TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬
 
大路山    おおろやま 603.1m 朝来市
 
1/2.5万地図 : 但馬竹田
 
【2017年6月】 No.2 2017-60(TAJI&HM)
 
    大路ダムより  2017 / 6

 大路山はその背後の尾根の方が高いのだが、国道312号線側からは背後の尾根は見えないため独立峰の感じで眺められて、存在感のある山である。その大路山を再訪しようと向かったのは、初登山から22年後の2017年6月のことだった。登山コースは前回とは変えて、大路ダム側から登ることにした。
 大路ダムへは道幅は狭いながら舗装路があり、スムーズにダム湖畔に着くことが出来た。ダム湖の湖畔からはけっこうすっきりと大路山が眺められて、登りたい気持ちを高揚させられた。ダム湖側から大路山へと向かえる尾根は、ダム湖の北西の位置から始まる尾根とその一つ西隣の尾根の二つがあるが、往路はダム湖に近い尾根を登って行くことにした。但し地図を見ると作業道が途中までその尾根と平行して北に向かっていたので、最初は作業道を歩くことにした。車を大路ダム湖の北西の位置まで進めると、その辺りの路肩は広くなっていたので、手頃な所に車を止めた。そこよりまずは車道を西へと歩いた。すぐにクサリが現れて、一般車は進めなくなっていた。そのクサリを越えると作業道が右手から始まっていたが、その起点部にもクサリが張られていたので、それを越えて先へと進んだ。ちょっと草むした作業道だったので、車の走行はほとんど無いように思われた。尾根と作業道の間には小さな沢があり、作業道が尾根から離れ出したとき、その沢を渡って斜面に取り付いた。尾根までの距離は僅かで、すぐに尾根に出るとそこに尾根道を見た。どうやら尾根端となるダム湖のそばから尾根道は始まっていたようだった。後はその緩やかな尾根道を歩いて行くだけだったので、けっこうスムーズな登りだった。尾根道の周囲は雑木林で、植林が現れることは無かった。その雑木林が視界を遮るため、展望に関しては良くなかった。一度木立の空いた所から朝来山が眺められた程度だった。尾根の途中で平らな所が現れると、そこに石垣や礎石を見たので、以前はお寺でも建っていたように思われた。後で調べると、そこは千眼寺砦跡のようだった。山頂が近づくと西の方向へと歩くようになり一度尾根筋を離れたが、山頂が間近になって再び尾根を歩いた。そして歩く方向は南となって山頂到着となった。山頂は三角点周りが少し開けているものの、周囲は雑木林が囲んでいるとあって展望は悪かった。また三角点の辺りはアセビが増えようとしていた。そのアセビを避けるようにして休憩とした。展望が悪いと言っても木々の空いた所からは遠方が見えていたので、今少し展望を得ようと手頃な木に登ってみた。すると一気に展望が広がって、東の方向に朝来山を、遠くは千ヶ峰も望まれた。下山は往路で登ってきた尾根の一つ西隣の尾根を下ることにした。その尾根は山頂から始まっており、南南東へと向かって下り出すと、はっきりとした尾根道は無いものの尾根筋は空いていたため、無理なく下って行けた。目印のヒモもときおり見かけた。この尾根は往路の尾根と比べると少しは展望があり、始めは南南西の方向に物部山を、途中からは東の方向に粟鹿山と朝来山が眺められた。地図を良く見ると尾根筋に岩場の記号が付いていたが、そこは下るのが難しくなるような岩場でも無かった。下っていると尾根筋が二手に分かれるときがあったが、小さな標識があり、左手が大路ダムに通じていることを示していた。そこで左手の尾根へと入った。その途中で展望地が現れて、足下に大路ダム湖が眺められた。また東へと沢に向かう小径を見たが、あくまでも南南東へと尾根を辿った。下るうちに尾根筋が少し不確かになったが、作業道が近くなっていたこともあって作業道へと適当に下ると、崩壊地が現れた。その先に作業道が見えたので、崩壊地を下って作業道に下り着いた。作業道を下ると4分で往路で離れた位置に着き、更に7分で入口に着いた。そこから駐車地点は指呼の距離だった。
(2017/6記)(2020/4改訂)
<登山日> 2017年6月3日 10:44大路ダム湖のそばよりスタート/10:52作業道を離れる/11:19千眼寺砦跡/11:46〜12:06山頂/12:37ダム湖の展望地/12:56作業道に下り着く/13:07エンド。
(天気) 雲の多い晴れで、ときおり陽射しを受ける感じだった。登るほどに雲が増えて、山頂に着く頃にはほぼ曇り空になっていた。その空が昼には再び青空が見られるようになってきた。山頂の気温は19℃ほど。涼しい風があり、爽やかさがあった。視界は良かった。下山を終える頃には空の半分まで青空が広がっていた。
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 大路ダムに着くと
 堤上に立って大路
 山を眺めた


   ダム湖の北西の位
   置に車を止めた

   そこよりダム湖を
   眺めた
まずは林道を西へと歩いた すぐに日向橋が現れて、その先にクサリが張られていた クサリを越すと、右手に現れた作業道に入った
作業道の入口にもクサリが張られていた 雑草の多い作業道を登って行く 作業道が尾根から離れ出したので尾根に向かうことに
した
小さな沢を渡った 急斜面を登ったが、尾根まで僅かな距離だった 尾根に出るとはっきりとした尾根道を見た
前方に山頂を見た  適度な登り易さだった 展望の悪い尾根だったが、朝来山を見るときがあった
ごく易しく歩ける所があった 少し傾斜がきつくなってきた また緩やかな尾根となった

 平坦な所が現れた
 
 そこが千眼寺砦跡
 かと思われた

 礎石と思われる石
 積みを見た
自然林の尾根歩きを続けた 山頂が近くに見えるようになった 西へと向かいだすと、少し尾根から離れて歩くように
なった
また尾根を歩くようになるとネットに沿って歩いた 緩やかな尾根歩きで山頂に近づいた 山頂が間近になった

 再訪となる山頂は雑
 木に囲まれており、
 すっかり展望は悪く
 なっていた


   三等三角点(点名・
   千眼寺)は大きく削
   られていた

 少しは展望を得ようと
 山頂の手頃な木に登
 ってみた

 東の方向に展望が現
 れて千ヶ峰も眺められ
 た
千ヶ峰を大きく見る
南南西の方向、間近に見えていたのは物部山だった 山頂ではアセビの茂る所があった ヤマツツジが咲いていた
下山は山頂から南南東に延びる尾根を下ることにした はっきりとした尾根道は無かったが、歩き易い尾根だ
った
木立の切れ目から見えたのは物部山だった
朝来山の見えるときもあった この尾根も自然林が続いた はっきりとした尾根だったので、気楽に下った

 尾根が二手に分
 かれたとき、大
 路ダムの標識が
 付いていた左手
 の尾根に入った

 朝来山の左手に
 粟鹿山が望めた
岩場があったが、簡単に巻くことが出来た 木々の隙間から竹田城跡を望めるときがあった また易しい尾根が続いた
大路ダムを望めるときがあった 左の写真に写る大路ダムを大きく見る 歩き易いまま下って行けると思っていたが
急に歩き難くなったが、かまわず下った 崩壊地が現れると、その先に作業道が見えていた 作業道に下り着いた
後は作業道を歩いて戻るだけだった 往路で作業道を離れた地点まで戻って来た 作業道入口のクサリを越えた
林道に出れば駐車地点はすぐ近くだった 駐車地点に戻ると、改めて大路ダム湖を眺めた 左の写真に写る粟鹿山を大きく見る