TAJIHM の 兵庫の山めぐり <摂津
 
稚子ヶ墓山   ちごがはかやま 596.3m 神戸市
花折山        はなおれやま 573.8m
 
 
1/2.5万地図 : 有馬
 
【2015年10月】 No.2 2015-100(TAJI&HM)
 
   神戸市北区桂木より  2014 / 5

 丹生山系を丹生山から金剛童子山まで歩くとなると電車とバスを利用することになるが、車を利用してとなると一部の山に絞ってとなる。2015年10月の最終日はその丹生山系に向かったが、稚子ヶ墓山と花折山に絞ってだった。阪神高速7号北神戸線を箕谷で降りると、国道428号線を走った。丹生山系を越えると双坂池が右手に現れるはずだったが、木立のために見過ごしたようで岩谷峠の近くまで走ってしまった。引き返して双坂池に近づくと、左手に数台分の駐車スペースを見たのでそこに駐車とした。そこにあったガードレールには小さな文字で稚子ヶ墓山と書かれていた。その先には小径が始まっていたので、それを歩いて行くことにした。すぐに右手に双坂池が現れると、小径は池の縁を巡るようになった。程なく左手に稚子ヶ墓山の登山口が現れた。そこからは山道を登って行くが、適度な歩き易さだと思っていると、次第に石ころがごろごろとしてきて、少々歩き難くなった。ただ急坂でもないので、歩き易い所を選ぶようにして登った。石ころ道はすぐには終わらなかったが、石ころが少なくなると坂の傾斜は緩んできた。小さなピークを巻いたりして緩やかな道を暫く歩くと、少し傾斜が増して来た。そこを過ぎて少し進んだ所が稚子ヶ墓山の山頂だった。そこには大きな山名標識が立っていたものの、周囲は樹林が囲んでおり展望は無かった。少し足を止めただけで先へと足を進めると、山頂とあまり変わらぬ高さの所に標柱が建っていた。「稚子墓山伝説遺跡」と書かれており、そのそばが展望地だった。展望は南に向かってのもので、展望の中央に淡路島が大きく見えていた。左手には須磨アルプスが、右手には雄岡山、雌岡山も見えていた。もう正午が近くなっていたので、その展望を見ながら昼休憩とした。休憩を済ませると、花折山を目指して登山道のままに東へと歩いた。地図の上では登山道は尾根筋に付いていなかったため分かり難いように見えたが、実際は標識が的確にあり道もはっきりしていたため、迷うことなく歩いて行けた。コースが途中で沢筋に沿うようになると、また歩き難くなった。沢筋は石がごろごろしているだけでなく、ときに枯れ沢を歩くこともあった。その沢筋を肘曲りと呼ばれる所で離れて北の方向に登り出すと、そちらも石ころ道で、相変わらずの歩き難さだった。石ころ道は長く続いたが、ようやく終わるとほぼ平坦な道を歩くようになって一気に歩き易くなった。そしてコースが二手に分かれたとき、左手の道に入った。そちらも緩やかな道で、途中で抉れた所やまた石のごろごろした所が現れたが、肘曲りから30分ほど歩いたとき舗装路に合流した。そのとき地図を確かめておけばよかったのだが、何気に車道を歩いてしまった。その道がゴルフ場への道と分かりコースを誤ったことに気付いたが、少し離れた位置から花折山が見えればとの気持ちが起きて、上り坂の車道を今少し歩いた。すると右手に広場になった所が現れた。無線塔が建っており、貯水池かと思われるプールのような水槽もあった。そこは展望もあって、期待通りにすっきりと花折山が眺められた。その展望に満足して歩いてきた車道を引き返した。登山道との合流点まで戻ると、花折山の方向にはちゃんと標識が付いていた。車道に出ずに90度折れ曲がるようにして南西へと向かうのが正しかったようだった。花折山への道は植林地を登ることになった。薄暗い道を辿ると、車道の位置から10分とかからず山頂到着となった。そこは狭い範囲で開けていたが、展望が良いとは言えなかった。南の方向に淡路島がちらりと見える程度だった。これで二つの山を登る目的を達したので、後は下山へと向かうだけだった。花折山には二つの登山道があり、登ってきた北東方向からの道の他にも北西へと向かえる道もあった。そちらの道を歩いて往路コースに合流することにした。その方向に小径が見えたのでそれを辿ったところ、すぐに道は不確かになってしまった。それでもそのうちに道ははっきりするのではと思って下りを続けたものの、はっきりとした道は現れなかった。これはコースが違うと一度山頂に戻って改めて探ったところ、何のことはない、登ってきた北東からのコースに入ってすぐの所から北西へのコースが分岐していた。その北西に向かうコースははっきりとした登山道で、何の問題もなく下って行けた。そして10分ほどで往路で歩いた道に合流した。後は往路コースを戻るだけだった。再び石ころ道を下り、沢沿いに入ってそちらも石ころ道を登るので、稚子ヶ墓山の展望地に戻ってきたときは、十分に足は疲れていた。その展望地から見える南の風景は午後の光を受けており、瀬戸の海は逆行に光っていた。稚子ヶ墓山の山頂を越すと後は下る一方で、ようやく下山の気分となった。足の下りるままにゆっくりと下った。駐車地点に戻ってきたときは16時が近くなっており、スタートしてから5時間が経っていた。次は金剛童子山を中心に歩いてみたいと思いながら帰路についた。
(2015/11記)(2020/9改訂)
<登山日> 2015年10月31日 10:52スタート/11:00稚子ヶ墓山登山口/11:33〜38稚子ヶ墓山/11:41〜12:04標柱が立つ展望地で昼食/13:00車道に出る/13:04〜14貯水池がある展望地/13:26〜31花折山/違う方向に下ってしまう/14:13花折山/標柱が立つ展望地15:02〜09/15:12稚子ヶ墓山/15:48エンド。
(天気) 晴れ。始めは南の空に雲が多かったが、次第に少なくなってきた。稚子ヶ墓山の気温は13℃あり。弱いながら冷たさのある風を受けた。視界は十分に澄んでいた。花折山では気温は15℃まで上がっていた。再度、稚子ヶ墓山に立つ頃には快晴の空になっていた。
<< Photo Album 2015/10/31 >>
国道428号線沿いの双坂池の近くで駐車可能
な場所を見つけた そこよりスタートした
スタート地点のガードレールには小さな標識が
付いており、稚子ヶ墓山の名を見た
標識の示す方向に向かう小径を歩いた
程なく双坂池に沿って歩くようになった 池の南東側まで歩いてきたとき登山口が現れた 登山道は裾野を歩く感じで始まった
登山道は丹生山系縦走路になっていた 登山道が上り坂になると石がごろごろとしてきた 登るほどに石は増えて歩き難くなった
石がごろごろとする状態は尾根が緩むまで続い
緩い道となって歩く方向は南から南東方向とな
った
550mほどのピークを巻いて行く
稚子ヶ墓山へと登りが始まった 木漏れ日の中を歩いた 山頂が近づいてロープの張られている所が現れた

 稚子ヶ墓山の山
 頂が間近になっ
 た

 山頂に着いた

 一帯は平らになっ
 ていたが、樹林に
 囲まれて展望は無
 かった
山頂の三等三角点(点名・稚児ヶ墓)を見る 山頂の三等三角点(点名・稚児ヶ墓)を見る 「稚子墓山伝説遺跡」と書かれた標柱がすぐに現れた
標柱のそばは展望地になっており、南の方向が広く眺められた 正面に見えていたのは淡路島だった

 須磨アルプスから
 菊水山までを少し
 大きく見る

   鍋蓋山も望まれた
   手前は鈴蘭台の住
   宅街だった
須磨アルプスを大きく見る 南西には雄岡山(左)、雌岡山(右)の姿も眺
められた
上空は青空が広がっていた
展望地を離れて、次は花折山を目指した 下り坂になるとロープが張られていた 巻き道を歩く感じになった
沢筋に入ったが、分岐点には標識は無かった 沢筋はけっこう歩き難かった 道にとらわれず、歩き易い所を選んで沢筋を歩いた

 オフロードバイ
 クの轍跡をよく
 見かけた

   肘曲りに着いたよ
   うで、沢筋を離れ
   て花折山に向かっ
   た
また石がごろごろとしてきた 石のごろごろ道を我慢しながら登る 標識が現れて、花折山まであと800mとなった
なだらかな道を歩くようになった 木漏れ日の中を歩く 紅葉した木を見かけた
良い感じで歩けて行けるものと思っていると 抉れた所を歩くようになった 周囲は変わらず自然林だった

 その自然林を見上
 げた


   突然のように車道に
   合流した その車道
   を何気に歩いてしま
   った

 道の誤りにすぐ
 気付いたが、展
 望を求めて今少
 し歩くことにし
 た

 程なく、右手に貯
 水槽が現れた

 そこからは期待
 以上に花折山の
 姿がすっきりと
 眺められた

  左の写真に写る菊
  水山と鍋蓋山を大
  きく見る
車道と出会った位置まで戻ってきた 花折山の方向にはちゃんと標識が付いていた 植林地の薄暗い中を歩いた

 花折山の山頂が
 近づいた

 寄り道はしたも
 のの、無事に花
 折山の山頂に到
 着となった
山頂の四等三角点(点名・花折山)を見る 山頂からは僅かながら展望があり、淡路島を見
樹間を通して高尾山と須磨アルプスの重なる姿
を見る
下山は北西方向に下るつもりだったが、そちら
に道を見たので下って行くことにした
すぐに小径は不確かになってしまったが、また
はっきりするだろうと下山を続けた
道は現れるどころか雑木ヤブをただ歩くだけだ
った
結局、花折山の山頂に戻ってきた 改めて道を探ると登って来たコースから分かれ
ていた
先ほどの苦労がうそのような易しい道だった

 往路で車道に出た
 道との分岐点に下
 りてきた

   後は、往路で歩い
   てきた道を戻るの
  み
 
石のごろごろ道は下るとあって少しは楽だった 逆に沢沿いの石ころ道は、けっこう脚を疲れさ
せた
稚子ヶ墓山が近づくと、ロープを掴みながら登
った

 標柱の建つ展望地
 まで戻ってきた

   昼に見た風景と違
   って瀬戸の海が光
   っていた
光っている所を大きく見る シブレ山がはっきり見えるようになっていた シブレ山を大きく見る
稚子ヶ墓山の山頂はさっと通過した 稚子ヶ墓山を過ぎてようやく下山モードとなった この日最後の石のごろごろ道歩きだった
双坂池のそばに下りてきた 午後の双坂池は周囲の風景を映していた 駐車地点が見えてきた