何度か登っている長水山だったが、北からの五十波コースは歩いていなかった。理由は単に簡単過ぎると思ってのことだった。その五十波コースを登ることになったのは、ちょっとした思い付きからだった。
2019年11月の最終日は、山崎町の最上山公園にもみじ狩りに出かけた。紅葉の盛りは終わっていると思われたが、残っている紅葉を楽しむためだった。この日の姫路の空は良く晴れていたが、宍粟市に向かうにつれて雲が増えてきた。どうやら冬の空に良くある、午前に雲が増えて午後から晴れるパターンのようだった。快晴の下でもみじ狩りを楽しみたかったので、最上山公園に向かう前に近くの山で昼までの時間をつぶすことにした。その近くで簡単に登れる山として思い付いたのが、長水山を五十波コースで登ることだった。山崎の市街地を抜けて国道29号線を北上すると、五十波交差点で左手に折れた。車道を進むうちに長水山の標識が現れて、すんなりと新谷林道に入った。その新谷林道の終点位置まで車を進めると、そこが五十波コースの登山口だった。そこは標高300mの位置で、数台分の駐車スペースがあった。そこからの登山道はごく普通の山道と言った佇まいで、ずっとつづら折れになっていたので易しく登って行けた。ただ周囲はずっと雑木林が続いており展望は良いとは言えなかった。淡々と登って行くと、登山口から30分ほどで山頂手前の庫裏の前に出た。そこから先はいつもの道なので、その様子は下の写真帳をご覧いただきたい。この日の視界は十分に澄んでおり、珍しく瀬戸の島々がはっきり見えていた。この長水山で過ごすうちに上空の雲は徐々に減ってきた。予想通り午後は快晴になりそうだった。山頂展望を十分に楽しむと、そそくさと登ってきた道を引き返した。
(2019/12記) |