市島町徳尾集落の奥にある大原神社の鳥居前に駐車した。一度車で中腹の大原神社まで行ったのだが、そこからでは山頂が近すぎると思えて、麓の鳥居からのスタートに変えたものである。大原神社までの道は、元の参道だけに道幅は十分過ぎるほどあったが、車道が出来て利用されなくなったためか、かなり荒れていた。また勾配もけっこうきつかった。神社からは細い山道を登って行った。潅木が多く、その落ち葉が登山道を隠していた。赤い目印テープのおかげで気軽に登って行けたが、尾根としてははっきりしていなかったので、目印テープが無いとコースを外れ易いのではと思われた。勾配もきつい所が多くなり、潅木に掴まりながらゆっくりと登った。尾根を登り詰めると、山頂の南西にあるピーク(537mピーク)に着いた。そこには小さな山の神が祭られていた。そこから山頂までは、さほど時間はかからなかった。山頂は狭いながらも、休憩できる程度には開けていた。北側の展望が良く、福知山市街を始め、それを 囲む山々が良く見えていた。山頂で暫しの休憩とした。下りは山頂から南南東に延びる尾根を下って行くことにした。こちらの尾根道のほう が緩やかで歩き易いと思えた。ただ中腹までは良かったのだが、杉の植林帯に入った辺りで道が怪しくなってきた。道は徳尾集落に向かって行くと思っていたのだが、どうも道を外れて尾根をそのまま進み過ぎてしまったかと思われた。そこで適当に急斜面を下って行くと、集落の上にある小さな溜め池のそばに出た。集落に入ると、桃の花が盛りとばかりに咲いていた。
(2003/4記)(2013/6改訂)(2021/3写真改訂) |