TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨編・丹波編 
 
大海山    おおみやま 551.6m 多可町・丹波市
 
小野山    おのやま 482.6m 多可町・丹波市
 
三組尾    みくにお 310.2m 丹波市
 
1/2.5万地図 : 丹波和田
 
【2002年3月】 No.1 2002-20(TAJI&HM)
   (大海山) 加美区奥豊部より  2002 / 3

 中町から小野尻トンネルを抜けて山南町に入った。西谷集落内を過ぎて、林道・大見谷線の起点に駐車とした。始めに小野山を目指した。スタートすると、林道を北西に向かってひたすら歩いた。途中で林道は二手に分かれると、右手の林道を辿った。周囲を植林地が囲んでいたため薄暗かったが、道の傾斜はさほどでもなかった。けっこう気楽に登って行けた。林道の終点位置に着くと、そこから始まる登山道を見たのでそれを辿った。登山道はイバラが繁茂してきて荒れ出したので、すぐに諦めて林道終点に戻った。今度はそばの支尾根に取り付いて町境尾根を目指した。やや急尾根だったが、下生えが少なため無理なく登れた。その支尾根が小野山の方向から離れ出したので、途中より植林地の急斜面を適当に登った。町境尾根に出ると、はっきりとした尾根道を見た。直ぐに北へと小野山に向かった。小野山への上り坂には階段も設えられており、僅かな距離で小野山山頂に到着した。山頂一帯は広々と刈り払われており、 西に向かって大きく展望が開けていた。その切り開かれた中に、送電塔が一際目立っていた。尾根道はどうやらその送電塔の巡視路ではと思えた。やや冷たい風に吹かれながら、小野山からの展望を楽しんだ。送電塔に視界を少し邪魔されるものの、千ヶ峰から深谷山へと山稜が山裾から眺められた。北にはこの尾根の最終到達点である篠ヶ峰の山頂が望まれた。篠ヶ峰の左手は大井戸山であろう。それにしてもこのどんよりとした視界はいただけなかった。強い風が吹いているにもかかわらずである。黄砂の影響があるようにも思えた。三組尾まで歩く予定だったので、小野山で長居する気はなく、10分ほどの休憩で次の大海山に向かった。南に戻る形で尾根を下った。そして次の494mピークへも巡視路は続いていたので、楽々と歩いて行けた。その494mピークにも送電塔が建っていた。小野山と同じく周囲が刈られており、小野山以上に展望が良かった。笠形山から飯森山、千ヶ峰へと続くスカイラインが雄大に眺められた。次のピークが大海山である。風土記にも記された山であるだけに期待して向かった。すると急に尾根道が荒れ出した。この先の尾根には送電塔が無いため、整備されていないように思われた。荒れていると言っても、尾根道がはっきりしていない程度だった。灌木の空いている所を選びながら進んだ。大海山の手前に小ピークがあり、それを越して大海山に着いた。大海山の山頂は木々は疎らで休むには良いところだったが、周囲は雑木が囲んでおり展望は良いとは言えなかった。特に西側は全く見えなかった。そこで北へと少し戻って北東斜面にあった幼木の植林地に立った。そこからは何とか篠ヶ峰を眺めることが出来た。展望は次の三組尾に期待することにして、大海山を後にした。牛坂と名付けられた峠へと町境尾根を下るのだが、どうも下るべき方向がはっきりしなかった。南の方向へ延びる尾根に尾根道があり、そちらに入り込みそうになった。方向を定めて下ったつもりが左手に少し逸れてしまい、林道に下り着くことになった。持っていた地図ではそこに林道は描かれていなかったので、延伸されているようだった。とにかく町境尾根を目指すことにした。一度道を誤ったため、結局林道を終点位置まで歩くことにした。終点位置に着くと、南へとはっきり尾根が続いているのを見た。どうやら林道は境界尾根まで延伸されていたようだった。安心して尾根歩きに移った。やや急坂が始まると、これが長く続くのでけっこうきつく感じた。但し尾根道ははっきりしていたので、道誤りの不安は無かった。もう528mピークに着いても良いのではと思えても、まだまだ登りが続く感じがあった。登ることに飽いてきたと思える頃に漸く528mピークに到着となった。そこは大海山以上に展望が無かった。周囲はすっかり杉の植林地だった。少々がっかりすることになった。それでも少しは展望を得ようと、登れそうな杉の木に取り付くと、5メートルほど登って何とか展望を得た。間近に堂々とした姿の妙見山を見た。その南には中町の田園風景が広がっていた。その528mピークに着いたときは13時を回っており、十分に昼どきを過ぎていた。そこで南へと今少し歩いて木々が疎らになった位置で、漸く昼休憩とした。その休憩地点でも手頃な木に登って展望を得た。今度は妙見山だけで無く千ヶ峰も眺められた。昼食を終えると、改めて三組尾を目指した。南へと尾根を辿って行くと、尾根は痩せ尾根となった。一部で木々は疎らになり、そこからは北向かいの尾根が割と広く眺められた。その痩せ尾根を過ぎると三組尾への最後の登りとなった。そこまでの行程で足は十分に疲れていたが、最後だと思うとけっこうしっかり登れた。坂を登り切って山頂に着いた思ったのだが、そこに三角点は無かった。地図で確認すると三組尾の山頂部は南北に長くなっており、南端側に三角点記号が付いていた。そこまでまだ300mほどあった。展望はないかと探りながら歩くも、とうとう山頂まで展望は無かった。着いた三角点の位置も樹林に囲まれて展望は無かった。仕方なくそこでも手頃な木に登ることにした。やはり5メートルほど登ることになり、北に向かっての展望を得ることになった。その北に見たのは篠ヶ峰だった。三組尾で16時前まで過ごしたことで、夕暮れが近くなっていた。そこで三組尾からは北東方向に延びる尾根を一気に下った。下り着いた位置は小畑集落と西谷集落の境の位置だった。そこから駐車地点までは1kmほどあり、その車道を歩きながら、今日はよく木に登ったものだと改めて思った。
(2002/4記)(2025/5写真改訂)
<登山日> 2002年3月23日 9 :54スタート/10:41〜53小野山/11:03〜10[494m]ピーク/11:20[530m] ピーク/11:31〜56大海山/12:16〜25牛坂(少し迷う)/13:12〜14:05[528m]ピーク(昼食)/15:25〜57三組尾/16:35車道出合/16:51エンド。
(天気) 天気が絶えず変わった。薄曇りで肌寒い風が吹いているかと思えば、青空が覗いて穏やかな天気になることもあった。と思えば小雪のちらつくこともあった。北部の 雪雲がときおり上空を通過するためかと思えた。 ただ三組尾に着く頃には、すっきりとした青空になっていた。視界は始め黄砂の影響か少し濁った感じがあったが、風が吹き払ってくれたのか、午後を回ると澄んだ視界に替わってきた。
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(←)
小野山の山頂は広
い範囲で木が伐ら
れていた

 (→)
  千ヶ峰が麓からす
  っきりと眺められ
  た

北に篠ヶ峰を見た

左の写真に写る大
井戸山を大きく見


(←)
次の494mピー
クも好展望地だっ


 (→)
  左の写真の右に続
  く風景を見る
494mピークから東の方向を眺めた 大海山に展望は無かった 山頂近くに幼木の植林地があり、北の方向が望めた

篠ヶ峰を大きく見


上の写真の右手に
カザシを見た

(←)
木々の隙間から
蛇山を見た

 (→)
  蛇山の右手も見る
  ことが出来た

牛坂辺りで、南東
に528mピーク
を含む三連ピーク
を見た

528mピークに
着くと木に登って
展望を得た

妙見山の手前は牧
野大池だった

妙見山の裾野は妙
見富士CCだった

左の写真の中央部
を少し大きく見る

妙見山の右手後方
に飯森山を見た

これから向かう方
向を見る

前方に三組尾の尾
根を見た
休憩を終えて南へと歩いているとき、千ヶ峰を見た 北の方向も眺められるときがあり、篠ヶ峰を見た

三組尾に近づいた
とき、前方にピー
クを見た

南北に長い三組尾
の山頂部の北端ピ
ークと思えた

北東にカザシを見
ることがあった
三組尾に着くも展望は悪かった ここでも木に登って展望を得た 左の写真に写る高釣瓶の辺りを少し大きく見る

上の写真に写る蛇
山を大きく見る

妙見山も眺められ