◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <丹波編> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
親不知 おやしらず | 604.5m | 丹波市 福知山市(京都府) |
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コケズラシ山 | 310.2m | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 黒井・福知山西部 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2013年5月】 No.2 | 2013-47(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
《親不知》 徳尾集落の入口より 2013 / 5 |
親不知は兵庫丹波の北端の山だけに、同じ県内と言っても姫路からはずいぶん遠い山となり、移動で2時間はかかることになる。その親不知には1997年に登っていたのだが、大原神社からのコースは短く1時間ほどで山頂に立ててしまった。遠路はるばるの労苦の割にはちょっと物足りないと言うのが正直な気持ちだった。そこで次に登るのなら、もう少ししっかり歩けるコースで登りたいと思ったものだった。その気持ちを持っていたところ、「ふるさと兵庫100山」を眺めると、親不知への登山コースとして大原神社コース以外にも大杉ダム湖からのコースもあることを知った。その二つのコースは小さな尾根を挟んでいるだけなので、その尾根を越せば周回コースになるのではとアイデアが浮かんだとき、実行に移したい気持ちが湧いてきた。 向かったのは2013年5月の中旬のこと。朝から好天の空が広がる日だった。国道372号線をひたすら走って篠山市に入ると、舞鶴自動車道を一区間だけ走った。そして春日ICで下りると国道175号線で北へと向かい、途中で県道282号線に入った。後は大原神社を目指して走って行った。大原神社は標高300m辺りに本殿があるが、そこまで車は進めず、麓側にも社があって、その前の広場に車を止めた。まずは車道を南へと歩き出した。どの辺りで尾根を越すかだったが、低い尾根なので取り付き易い所からと考えて山裾を見ると、すぐに墓地が見えた。その墓地の裏手より登って行くことにした。墓地の先に害獣避けフェンスがあり、そのゲートを通って竹林に入った。竹林はすぐに終わって、その先は植林地だった。植林地には伐採地があり、その縁の辺りを適当に登って行った。尾根が近づくと植林地を登るようになったが、尾根に着くまでけっこう時間がかかってしまった。尾根に着いたとき地図で現在地を確認すると、200mは登ってきたようだった。もう少し南の位置から取り付いてもよかったかと思えた。次は南東方向へと大杉ダム湖を目指して下った。そちらも一帯はすっかり植林地で、しかも急斜面だった。そこを木に掴まりながらどんどん下った。東斜面はダム湖に出るまで植林地だった。ダム湖の西岸に出ると、そこからは登山口が近いと思われたが、ダム湖の風景も見たくなり、南の方向へと堤防側に歩いて行くことにした。湖岸道路には何台もの車が止まっていた。釣りやキャンプが目的のようだった。堤防の上からダム湖の佇まいを眺めた後は、昼が近いことでもあり、ここで昼休憩をすることにした。堤防の東側に公園風になった所があったので、そこのベンチに座って昼食とした。木陰には涼しい風が吹き抜けており、絶好のハイキング日和だった。お腹を満たしたところで親不知ハイキングを開始した。ダム湖の東岸道路を北へと歩いて行くと、ダム湖を過ぎた先で西岸道路と合流した。その合流点から少し進んだ位置に登山口があった。そこには注意書きがあり、松茸シーズンは登山禁止のようだった。登山道は緩やかな道で、易しく登って行けた。自然林は今が新緑とあって、柔らかい緑が目を楽しませてくれた。登山口から17分で尾根に着いた。地図を見るとごく近くに三角点ピーク(コケズラシ山)があるようなので、立ち寄ってみることにした。親不知とは反対方向となる南側へと尾根を登ると、2分と歩かずピークに着いた。そこに四等三角点(点名・市ノ貝)を見るも、それがあるだけで展望は無かったため、小休止のみでピークを離れた。親不知を目指して北西へと歩いて行く。本当にハイキングには良い季節で、爽やかな風と新緑に包まれてのハイキングは何とも楽しいものだった。始めは緩やかだった尾根が、次第に傾斜がきつくなってきた。気温は23℃ほどあったので汗をかきながらの登りとなったが、風の涼しさに助けられた。地図を見ると山頂までに幾つかのピークが尾根に見られたので、それを越えて行くものと思っていたところ、巻き道が現れて無理なく歩いて行けた。ただ終始樹林に囲まれているため、展望が得られないのは残念だった。そのためか進む方向が気づかぬ間に西へと変わっていた。このまま展望が得られぬままに山頂に近づくのかと思えだしたとき、岩棚が現れて漸く展望が得られることになった。足下には大杉ダム湖が見えており、西には山頂が見えていた。また南西に五台山を、南東に多紀アルプスも眺められた。その先にもまだピークがあったので、巻き道を歩かず尾根道でピークに立ってみたが、展望があるわけでも無く、単にピークに立っただけの印象だった。山頂に近づくと周囲が少し開けてきて、その感じで山頂到着となった。山頂にはベンチが幾つか置かれており、展望もあって休むには良い所だった。ここまでけっこう歩いてきたので脚に疲れが感じられた。また山頂には涼しい風が少し強く吹いていたので、それに誘われるようにして昼寝を楽しむことにした。さらっとした風が本当に快いばかりだった。少しばかりまどろんだ後は展望を楽しんだ。山頂からは五台山は見えなかったが、南東方向から南にかけてが広く眺められた。また北東に福知山市街の一部も望めた。その親不知からの下山は、予定通り南西に延びる尾根をへと入った。尾根のままに歩くと南南東へと下ってしまうのだが、大原神社へ通じるコースが分岐する地点に着くと、クロイシ山の方向を示す標識が現れて問題無く南西尾根を続けて歩いて行けた。そして537mピークに着くと、尾根道から大原神社コースが分かれた。自然林の尾根歩きから植林地の斜面を下るようになったが、けっこう急斜面で足下に注意しながら下った。16年ぶりに歩く登山道だったが、少し荒れており、大杉ダム湖コースと比べるとマイナー感は否めなかった。またなぜか下るうちにコースが曖昧になってきた。目印も少なくなってきたので、尾根を外さないように下って行くと、最後は林道に下り着いた。その位置から目と鼻の先が大原神社だった。大原神社に立ち寄ると、そこからは林道を歩かず、参道と言えそうな幅広の登山道を下って行った。その登山道だが小石が多くあって、歩き易いとは言えなかった。枯れ葉も多く積もっており、何度か滑りそうになった。足下に気を配りながらとにかく下って行くと、無事に鳥居前の駐車場に戻ってきた。まずは予定通りに周回で親不知を歩けたことに満足の思いだった。 (2013/6記)(2021/3改訂) |
<登山日> | 2013年5月18日 | 10:30麓側の大原神社の前よりスタート/11:00尾根に出る/11:18大杉ダム湖畔/11:32~48ダム湖の休憩ポイントで昼食/12:01登山口/12:20コケズラシ山/13:00~15展望の岩棚/13:42~14:20/14:37[537m]mピーク/15:04大原神社(本殿)/15:20エンド。 | |
(天気) | 少しうっすらとした青空だったが、まずは快晴と言えた。気温は23℃。湿度が低いため風はからっとしており、十分な涼しさがあった。視界は少しうっすらとしており、遠方は良く見えていなかった。午後も2時を回ってくると、西から薄晴れの空に変わってきた。 | ||
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