TAJIHM の 兵庫の山めぐり <摂津編> 
 
行者山 岩倉山 譲葉山 岩原山
415m 488.4m   520m  573m
宝塚市
1/2.5万地図 : 宝塚
【2023年5月】 2023-79(TAJI&HM)
   
     
   樫ヶ峰の馬ノ背岩展望台より  2023 / 5

 六甲山系の東部の山の一つで、国土地理院の地図では無名ながら昭文社の「山と高原地図 六甲・摩耶・有馬」では岩原山の名が付く573mピークが気になった。その岩原山を意識したのは2023年3月に北摂三田の山として加茂金毘羅山を登ったときのことで、六甲最高峰から東に延びる尾根の中では少しばかり目立つ山として眺められた。その573mピークに岩原山の名があり、宝塚市の最高峰と知ると大いに興味が湧いてきた。その岩原山を登るのなら電車利用で六甲縦走路歩きと絡めるのが良さそうだったが、車を利用したいと考えた。そして熟慮の末に決めたコースが、行者山を含めて四つのピークを巡るコースだった。それは行者山の南麓側、ゆずるはの森を起点とするコースで、始めに行者山を登り、その後は縦走路に出て岩倉山、譲葉山、岩原山と三つのピークに立って有料老人ホーム「エデンの園」へと下山するコースだった。問題はどこを駐車地点とするかだったが、それもネットで情報を探ると、ゆずり葉第1公園の一角に止められそうなことが分かった。向かったのは2023年5月のゴールデンウィークの一日。朝から快晴の空が広がる2日のことだった。ゆずり葉緑地の南側を走る車道はエデンの園に通じる道で、緑地を通り過ぎると右手に曲がってゆずり葉台の住宅地に入った。道はすぐに左手に折れてエデンの園へと向かうことになるのだが、その位置で逆方向に分かれる道があった。それは公園の方向に戻る道で、「この先 行止まり」とあった。その行き止まりの位置は公園の入口だったが、その手前に数台分の駐車スペースがあった。幸い1台が止まっているだけだったので、無事駐車出来ることになった。そこから歩いたコースは添付の地図を参考にしていただきたいが、まずはゆずり葉緑地を抜けて県道16号線に出た。県道を東へと歩いてアヴェルデ前バス停を過ぎると、「ゆずり葉の森」の標識が現れた。標識に従うと、スムーズに行者山ハイキングコース西逆瀬台口に入ることになった。コースははっきりしている上に標識は多くあり、迷わず行者山へと向かって行けた。自然林の尾根は新緑に包まれており、それを愛でながら登ることになった。登山道は急坂もあり、そこはしっかり登ることになった。登るうちに展望が現れて、前日に登った樫ヶ峰を眺められた。行者山に着く手前に380mピークがあり、行者山東観峰の名が付いていた。そこが素晴らしい展望地だった。北向かいの東六甲の尾根も眺められたが、東から南にかけては遮る者の展望で、どこまでも阪神の市街地が広がっていた。東観峰を離れてもまだ展望地があったが、次の行者山に展望は無く単なる通過点の様相だった。行者山を越すと次は岩倉山を目指した。その岩倉山は直通コースと反射板経由コースがあり、反射板を通るコースを選んだ。その反射板に着くと、そこからも阪神の市街地が眺められた。その反射板を過ぎると程なく東六甲縦走路に出た。その縦走路を横切った先が岩倉山の山頂だった。石造りの祠があり、その手前に三等三角点(点名・小林)を見た。後は東六甲縦走路に戻って、西へと縦走路歩きに移った。縦走路は道幅もあり、いかにも主コースと言った感じがあって、緩やかな道として続いた。季節がら周囲の木々が新緑色になっているのも良かった。その主コースを離れて譲葉山への小径に入ったが、その分岐点に標識は無かった。すぐに着いた山頂も緩やかな上に樹林が広がっているだけで、どこが山頂かはっきりしなかった。それでも石造りの祠があり、その辺りを山頂と思うことにした。主コースに戻ると次に目指すのは岩原山だった。小さなピークを二つ巻くと、主コースから岩原山への小径が分かれた。譲葉山と違って分岐点には標識が立っていた。緩やかな小径を登って行くと、数分で岩原山の山頂に着いた。山頂には立派な山名標識が立っており、ケルンが作られていた。正午を過ぎていたことでもあり、岩原山で昼休憩とした。展望は無いものの涼しさに中で休憩出来た。これでこの日目指した四山の頂に立ったので、下山に向かうことにした。大谷乗越に出る手前に548mピークがあるが、地理院の地図を見るとそのそばから逆瀬川へと真っ直ぐ破線路が描かれていた。その破線路を辿ることにした。いざ分岐点に着いて小径に入ったまでは良かったが、小径はすぐに不確かになってしまった。無理をすれば下れそうだったが、無理をしたくなく縦走路に引き返した。縦走路ですぐに大谷乗越に着くと、そこを車道が横切っていた。それは棚越新道で立派な舗装路だった。その車道に入って遠回りながら逆瀬川を目指した。車の通行はほぼ無く、静かな車道歩きだった。その車道で逆瀬川の源流部に近づいたとき、小径が左手に分かれた。標識は無かったが、エデンの園に通じる道と直感した。純然たる登山道で始めは易しく歩けていたのだが、途中は上り坂や小石の多い所も現れて、歩き易いとは言えなかった。そのうちに逆瀬川に沿って歩くようになった。左岸側を歩いたのだが、右岸側にも目印が付いていた。気にせず左岸歩きを続けると、はっきりとした登山道に合流した。どうやら途中で正しいコースを外していたのかも知れなかった。標識では今歩いて来たコースは樫ヶ峰コースとなっていた。その合流点から僅かな距離でエデンの園の登山口に着いた。登山口の辺りはエデンの園の駐車場になっており、私有地とあって一般車は駐車禁止になっていた。その駐車場を抜けて車道に出た。後はバス路線でもあるその車道を歩いてゆずり葉第1公園の駐車場へと戻って行った。
(2023/5記)
<登山日> 2023年5月2日 9:34ゆずり葉第1公園駐車場スタート/9:55行者山西逆瀬台コース入口/10:30〜42行者山東観峰/10:52行者山/11:16岩倉山反射板/11:20岩倉山/11:43譲葉山/12:14〜28岩原山/12:50逆瀬川への近道コースに入る/13:14引き返して縦走路に戻る/13:18大谷乗越/13:33逆瀬川に通じるコースに入る/14:01エデンの園登山口/14:21駐車場エンド。
(天気) 快晴。さっぱりとした空気感で、涼しい風が快かった。行者山の気温は18℃とちょうど良い感じだったが、岩原山の山頂は14℃と少し肌寒さを感じた。視界は良かった。
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ゆずり葉第1公園の入口に着くと、そのそばが駐車場だった 登山口に向かうに当たって、まずは走ってきた道を引き返した 広い車道に合流した エデンの園に通じる車道だったが、反対方向の逆瀬台方向に向かった
岩倉橋の上から逆瀬川を眺めた 逆瀬川の右岸側に出ると、車道を歩かず公園内を歩いた 逆瀬川を見ると、左岸側から渡れるルートを見た 大回りをする必要は無かったようだった
前方に大きなモニュメントが見えてきた ゆずり葉緑地の東入口に着いた その先が県道16号線だった 県道に出て諭鶴羽橋を渡ると、アヴェルデと呼ばれるマンション群の前を通った
この標識を見て、県道を離れた 「ゆずり葉の森」へと向かった 「ゆずり葉の森」の入口を見る
そこは行者山の西逆瀬台口だった  ゆずり葉散策路を歩いて行く ゆずり葉散策路は新緑の盛りだった
登山道は分岐点が多くあったが、尾根コースに向かった モチツツジの花がよく咲いていた 尾根コースに入ると行者山東観峰の名を見た
急坂があって、階段を登ることがあった 背後に展望の広がることがあった
歩き難い所もあった 前方に行者山東観峰が見えてきた 東観峰は素晴らしい展望地だった
広々と眺められたのは北東から東、南にかけてで、遮るものの無い展望だった

上の写真の左側に
写る中山を大きく
見る
南東方向は大阪市の市街地が広がっていた 左の写真に写る阪神競馬場を少し大きく見る
これから向かう東六甲の尾根も良く見えていた

上の写真の左手に
樫ヶ峰も望めた

東観峰を離れて行
者山に向かった
行者山の手前に、行者山東展望台があった そこからは先ほど立っていた東観峰が眺められた 甲山もすっきりと眺められた

行者山の山頂に着
くと、そこは木々
に囲まれて展望は
無かった 単なる
通過点の雰囲気が
あった

すぐに行者山を離
れて先に進んだ
東六甲縦走路を目指した 岩倉山反射板への小径が分かれると、そちらに入った 反射板への小径は、マイナー感があった

岩倉山反射板の前
に立った

反射板の前からは
東の方向に展望が
あった
反射板を囲むフェンス沿いの道を歩いて先に進む 進む方向が東六甲縦走路だった 道そばで咲いていたのはヤマツツジだった

東六甲縦走路に出
てきた
東六甲縦走路はメ
インコースらしく
十分な道幅があっ


その縦走路を横切
って北に進むと、
すぐに岩倉山の山
頂に着いた
岩倉山の山頂には石で祠が作られていた 祠の前に三等三角点(点名・小林)を見た 東六甲縦走路に戻ると、縦走路を西へと歩いた
樹林帯を抜け出ることがあった 送電塔(新神戸線37番)のそばを通った 送電塔の位置からは展望があり、甲山が眺められた
送電塔の位置からは、岩倉山反射板も見えていた 送電塔の先で左手からゆずり葉台コースが合流した 次に目指すは譲葉山だった 514mピークを巻いて行く

514mピークを
巻いた先で譲葉山
への小径に入った

譲葉山は三角点が
無いため、最高点
の辺りを探ると、
石造りの祠を見た

その辺りを山頂と
思うことにした
その周囲は樹林が広がっており、山名標識は無かった 東六甲縦走路に戻って、更に西へと歩いて行く 520mピークと550mピークの北側を巻いて行く
新緑の木々を眺めながら歩いた 六甲全山縦走路の標識を見る 33番ポイントだった 33番標識の先で岩原山への小径が分かれた
緩やかな小径を登って行く 分岐点から7分ほど歩いて岩原山山頂に着いた 山頂にはケルンが積まれており山名標識が立っていた
山頂は樹林が囲んでおり、展望は皆無だった 山頂では笹の茂っている所もあった 縦走路に戻って縦走路歩きを続ける
南へと向かうようになり、笹の中を歩くこともあった
緩やかな道が続く
548mピークのそばで逆瀬川の方向への小径が分かれた その小径に入ったところ、次第にはっきりしなくなった おまけに急坂となってきた
枝道を下るのは諦めて、縦走路へと戻った 縦走路に戻ると、すぐに大谷乗越に着いた 車道が縦走路を横切っていた そこは32番ポイントだった 縦走路歩きは大谷乗越までとして、そこからは車道歩きで逆瀬川の方向に向かった
緩やかに下っているとき、急斜面の法面を見上げた 下る先は小笠峠だったが 逆瀬川に近づいたとき、左手に小径が分かれた
その小径に入って東へと歩いた 沢筋から少し離れて上り坂になることがあった 道なりに歩くと、歩き難い所が現れた
またスムーズに歩けるようになった 逆瀬川のそばに出て渡りそうになることがあったが、あくまでも左岸側を歩いた 左手から、はっきりとした登山道が合流した
標識を見ると、歩いて来たのは樫ヶ峰コースだった
途中で正規コースを外れていたようだった
合流点の先が登山口だった そこはエデンの園の駐車場だった 続いてパートナーが登山口に着いた 登山口に標識は無かった
駐車場は私有地のため一般車は進入禁止だった 車道に出て東へと向かった 下り坂のため、前方に大阪市街を見ることがあった
車道が右にカーブする位置で公園に通じる道に入った その車道の入口に「行止まり」の標識を見た 「行止まり」の位置が公園入口であり、駐車場だった