TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
矢次山    やつぎやま 567.8m 豊岡市
 
1/2.5万地図 : 神鍋山
 
【2003年9月】 2003-70(TAJI&HM)
 
   県道1号線で竹野町から日高町へと入るとき  2003 / 9

 2003年8月は下旬より厳しい暑さが続き、この矢次山を目指した9月14日も朝からもう気温は高かった。空は薄モヤがかっており、すっきりとした視界とは程遠かった。高い峰にはガスもかかっていた。この矢次山へのアプローチとして南側を走る県道1号線方向からを考えた。1号線が豊岡市側から竹野町に入る直前に林道が分かれており、その林道を辿って行くことにした。車は林道の入口に止めて、そこから歩き出した。林道は入口付近から草深くなっており、手入れはあまりされていないようだった。ただ歩くうちに林道上の草は少なくなって、歩き易くなった。周囲は自然林でそのまま順調に進めるかと思っていると、再び道に草が茂り出した。そして一段と厳しいヤブになってしまった。林道なのに、力ずくで草をかき分けながら進むことになった。当然車は通れそうになかった。陽射しの厳しさも加わって、けっこう疲れさせられてしまった。その草ヤブとの格闘が数百メートル続いた後、漸く抜け出せた。それにしても林道はどこまでも矢次山に向かって続いていた。持っていた地図(平成4年9月1日版)が古かったのか、地図での林道終点辺りを過ぎてもまだまだ続いていた。道中では幾度か矢次山の標識が現れていたので、どうやら林道は矢次山の山頂近くまで行けることを確信した。当初は林道が終われば尾根歩きを考えていたのだが、道の続くままに歩いて行くことにした。林道には枝道も別れたが、矢次山山頂方向に延びる林道を忠実に辿って行った。標高にして500mを越した頃より周囲の樹林が切れて、漸く展望が現れてきた。見えるのは西の方向で、蘇武岳から三川山へと続く尾根が広く見渡せた。朝のガスは消えており、薄モヤがかった視界ながら、青空が広がっていた。その展望はその後も所々で現れた。やがて矢次山の山頂も望まれるようになり、期待した通り林道は山頂直下まで続いていた。その直下では東西に走る林道に合流したが、そちらの道は十分な道幅があって、どうやらその林道の方が簡単に矢次山にアプローチ出来たように思えた。漸く山頂へと林道を離れて山道を辿った。多少ヤブっぽかったが、坂はきつくは無く、数分で山頂に着いた。歩き始めてから1時間半かかったが、ほとんどを林道歩きで費やしたようだった。その山頂は三角点の辺りこそススキなどの雑草が茂ってヤブになっていたが、そこ以外は疎らな自然林が広がっており、休むには好適地であった。しかも涼しげな風が渡っており、林道の上とは違って快適だった。気温はと見ると21℃と適温で、山上はすっかり秋の気配になっていた。山上での昼食の後は、涼しさに助けられて暫しの昼寝も楽しんだ。下山は往路を引き返したので、この日の矢次山登山はほとんど林道歩きと言ってよかった。ところで林道では路傍にワラビを多く見かけた。この季節では当然生長しきっていたのだが、山頂が近づくと若芽もちらほら目に付くようになった。この季節では初めてのことである。歩きながら摘んでいると、結構おかずになる量のワラビが採れていた。
(2003/10記)(2013/3改訂)(2022/3写真改訂)
<登山日> 2003年9月14日 9:00スタート/10:00分岐点/10:28〜12:00山頂/13:30エンド。
(天気) 朝から気温は高め。上空は薄雲が広がっていたが、徐々に青空が見えて来た。林道では大いに汗をかいたが、山頂の木陰は涼しく、気温は21℃と快適だった。視界は薄モヤがかっており、すっきりとは見えなかった。
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林道を進むと、やがて前方に矢次山が現れた 草深い林道だったが、林道は山頂近くまで続いた 山頂が間近になって、漸く林道を離れることになった
山頂に着くと、その一角は少しヤブになっていた そこに山名標識が立っていた 三角点が見えないので探すと  標識のそばで三等三角点(点名・宮井)は草に隠されていた

(←)
帰路の林道から西
に三川山の尾根を
見る

 (→)
  三川山を大きく見
  る

(←)
上の写真の右手方
向となる海岸に近
い尾根を見る

 (→)
  三川山の左手に蘓
  武岳も望まれた