TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬編 
 
大空山    おおぞらやま 575.6m 新温泉町
点名・横尾 443.5m
 
 
1/2.5万地図 : 坂根
 
【2019年5月】 2019-71(TAJI&HM)
 
   《大空山》 春来桧尾線の車道より  2019 / 5

 新温泉町の海側に近い大空山を登ろうと向かったのは2019年5月、令和となって5日目のことだった。古い地図を見ると大空山の西側には高山スキー場があったが。最新の地図ではスキー場は消えており、新たに林道が大空山の山頂近くを通っていた。それを見て林道を利用して簡単に山頂に立つことにした。その新しい林道は春来集落と桧尾集落を結ぶ車道の途中から分岐していたが、その分岐点から春木集落までの車道を眺めると、その中間点辺りに三角点記号を見た。そこでその三角点ピークに立った後に大空山ハイキングを始めることにした。
この日は前日に続いて快晴だったが、少し薄雲が出ており視界も幾分クリアさは消えていた。国道9号線を村岡区和田で離れると、春来集落へと山の斜面を登る道を走った。春来集落に入り家並みを抜けると、桧尾集落とを結ぶ車道の分岐点が現れた。その細い道に入って大空山へと向かった。ほぼ林道と呼べそうな道だったが、ごく緩やかで走り易かった。最初に大空山との中間地点にある444mピークに立つ予定だったので、ガーミンを見ながら走って444mピークに近づいた。ガーミンが示す三角点記号の間近まで来ると、路肩の広くなった所に車を止めた。そして西側の斜面に取り付いた。急斜面だったが20メートルも登れば尾根に出て、そこから高い方向に歩くとあっさりと三角点ピークに着いた。三角点は三等三角点(点名・横尾)だった。ピークは樹林に囲まれており展望は無かったが、無理に探れば木々の隙間から間近に城ヶ山が確認出来た。ただ大空山はごく僅かに見えるだけだった。大空山を今少し良く見たく、車に戻ると100mほど北に走って別の尾根に取り付いた。東へと延びる尾根で、こちらは10メートルも登れば尾根上に出た。その尾根からは大空山が望めた。どっしりとした山容だった。後は車に戻って改めて大空山へと近づいた。その北へと向かっているとき、車道からの展望が良くなり、東から南東までが一望出来ることがあった。また車道からも大空山が望めるようになった。大空山が近づくと送電塔が現れた。そのそばから支林道が分かれており、その支林道を歩けば大空山山頂の近くまで行けるはずだった。その分岐点の辺りに駐車スペースが無かったので、少し桧尾集落側に走って路肩の広くなっている所に車を止めた。そこからの大空山ハイキングは簡単だった。ただ支林道を登って行くだけだった。支林道は一般車は立入禁止となっていたが、特にクサリ等は張られていなかった。支林道の傾斜は始めこそややきつかったが、少し登ると後は緩やかな道だった。林道からの展望は途中からは無くなりやや平凡な林道歩きだったが、季節柄新緑の気が多くありそれを眺めながら歩いた。大空山山頂から見ると真南の位置まで来たとき、支林道を離れて斜面に取り付いた。まだ山頂に近づけたが、その辺りから登るのが一番傾斜が緩やかだと思えてのことだった。山頂までの標高差は70mほどで距離としては300mほどだった。始めは植林地で、すぐに雑木林の中を登るようになった。それと共にヤブっぽくなったので、木の枝を払いながら登った。そのヤブっぽさが薄れてきたかと思うと、程なく山頂到着となった。山頂には二等三角点(点名・檜尾)が置かれており、その辺りは木々は疎らになっていたので休むには良い所だった。ただ樹林が周囲に広がっていたので、展望は木々の隙間から得られるだけだった。まずは新緑の中で昼休憩とした。その昼食を済ませると少しは展望を楽しみたくなって、近くの手頃な木に登ってみた。3mほど登ると一気に展望が開けて、南東から南まで、蘇武岳、妙見山、瀞川山、鉢伏山、氷ノ山が一望となった。周囲に高い尾根が無いので、少し木を伐れば好展望地になるのにと思える眺めだった。山頂では昼寝をしたこともあって1時間ほど休んでいた。下山は最短距離で支林道に出ようと西斜面を下った。やや急傾斜だったこともあり6分ほどで支林道に下りてきた。後は支林道を戻るだけだった。
 なお大空山の山頂から南を見たとき春来集落がはっきり見えていたので、岐路に春来集落まで戻ってきたとき春来小学校の前に立ってみた。そこは高台とあって北の風景が広く眺められ、城ヶ山の左手に大空山がすっきりとその姿を見せていた。
(2019/5記)
<登山日> 2019年5月5日 10:22点名・横尾/11:12支林道分岐点の近くよりスタート/11:38山頂が近づいて斜面に取り付く/11:49〜12:51山頂/12:57支林道に出る/13:13エンド。
(天気) 快晴と呼べるも、空の一部には薄雲が広がっていた。山頂では気温は25℃まで上がっていたが、湿度が低いため木陰は涼しかった。風が爽やかだった。視界はフラットな見え方ながら、比較的遠くまではっきり見えていた。
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春来集落に入ると、桧尾集落へと通じる車道が始まっ
ていた
その車道を走って大空山との中間地点まで来たとき、
そばの444mピークを訪れることにした
車道から20mも登れば尾根に出た
すぐに444mピークに着いた 三等三角点(点名・横尾)を見る ピークから南東間近に見えたのは城ヶ山だった

大空山も見よう
と、444mピ
ークに近い別の
尾根に上がって
その尾根上から
大空山を眺めた

春来桧尾線の走行
を続けると展望の
良い所が現れて、
城ヶ山がすっきり
と眺められた
林道からは東の方向が広く眺められることもあった 大空山が近づいて、林道からも大空山が眺められた
送電塔に近い位置に車を止めて大空山登山を開始した 送電塔のそばから大空山への支林道が始まっていた 送電塔は温泉矢田川線11番鉄塔だった
支林道は始めコンクリート舗装されていた 周囲の木々は新緑の盛りだった 枯れ草でヤブ状になっている所を通った
ヤブは終わり、いつしかダート道に変わっていた 歩く方向が東となった 周囲に植林地を見るようになった
山頂から見て南の位置に来たとき、林道を離れて植林
地の斜面に取り付いた
小さな尾根を登って行く 樹林は植林地から自然林へ
と変わった
自然林の中に入ると、灌木ヤブと呼べそうな所が現れ
て、枝を払いながら登った

(←)
登るうちにヤブっ
ぽさは減ってきた

 (→)
  山頂に到着した
  木々はばらけていた
  が展望は少なかった
二等三角点(点名・檜尾)を見る 木々の隙間から北西隣の560mピークを見る 頭上の新緑を眺めながら昼食とした

展望を得ようと山
頂の手頃な木に登
ってみると、一気
に展望が広がった
瀞川山から氷ノ山にかけてを大きく見る 氷ノ山を中心に眺めた
大野山の手前には春来集落が望めた 妙見山から北へと続く尾根を眺めた

上の写真に写る小
城山を大きく見る

小城山の左手には
三川山も望めた
木から下りて北東へと尾根なりに少し歩いた コバノミツバツツジが満開だった 足下ではイワカガミがよく咲いていた
北を見ると木々の間から九斗三山が眺められた 左の写真の左手に、同じく木々の間から大谷山を見る 山頂に戻るとき、東側から山頂を眺めた
下山は最短距離で林道に出ようと西斜面に入った こちらも道は無くヤブッぽい斜面だった すぐに林道が見えてきた
林道に下り着いた 後は林道を戻るだけだった 道そばの新緑を眺めながら歩いた 歩く方向が南東になると、遠くの尾根が眺められた

見えていたのは
蘇武岳の尾根だ
った

春来桧尾線が見え
てきた 駐車地点
まで僅かな距離と
なった

(←)
この帰路では春来
集落に戻ると春来
小学校の前から北
の方向を眺めた

  (→)
  左の写真に写る大
  空山を大きく見る