TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
長水山    ちょうずいさん 584.2m 宍粟市
 
北山        きたやま 412.5m
 
 
1/2.5万地図 : 山崎
 
【2019年9月】 No.9 2019-138(TAJI&HM)
 
    水剣山の尾根より  2018 / 4

 暑い季節でも比較的登り易い山として、長水山もその一つと考えているが、それは車を法師ヶ谷林道の終点まで進めて、そこから尾根を歩くコースを想定してのことだった。その尾根コースも麓に近い新池登山口から登り始めて北山経由となると話は違ってくる。そのロングコースを残暑厳しいときに登ってしまった。2019年9月の第一土曜日のことで、この日は朝から気温が高く、そこで涼を求めて播州北部を目指したところ、途中でカメラを忘れたことに気が付いた。そこであわてて自宅へと引き返したので、時間を大きくロスしてしまった。もう遠方は無理っぽいと思え、比較的近場の山を登ることに気持ちを切り替えた。そして向かったのが長水山だった。残暑厳しい季節でもあるので、登山コースとしては林道終点登山口から尾根コースを歩く一番易しいコースと考えていたのだが、宍粟市南部はやはり近く、山崎町生谷に10時を回ったばかりの時間に着いてしまった。そこでじっくりと長水山を登ろうとの考えが浮かんで、林道終点登山口からではなく麓に近い新池登山口から歩き出すことにした。法師ヶ谷林道に入るとすぐに新池登山口標識が現れたが、その辺りは車を止め難かったので林道を今少し進んだ所にあった駐車スペースに車を止めた。登山口に入って新池の土手を過ぎると斜面を登るようになったが、このコースはあまり歩かれていなようで、尾根に出るまではけっこうヤブっぽくなっていた。程なく東屋が現れるも、そこは樹木が育ったことで展望は無くなっていたが、その先で広々とした所が現れた。展望台の名が付いており、その名の通り山崎の市街地とそれを囲む山並みが一望だった。また広場には四等等三角点(点名・下三津)も置かれていた。その展望地からは尾根歩きとなった。ごく緩やかな尾根とあって易しく歩けたが、陽射しを受けることが多くあり残暑の季節にはやはり避けるべきだったと思った。しかもずっと上り坂でもなく、小さなピークを二度ほど越すのでアップダウンもあった。そして尾根のピークとなる北山が近づくとやや急坂を階段道が続いたので、北山のピークに着いたときは少々バテ気味になっていた。北山で小休止をとると、そこからは長水山へと北西に向かっての尾根歩きだった。始めに50mほどの下りがありそして400mピークへと登り返すので、またバテ気味になってしまった。そこでピークに建つ東屋に着くと昼食を兼ねてまた小休止とした。その後の尾根歩きは概ね緩やかな上り坂で、ときおり右手の木々が空いたとき、そちらに宮山を見た。また水剣山を望むこともあった。緩やかな上り坂が続いて東屋から40分ほど歩いたとき、左手から宇野コースが合流した。そこまで来ると山頂までは僅かな距離だった。いくら緩い尾根と言っても直射光を浴びたりしていたので、またまたバテ気味になっての山頂到着だった。そこで山頂の三角点を確認すると信徳寺の前に戻って休憩とした。そこは広い範囲で木陰があり、しかも涼しいばかりの風が通っていた。残暑の中でこの風にありつけるのは何とも有り難く、地表にレジャーシートを敷くとその上で横になって暫し体を休めた。一息がつけたところで山頂展望を楽しんだ。この日の視界は十分過ぎるほど澄んでおり、雪彦の尾根がくっきりと見えていた。また南の方向には瀬戸に浮かぶ島々も眺められた。以前と比べると西の方向の展望が良くなっているようで、そこに那岐連山がはっきり見えていた。ひとしきり展望を楽しむと下山に移った。再び尾根を歩いて北山の方向へと戻った。但し東屋の手前で林道登山口への近道が分かれると、そちらに入って林道登山口へと向かった。そして林道登山口に出るとそこは法師ヶ谷林道の終点位置で、後はずっと林道を歩いて駐車地点へと戻った。下山後に生谷温泉に立ち寄ったのは言うまでもない。
(2019/9記)
<登山日> 2019年9月7日 10:14新池の近くに駐車してスタート/10:18新池登山口/10:36〜43点名・下三津/11:23〜33北山/11:44〜57東屋にて昼食/12:36宇野コースが合流する/12:45〜13:36長水山/14:14林道登山口への近道に入る/14:28林道登山口/14:51駐車地点エンド。
(天気) 晴れ。雲は少し多い程度だった。北山へと登っているときの樹林帯の気温は25℃ほど。長水山山頂の木陰では気温は21℃まで下がっていた。山頂は涼しい風がやや強く吹いており、快いばかりだった。この日は青空が澄んでおり、視界はくっきりと鮮やかだった。下山を終える頃は雲が増えていた。
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新池から見て少し
北の位置に車を止
めて、そこから新
池へと歩き出した


新池登山口に入っ
て尾根の方向に向
かった


登山口標識を見る


新池を左手に見な
がら土手道を歩い

池の縁を過ぎると広い道から尾根への小径が分かれた 小径を登って行く あまり歩かれていないようで、少し荒れた小径だった
登山道の一部はヤブに戻っていた 小径はヤブっぽいまま尾根に向かった 展望台が現れたが、もう展望は無かった
登山道の傾斜が増して階段道となった 東屋が現れたが、そこも展望は無かった 周囲の木々を眺めるだけだった


尾根に着くと、
そこは広場のよ
うになっており
展望台の名が付
いていた


広場には四等三
角点(点名・下
三津)が設置さ
れていた


展望台の名の通り
に、山崎市街とそ
れを囲む山並みが
一望だった


上の写真に写る高
取山を大きく見る


大フゴ山と禅師山
の並ぶ姿を大きく
見る
国見山山頂に建つ展望台が確認出来た 展望台を離れて北へと尾根歩きに移った 前方に北山の平らな山頂を見ることがあった
尾根道はごく緩やかな上り坂だった シダの茂る所が現れたが、一部だった ビニール紐を見る 尾根はマッタケ山のようだった
小さなピークを越して下り坂となった そして登り返す 小ピークは二つあった 尾根の傾斜が増してくると、丸太の階段道となった

(←)
丸太の階段は長々
と続いて、山頂が
目前となった

 (→)
 北山の山頂に着い
 た 少々バテ気味
 で到着した
北山の山頂に四等三角点(点名・五十渡)を見る すっかり植林に囲まれた山頂だった 休憩を終えると、北西へと尾根歩きを開始した
鞍部へと50mほど下ることになった 下る途中で林道終点からのコースが合流した 鞍部を過ぎて登り返す
巻き道が現れたが、真っ直ぐ400mピークを目指した 400mピークに建つ東屋が見えてきた 東屋に着いて、そこで昼食タイムとした
尾根歩きを再開した 始めに下り坂に入った 林道終点からの別のコースが合流した ごく緩やかな登りが続く
ごく小さな尾根を越すこともあり、下り坂もあった 右手の木々に切れ目が現れたとき宮山を見た テングダケの幼菌を見る
また右手の木々に切れ目が現れて北西に水剣山を見た 立派なアカヤマドリを見る 尾根道は良い雰囲気で歩ける所が多かった
一帯は「やまさきみんなの森」となっていた 陽射しを受けることが多くありまたバテ気味になった 左手から宇野コースが合流した
尾根筋を巻くようになると、前方に庫裡が見えてきた 信徳寺の庫裏の前を通って再び尾根筋に向かった 尾根に出ると、山頂へと鉄階段を登った
信徳寺のそばに出ると、その先が山頂だった 石段を登って山頂となる高台に出た 最高点に出て三等三角点(点名・蔦沢2)を見る


山頂からは以前と
変わらず水剣山が
すっきりと眺めら
れた


808mピークの
右手奥に黒尾山を
見る
北東方向を眺めた この日の視界は澄みきっていた 左の写真に写る暁晴山を大きく見る

(←)
山頂からは西の
方向も眺められ


 (→)
 後山の尾根を大き
 く見る
山頂を離れて信徳寺に戻った 信徳寺の前には木陰が多くあり、そこで休憩とした 休憩を終えると、一段低い広場に移動した


墓のそばも好展望
地だった ここか
らも澄んだ視界を
楽しんだ


上の写真に写る明
神山を大きく見る


上の写真に写る亀
山の辺りを大きく
見る
西の方向が開けており、以前より展望が良くなっていた 那岐連山を少し大きく見る
山頂を離れて下山に移った 尾根道へと戻った 緩やかな尾根を戻って行く 基本、下る方向なので気楽だった


東屋の建つピーク
に近づいたとき、
右手に現れた林道
終点登山口への近
道に入った


その登山道は斜面
をトラバースする
形で続いており、
ゆったりとした道
だった
ベニイグチを見る 広い道から林道終点への小径が分かれた 植林地の中を歩くようになった


林道終点登山口に
着いた


後は法師ヶ谷林道
をひたすら下って
行くだけだった
ずっと緩やかな舗装林道を下って行く 薄ピンク色のサルスベリの花を見た 駐車地点が近づいた