TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨
 
野々上山    ののうえやま 597.5m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 山崎
 
【2015年9月】 No.3 2015-81(TAJI&HM)
 
   山崎町岸田の「かみかわ緑地公園」より  2015 / 9

 野々上山は山崎町野々上の東にあって、西側から眺める姿は山頂部がなだらかになって優しげである。この野々上山には過去2回登っており、1回は北側からの尾根を歩いて、もう1回は南側からの尾根を歩いてだった。その野々上山を名前の由来となっている西麓の野々上集落から登ってみようと思いたったのは、2015年9月のことだった。
 向かったのは9月の第二土曜日のこと。県道537号線を北上して野々上集落に入ると、野々上八幡神社の境内に駐車とした。この日は周回で歩いてみようと、集落内を適当に抜けて、陸雲寺のそばを通る道を東へと歩いた。すぐに害獣避けゲートが現れたが、頑丈なゲートで鍵が掛かっていた。ちょうど近くに人がいたのでゲートの件を告げると、南京錠はひっかけているだけで鍵は掛かっていないとのことだった。おかげでスムーズにゲートを抜けられた。車道は堰堤の位置までで、その先は幅広の登山道だった。その登山道を歩いて行くも、山中に入ることは無く、屈曲して集落の方向に戻り出した。そこで適当な所で山裾に取り付いた。543mピークから延びている尾根だった。始めは手頃な歩き易さで登って行けたのだが、間伐された木が放置された所が現れたり、雑木ヤブになった所も現れて、けっこう歩き難くなった。更に543mピークに近づくにつれ急傾斜となってきて、木に掴まりながら登ることになった。地図を改めて眺めると標高にして200mほど急傾斜は続くようだった。途中からは何度も立ち止まって登るようになり、543mピークに着いたときは、息を整えるのに暫く時間がかかった。そこから山頂へは北東方向へと尾根を辿るのだが、途中に480mほどの小さなピークがあって、そのため一度下って登り返すことになった。その尾根も倒木や雑木ヤブがあって歩き易いとは言えなかった。480mピークを越えるとまた急斜面があり、それを越すと尾根は一気に平坦になった。急に易しくなって気が抜ける思いだった。その平坦な部分が終わって少し斜面を登ると、作業道に出会った。古い地図には載っていない作業道で、山頂方向に向かっていた。そこで作業道を歩いて山頂に近づくことにした。山頂の間際まで近づくと作業道はまだ続いており、次第に東の方向に離れ出した。そこで適当な位置で作業道を離れて、東の方向から山頂に近づいた。取り付き地点から山頂までは150mほど。ほぼ平坦だったが、けっこう雑木ヤブになっており歩き難かった。その歩き難いまま山頂到着となった。山頂も雑木ヤブで、そこに四等三角点(点名・野々上)が置かれていた。ちょっと雑然としていた雰囲気でもあったので、少し北西方向に歩いて木立がばらけている所で休憩とした。その辺りは少し展望があって、南の方向に姫路市との境界尾根が眺めれた。山頂で昼食をとると、涼しい風に誘われて少しばかり昼寝を楽しんだ。そのため山頂では1時間少々過ごすことになった。後は下山だったが、野々上八幡神社のそばに下りたく、北西尾根を下って行った。尾根としては緩やかだったが、ここも少し雑木ヤブになっており、歩き難さがあった。その尾根が次第に不確かになり、一帯が緩やかな地形へと変わってきた。何となく谷筋に下りそうになったので、方向を定めて進むことにした。程なくまた尾根を伝うようになり、今度はヤブっぽさは消えてスムーズに下れるようになった。その尾根も430mほどの小さなピークの辺りで離れて、南西方向へと左手の斜面に入った。けっこう急斜面で、木に掴まりながら下っていると、尾根筋を辿れるようになった。ほぼ谷筋に近づいたと思われたとき、その谷筋に沿った林道が見えてきた。その林道に下りようとしたところ、先に山道に下り着いた。野々上集落に戻るのが目的だったので、後は山道を歩いて谷筋を西へと向かった。程なく害獣避けゲートが現れて、それを過ぎると民家が見えてきた。もう野々上八幡神社は近かった。
 こうして予定通り周回で歩けたのは良かったのだが、知らない間に災難に遭っていた。何時やられたのか靴に一匹、服にも一匹山ヒルが貼り付いていた。どうも宍粟の山は、ほぼどの山にもと言ってよいほど山ヒルがおるようだった。
(2015/10記)(2020/9改訂)
<登山日> 2015年9月12日 9:44野々上八幡神社スタート/9:51陸雲寺/10:10支尾根に出る/11:12〜20[543m]ピーク/12:04作業道に合流/12:15〜13:28山頂/14:23北西尾根を離れる/14:38登山道に下り着く/14:42害獣避けゲート/14:46エンド。
(天気) 曇り空。空の色は薄かった。樹林帯の気温は21℃で、山頂は19℃だった。山頂では風はほとんど無かった。視界はうっすらとしており、白っぽい見え方だった。山頂で過ごしている間にいっとき青空が広がったが、また元の曇り空に戻ってしまった。
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 野々上八幡神社
 の境内に車を止
 めた

    野々上集落内を
    抜けて行く
寺谷川沿いの道に入った 陸雲寺の前を通った 頑丈な害獣避けゲートが現れた

 舗装路は堰堤ま
 でだった


    寺谷川に沿って
    山道を歩いて行
    く
白い花を咲かせているのはタラノキのようだった 山道は小橋の先で集落の方向に戻り出した 西に見えていたのは宮山だった
適当な所で北の斜面に取り付いた 尾根を目指して急斜面を登る すぐに尾根に出た 後は楽だった

 左手に伐採地が
 現れて、ネット
 に沿って登った

 その伐採地で北
 東に見えていた
 のは野々上山だ
 った
易しい尾根歩きが続くものと思っていたが 間伐で放置された倒木があり、歩き難かった 雑木ヤブになった所も現れた
植林の急斜面を登って行く これが長く続いた 突然、「本谷」と地名が現れた 漸く尾根に出て、近くのピークを目指した

 543mピーク
 に着いた 雑木
 に囲まれたピー
 クだった

 一休みを終える
 と、野々上山を
 目指して北東へ
 と尾根歩きを開
 始した
前方に野々上山を見る 少しヤブっぽい所もあった また急坂が現れた
急坂の最後に大岩を巻くことになった 大岩を越すと、尾根は一気に平坦になった 前方に作業道が見えてきた
作業道に出た 少し荒れた道だった 作業道で山頂に近づいた 山頂の東側まで歩いてきた
作業道を離れて山頂に向かった ここも倒木が多く、何とも歩き難かった アセビも茂っていた
 山頂に着いたが
 そこも雑木に囲
 まれており、少
 し雑然としてい
 た

    四等三角点(点
    名・野々上)を
    見る
山頂を囲む樹林を見る 上空を見上げると、少し青空が覗いていた 休憩は山頂から少し離れた所でとった
休憩地点の近くからは南の方向が眺められた 左の写真に写る姫路市との市境尾根を大きく見る
淡路ヶ丸を大きく見る 下山は北西尾根を下った ここも倒木や雑木ヤブが多かった
次第に尾根がはっきりしなくなり、谷の方向に
向かいそうになった
方向を定めて歩いたところ、再び尾根を辿れる
ようになった
その尾根を430mピークの手前で離れて、南
西へと斜面に入った
方向を定めて下るうちに、尾根を歩けるように
なった
麓が近づいて植林地に入った その植林を通し
て林道が見えてきた
林道に出る前に山道に出会ったので、その道で
野々上集落に向かった
害獣避けゲートが現れた 野々上集落へと入って行く 野々上八幡神社への小橋を渡った