TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
五輪山    ごりんさん 587m 新温泉町・香美町
 
1/2.5万地図 : 余部
 
【2024年6月】 2024-98(TAJI&HM)
 
   安泰寺の近くより  2024 / 6

 久斗山から南へと尾根を辿ると560mピークがあり、その次が587mの標高点を持つピークだった。その587mピークが五輪山と呼ばれていることを知り、訪れてみたくなった。向かったのは2024年6月の第一金曜日のこと。ナビに従って国道9号線を走ると、湯村温泉を過ぎた先で浜坂に通じる県道に入った。その県道47号線を金屋口交差点で離れて東へと向かった。久斗山集落までは車道は少し細いと感じる程度だったが、安泰寺の標識が現れてそちらに向かうと、俄然道は細くなった。車一台分の道幅の上に一度では曲がれないカーブも現れた。ようようの思いで安泰寺のそばまで来ると石段が現れた。その辺りに駐車スペースを見なかったため、今少し走ってゆったり駐車出来る所に車を止めた。その駐車地点からは五輪山の尾根が眺められた。歩き始めると左手は水田風景となり、ちょうど田植えが行われていた。その田植えをしている人に五輪山コースを尋ねると、道なりに進めば良いと教えられた。その通りに歩いたところ、道がはっきりしなくなった。五輪山からは離れる方向でもあったので、自分なりに考えて、地図の破線コースを辿ることにした。始めは北へと水田の縁を歩くと、右手の斜面に神社が見えてきた。石段を登って神社の前に出ると、そこからは北へと踏み跡程度の小径を辿った。その小径が不確かになってきたとき、改めて地図を眺めると、破線コースからは離れる方向へと歩いていることを知った。そこで尾根が近いことでもあるので、尾根を目指して右手の急斜面を直登することにした。その辺りで尾根との標高差は70mほどだったが、急斜面は足下が柔らかく、木に掴まって登ることになった。一度パートナーは数メートルずり落ちてしまった。何とか尾根には出たものの、これは決して薦められるルートではなかった。尾根に出れば後は誰でも歩ける易しい道だった。更に尾根の間近を作業道が通っていた。始めは作業道を歩かず、尾根筋を歩いた。尾根の木々は自然林もあれば植林もあり、展望に関しては皆無だった。途中で作業道に下りるも、その作業道が尾根筋から離れ出すと尾根に戻った。地図の破線コースが合流する辺りは少し傾斜が増しており、ロープも付いていた。その急坂が終わると、程なく五輪山の山頂に着いた。山頂は開けており、中央に五輪塔の跡なのか台座のような石があり、その石を中心にほぼ五つの石の輪が囲んでいた。それが五輪山の由来かと思われた。展望も僅かながらあり、南に白菅山、その右手には瀞川山から氷ノ山までも眺められた。地図を見ると北隣の560mピークまでも緩やかな尾根になっていたので、そちらまで歩くことにした。尾根筋の灌木が多少増えてきたものの、さほど気にせず歩いて行けた。そして五輪山から20分ほどで560mピークに着くと、そこに大きな岩を見た。但し、岩の上を含めてすっかり樹林に囲まれており、展望は全く無かった。無理に探っても次のピークである久斗山の一部や、海岸線に近い山がちらりと見える程度だった。すぐに引き返すことにした。下山はずっと尾根なりに歩いて、峠経由で安泰寺に出ることにした。当初に往路コースとして予定していたコースだった。五輪山に戻って更に南へと歩いて行く。往路での尾根合流点に着いても更に南へと歩いた。この下山では展望に注意していたのだが、なかなか現れなかった。ちらりと来日岳を見る程度だった。作業道が現れると作業道に入った。そして漸く東の方向に展望が現れて三川山の尾根が眺められた。また作業道から尾根に戻ると、更なる展望地が現れた。そこからは香住港がすっきりと見えていた。その展望地を過ぎると町境尾根を離れて真っ直ぐ南に向かうようになり、はっきり下り坂となって峠に下り着いた。その先も西の方向への小径があって、それを辿った。途中から小径が不確かになっても安泰寺の方向へとかまわず下ると、無難に見覚えのある水田の近くに下り着いた。そこからは水田の方には向かわず安泰寺への道に入った。庫裡と思われる大きな建屋が現れると、その先が安泰寺だった。後はこれも最初に見た石段を下って車道に出ると、そこから駐車地点までは数分の距離だった。
(2024/7記)
<登山日> 2024年6月7日 11:27駐車地点スタート/11:50小ぶりの神社/12:16〜27尾根に着いて昼食/12:53〜13:06五輪山/13:27[560m]ピーク/14:00五輪山/14:42〜47尾根の展望地/15:06安泰寺/15:13駐車地点エンド。
(天気) 快晴。尾根の気温は20℃。尾根では涼しいばかりの風を受けた。山頂の気温は22℃。視界は澄んでいた。
<< Photo Album 2024/06/07 >>
久斗山集落に入ると、安泰寺の標識を見た 細い車道を走って、ようようの思いで安泰寺に着いた
但し石段近くに適当な駐車場所は無かった
今少し北へと車道を走って駐車スペースを見つけた そこからハイキング開始とした

左手に水田風景が
現れた

ちょうど田植えが
行われていた

北に見えるのが五
輪山と思えた
田植えをしている人に登山コースを聞いて、まずは安泰寺の方向に歩いた 自然と峠に向かえると思っていたのだが、道は不確か
になってしまった そこで北へと向かう方向を変えた
水田の縁を歩いた 目指すは地図の破線路だった
右手に石段が現れた その先に小ぶりの神社を見た 石段を登って神社の前に出た 神社からは細々とした小径を辿った
その小径が地図の破線路から離れていることに気付いて、尾根へと直登することにした 急斜面だった 危険な思いをして尾根に着いたが、決してお薦め出来るルートでは無かった 昼を回っていたので、到着地点で昼食とした 周囲の緑の壁紙を眺めながらだった
尾根筋の間近を作業道が通っていた 作業道が尾根とほぼ同じ高さになる所もあった 一部だが作業道も歩いた 作業道は尾根筋から離れることになった
尾根に戻って尾根歩きを続ける 587mピークが近づくと、尾根の傾斜が増してきた 山頂が近づくと、再び緩やかな尾根歩きとなった

(←)
五輪山の山頂に着
いた 裸地として
広く開けていた

 (→)
  山頂の中央には五
  輪塔の土台のよう
  な石があった
中央の石の周囲には石の輪があり、五輪になっていた 南の方向に木々の空いた所があった そこに見えていたのは白菅山だった
立つ位置を変えると、白菅山の右手も眺められた 遠くにあって姿の良い山は藤無山のようだった 藤無山を大きく見る

(←)
木々の隙間からな
がら瀞川山の右手
も眺められた

 (→)
  鉢伏山と氷ノ山の
  並ぶ姿を見る

白菅山の左手も少
し望めた

五輪山を離れて今
少し北へと尾根を
歩いて行った

多少ヤブっぽくな
ったと感じる程度
だった
緩やかな尾根歩きが続く 560mピークに着いた すっかり樹林に囲まれていた 最高点に大岩を見たが、そこも展望は無かった
展望を無理に探れば、香住港辺りがちらりと見えた 五輪山へと引き返した 五輪山に戻ってきた
下山は尾根コースをずっと歩くことにした 東の方向に展望が現れたとき、端正な山が望めた 電波塔が見えた どうやら来日岳のようだった
展望に注意していると、三川山を望める所があった 三川山を大きく見る
この下山では主に作業道を歩いた 東の方向を広く望めるときがあった 作業道が離れたタイミングで尾根に上がった
尾根歩きに移ると、すぐに展望地が現れて香住港が眺められた 左の写真の右手には神ノ浦山も望めた

(←)
香住港で見えてい
たのは東港の方だ
った

 (→)
  右上の写真に写る
  神ノ浦山を大きく
  見る
木々の隙間からながら、来日岳も望めた 盛上山と来る日岳の並ぶ姿を少し大きく見る
道なりに下って行く 峠に下り着いた 峠から先も西の方向へと登山道は続いた
道が不確かになってきたが、安泰寺の方向へと下った 前方が開けたとき、遠方に見えていたのは三成山だった 三成山を大きく見る
開けた所に出てきた 車道が見えてきた その先が安泰寺だった 境内に入った 大きな建物は庫裡のようだった
庫裡は山奥にしては不釣り合いな立派な建物だった 庫裡の隣に本堂を見る 手入れが行き届いていた 安泰寺の説明板が立っていた 
石段を下った 車道に合流した 合流点から駐車地点までは数分の距離だった