに囲まれた堰堤を見た 往路で見た堰堤だった
林道にもコース名の標識を見た 後は林道をただ戻るだけだった 再びヤマザクラの花を愛でた
コバノミツバツツジも咲き始めていた 車止めの位置に戻ってきた すぐ先が駐車地点だった 下山後に、三和町側から鹿倉山を眺めた