TAJIHM の 兵庫の山めぐり <淡路 
 
諭鶴羽山    ゆづるはさん 608.0m 南あわじ市
 
1/2.5万地図 : 諭鶴羽山
 
【2016年10月】 No.3 2016-104(TAJI&HM)
 
    南辺寺山より  2016 / 10

 初めて諭鶴羽山を登ったの1994年2月のことで、表参道コースだった。その表参道コースをもう一度登りたくなり、22年後の2016年10月に再訪とした。
 賀集地区から県道76号線に入って海岸線に出ると、、西側から灘黒岩の里に近づいた。県道76号線は海岸道路で、沼島を見ながら走っていると、ちょっと観光している気分になれた。灘黒岩に入ると諭鶴羽山の標識が現れ、それに従って山に向かう車道に入ると、車道がヘアピンカーブとなった位置に表参道の登山口が現れた。ちょうどそのそばの路肩スペースが広くなっており、車を止めても迷惑ではなさそうに思えて、そこに駐車とした。登山道に入ると、細々とした道ながらコンクリート舗装になっていた。登るほどに周りはミカン畑となってきたので、舗装はそのためかと思われた。ミカン畑が終わると登山道は土道となり、程なく害獣避けゲートが現れた。ゲートを抜けると植林帯へと入って行った。期待通りに照葉樹林は美しく、陽射しが無いときは落ち着いた雰囲気で、陽射しが現れると艶やかさが増してと、どちらにしてもその様を見ながら登るのは楽しかった。また道端には丁石地蔵が置かれており、十丁、九丁、八丁と、登るほどに数字が減ってきた。登山道は適度な坂とあって無理なく登って行けたのだが、登るほどに石ころが増えてきて歩き難くなった。落ち葉が深く積もっている所もあって、足下に注意を払いながら登ることになった。それも二丁目を過ぎて諭鶴羽神社が近くなると、また歩き易くなった。諭鶴羽神社に着くとそこまで車道が通じているとあって、山裾の神社に来ているような雰囲気を感じた。その諭鶴羽神社から少し離れた所に展望台があって、そこからは海の方向が眺められた。南東方向の足下近くには沼島も望まれた。神社から山頂までは500mほどとなっており、幅広の登山道を歩くことになった。道幅こそ広いものの周囲はやはり照葉樹林が広がっており、良い雰囲気の中を歩いて行けた。大きな電波塔が現れ、その先で更に大きな電波塔が現れて、そこより僅かな距離で山頂到着となった。山頂は狭いながらも公園風に開けており、一隅に小ぶりの社が建っていた。山頂には他に人影は無く、パートナーと二人きりで過ごすことになった。8年前に来た日は素晴らしい視界だったが、この日は幾分うっすらとしていた。それでも鳴門大橋や四国の山並みが眺められて、展望としては十分に満足出来るものだった。山頂で10分少々過ごすと、下山は往路を戻って行った。登山道は下る一方だったので、休まず下ると一時間ほどで駐車地点に戻ってきた。山頂では雲の多い空だったが、青空の方が多いまでに良くなっていた。
(2016/10記)(2019/2写真改訂)
<登山日> 2016年10月11日 8:50表参道登山口スタート/8:58害獣避けゲート/9:28五丁目/9:51〜58諭鶴羽神社/10:14〜26山頂/10:41諭鶴羽神社/10:55四丁目/11:28エンド。
(天気) 朝の空は雲が多く、空の七割ほどを占めていた。そのため陽射しはときおり現れる程度だった。山頂の気温は20℃ほど。弱々しい風があり、ひんやりとしていた。視界は悪くはないものの遠方はややうっすらとしていた。下山中に雲は減ってきて、登山口に戻ってきたときは空の半分は青空だった。
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西から灘黒岩に近づいた 諭鶴羽山登山口の標識が現れた 標識に従うと、次に「諭鶴羽古道」の標識が現れた

(←)
登山口近くに車を
止めて歩き出した

 (→)
  登山口の標識を見
  る
登山口のそばで見た滝は「行場の滝」だった 登山口の石仏は「十四丁」だった 登山道はコンクリート舗装になっていた
左手に海の風景が現れた 登山道は適度な歩き易さだった 次に現れた石仏は「十三丁」と、一つ減っていた
このまま山中へ入って行くと思ったが 害獣避けゲートを通って先へと進んだ 道そばで咲いていたのはナルトサワギクだった

登山道はいつし
か土道に変わっ
ており、ミカン
畑が周囲に見ら
れるようになっ



石垣とミカン畑の
間を通って行く
ミカン畑が終わり山中に入ると、坊さま角と名付けら
れた所が現れた
東の方向はまだ海が眺められたが、その後、展望は得
られなくなった
登山道に諭鶴羽神社の標識を見る 石仏は十一丁だっ
ようやく山中を進む雰囲気となったと思ったが また石垣が現れた 以前は棚田だったと思えた 照葉樹林に囲まれての登りが続いた
登山道に石ころが増えて歩き難くなってきた 樹林は変わらず美しかった 七丁の丁石地蔵を見る
菊か店跡のそばを通った 五丁の地蔵さんは柴折り地蔵と名付けられていた 登山道が深く抉れている所があった
登山道は次第に緩やかになってきた 三丁の地蔵さんは割れていた 薬師堂跡に寄り道することにした
薬師堂跡には五輪塔が置かれていた 陽射しが現れると、緑が鮮やかになった 前方が明るくなった


前方に現れたの
は諭鶴羽神社だ
った そこまで
何台か車が来て
いた


鳥居の前に立った

(←)
神社の境内を横目
に展望台の方向に
歩いた

  (→)
   展望台の上に立っ
   てみた

(←)
展望台からは東の
海が眺められた

  (→)
   左の写真に写る沼
   島を大きく見る
北東に見えていたのは友ヶ島だった 展望台を離れて山頂への道に入った 石仏が並ぶそばを通った
幅広の登山道を登って行く 前方が開けてきた 現れたのは電波塔だった
更に道幅が広くなった 更に大きな電波塔が現れた 山頂が間近になった
諭鶴羽山の山頂に着いた 広場のようになって開けていた 山頂の一等三角点(点名・諭鶴羽山)を見る

山頂展望を楽しん
だ ややうっすら
とした視界だった
が、鳴門大橋を見
ることが出来た
上の写真に写る鳴門大橋を大きく見る 上の写真に写る小豆島を大きく見る
北東に先山を見る 北に常隆寺山を見る 山頂から改めて友ヶ島を眺めた
山頂の社には二つの神社が収められていた 山頂は諭鶴羽神社の御旅所となっていた 山頂には10分もおらず、下山に向かった

(←)
照葉樹林の美しさ
を 愛でながら下
った

  (→)
  大きな電波塔(N
  TT諭鶴羽無線中
  継所)のそばより
  北東方向を眺めた

諭鶴羽神社へと近づいた この帰路では諭鶴羽神社に立ち寄った 境内のアカガシ群を見る
この下山でも諭鶴羽古道を歩くことにした 陽射しを受けることが多くなってきた 明るい樹林を見ながら下った
四丁の石仏に陽射しが当たっていた 八丁の石仏のそばを通った 十丁目が近くなった
ミカン畑まで戻ってきた 向かいの斜面に林道が見えていた 登山道がコンクリート舗装となった
害獣避けゲートを通った 登山口が近づいてきた 東の空は青空の方が多くなっていた