TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
上谷山    うえだにやま 617.7m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 千草
 
【2024年6月】 2024-102(TAJI)
 
   千種町室より  2024 / 6

 登っていたつもりが登っていなかったことに気付いたのが上谷山だった。その近くの無名の山(宗山)には登っていたので、地図にはっきり山名が記されているこの山は、てっきり登っていると思っていた。気付くとすぐに登りたくなった。ネット情報を見ると、西側から登山道があるようだった。また南麓には黒土の滝があったので、ついでに滝見物をすることにした。向かったのは2024年6月の第二金曜日のこと。まだ梅雨には入っておらず、この日は晴れの空だった。ネット情報を参考に、車は千種市民局の駐車場の片隅に止めた。車道に出ると、すぐ目の前の千草南交差点で左に折れた。道は二つあり、南東への道は県道154号線で、鷹巣地区に通じる道だった。もう一つが東に向かえる道で、そちらが登山口があるNTTドコモの携帯基地局に通じる道だった。その幾分細い道に入ると、千種幼稚園で舗装路は終わっていた。千種幼稚園は既に閉園しているようで、ひっそりとしていた。舗装路が終わると共に俄然道ははっきりしなくなった。単なる野道が幾つかあり、どの道に入ってもすぐに草ヤブとなった。どうやらコースはヤブに戻ってしまったように思えた。そこでNTTの基地局を目指して幼稚園のそばより無理やり草ヤブとなった耕作放棄地を横切ったが、すっかりワラビ畑になっている所もあった。ようようの思いで基地局の前に立つと、そこへは北側から舗装路が来ていた。これなら基地局までその舗装路を歩くのが正解だったと思えた。基地局のそばにゲートがあり、そこが登山口だった。ゲートを抜けると、はっきりとした登山道を歩いた。それも次のゲートまでだった。二番目のゲートは二つも鍵がかけられており、通過するのに少々手間取った。ゲートの先は植林地で、ごく細々とした道となった。その小径もはっきりしなくなったが、目印テープがあって、それを追うようにして登った。目印テープが見えなくなると適当に歩いた。植林地の緩やかな斜面を登るので、気楽ではあった。その登りの途中で昼休憩とした。麓は30℃を越す暑さだったが、植林地は適度な涼しさがあった。休憩を終えて登りを再開すると、長くも歩かず山頂に到着となった。その山頂がいただけなかった。やたら倒木が多く雑然としていた。。その雑然とした中に三等三角点(点名・上谷)を見た。ほぼ展望は無かったが、南東方向に樹林の切れ目が一カ所あり、そこから見えていたのは宗山だった。山頂では木陰に入って暫時休憩とした。木陰は涼しい風があって良い感じで休めた。休憩を終えると南へと下山に向かった。樹林帯を抜けるとカヤトの中を歩くようになり、、そこを無理やり下って林道に下り着いた。後は林道のままに歩いて県道154号線に向かったが、林道をずっと歩くと大回りになってしまうので、途中でショートカット出来る山道に入った。少々荒れた感じのある山道だったが、無難には歩けた。その道が途中から大いに難儀することになった。次第にカヤトのヤブになっただけでなく、道の一部にはジャケツイバラ繁茂していた。それを伐りながら進んだのでけっこう時間を取られてしまった。おまけにイバラにひっかかれて少々血を流してしまった。県道に出れば後は舗装路歩きだった。車がときおり通り過ぎた。その県道は黒土川に沿っており、その黒土川にあるのが黒土の滝だった。西へと下っていると程なく黒土の滝の標識が現れた。枝道の林道へと入り、更に遊歩道に入ると黒土の滝が現れた。沢そばまで下りると対岸に渡ることが出来、間近で滝が眺められた。さすがに滝のそばは涼味満点だった。おかげで火照っていた体がじんわりと冷やされた。なお対岸側にはお堂が建っていた。滝見物を終えると県道へと戻って下りを続けた。緩やかな下り坂は至って気楽だった。黒土地区へと入ると展望が現れて西向かいの尾根が眺められるようになった。歩く方向が北北東へと変わると前方に千種市民局が見えてきた。その背後には後山や三室山などの高峰群が眺められた。駐車場に戻ってきたのは15時半前。何カ所かでヤブコギとなったが、黒土地区の風景を楽しめたハイキングでもあった。
(2024/7記)
<登山日> 2024年6月14日 11:19千種市民局駐車場スタート/11:46NTT基地局/12:18〜38植林地で昼休憩/12:58〜13:32山頂/13:49林道に出る/14:28県道に出る/14:38〜46黒土の滝/15:26駐車場エンド。
(天気) 雲は多いながらも晴れ。麓の気温は30℃を越えていたが、山頂は27℃だった。少し風あり。湿度は高くなく、木陰は十分な涼しさだった。視界は良かった。
<< Photo Album 2024/06/14 >>

千種町に入ると、
始めに室地区から
上谷山を眺めた

駐車地点は千種市
民局に求めた

遠慮しながら一番
遠い位置に駐車と
した
車道に出てすぐに現れたのが千草南交差点だった 交差点で左折するも、県道では無く北東に向かえる道に入った 車道の終点は千種幼稚園だった 今は閉園しているようだった
その先にあると思われた登山道が見当たらなかった 10分ほど迷った末に、幼稚園の脇の小径に入った 農道に入るも、すぐにヤブコギになった
適当に耕作放棄地を横切った すっかりワラビ畑になっている所もあった 何とかNTTドコモの携帯基地局に着いた 基地局まで北側から車道が通じていた この道を歩いて来るのが正解のようだった
基地局のそばにゲートを見た そこが登山口だった ゲートを抜けた まだ車が通れる道だった 車道が終点になると、そこから始まる山道に入った
はっきりとした山道だった 作業小屋のそばを通った 開けた所が現れると、後山が眺められた
またゲートが現れた 通過するのに少々難儀した ゲートの先は、道ははっきりしなくなった 目印に頼りながら登っていると植林地の中に石垣を見た
昼を回っていたので植林地の中で休憩とした 休憩を終えて、登りを再開する 山頂が近くなると倒木が増えてきた

(←)
山頂に到着した
山頂も倒木が多く
あり、雑然として
いた

 (→)
  三等三角点(点名
  上谷)を見る

山頂は木々に囲ま
れていたが、木々
の切れ目から見え
たのは宗山だった

立つ位置を変えて
宗山の左側を見る
点の記を見ると、山頂は監視所跡とのこと 下山は南尾根に向かった そちらも倒木が多かった 植林地の中を下って行く
植林地を抜け出た ヤブを抜けることになった 林道に下り着いた
緩やかな林道歩きだったが、県道へは大回りで近づくことになった 林道の途中で、ショートカットとなる地図の破線路に入った 下るうちに道が荒れてきた
ジャケツイバラが前方を塞いでおり、難儀させられた 草ヤブが続いた 県道154号線に合流した
県道歩きに入ると、程なく「黒土の滝」の標識が現れて林道・祢り木線に入った また標識が現れて林道から遊歩道に入ることになった 階段になっている遊歩道を下った
左手に黒土の滝を見るようになった 沢に下り着いて、丸木橋を渡って対岸に出た 黒土の滝を下流側から見る 涼味満点だった

対岸側には祠が建
っていた

暫しの休憩を終え
ると遊歩道を戻っ

林道・祢り木線に戻ってきた 県道に戻って黒土地区を目指した 歩くうちに西向かいの尾根が眺められた

(←)
黒土の集落が見え
てきた

 (→)
  歩くうちに前方に
  後山が見えてきた

後山、笛石山がす
っきり見えてきた

西山を見ると、中
腹の集落も望めた
麓が近づいた 北に三室山を見る 写真の左下に市民局が写っている 千草南交差点に戻ってきた