TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
花咲山    はなさきやま 637.6m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 安積
 
【2020年2月】 No.3 2020-24(TAJI&HM)
 
    山崎町清野の清姫橋より  2020 / 2

 2020年2月の建国記念の日は、朝から快晴だった。その明るい空の下で波賀町南部の山を登ろうと向かったのだが、宍粟市に入って分かったことは、少し標高のある山はどの山も雪を纏って白くなっていたことだった。少しぐらいの雪は覚悟していたが、意外と多いと思った。冬山装備の準備をしていなかったため北部へと向かうのは諦めて、ちょうど一宮町の中心部まで来ていたこともあり、近くの花咲山を登ることにした。少し離れて見える岩谷山は白くなっていたが、花咲山の雪は少なそうだった。花咲山は10年ぶりとなるが、おおよそのコースは覚えており、尾根は易しいので多少雪があっても山頂に立てそうだった。閏賀口交差点でセンター一宮への道に入り、建物の奥へと進むと広い駐車場が現れた。その駐車場の北端が花咲山の登山口だった。前回は周回で歩いたが、突然の思い付きでもあり、この日は山頂までをピストンすることにした。始めは植林地の広がる西斜面の登りだった。登山コースには赤テープが点々とあり、ときおり標識も現れて迷うこともなく登って行けた。斜面をジグザグに登るようになると、登山道の一部に小石や小さな岩が多くあって少々歩き難くなってきた。それも尾根が近づくと、ごく普通の山道を登る感じとなった。西斜面とあって陽射しはほぼ無く寒々とした中を登って行く。大きな岩の前に出ると、それが磐座で、小さな祠がその前に置かれていた。その磐座を巻くようにして登って南尾根に出た。そこまで雪は見なかった。尾根歩きに移ると植林地も少しあったが、概ね雑木林の中を登って行く。陽射しを受けるようになり、暖かさを感じながら登った。その南尾根を登るようになって少し登った辺りから雪を見るようになった。始めはちらほらだったが、少しずつ登山道を隠すようになってきた。その尾根歩きに移って中腹辺りまで来たとき、二つの無線塔が現れた。そこは少し展望があって、白くなった黒尾山が眺められた。その先で雪は少し増えて尾根をすっかり隠すようになったが、積雪としては5センチ程度だった。ただ雪が増えたことで木に付いていた雪が溶けて雨垂れとなって落ちてきた。ちょっとした小雨の中を歩いている感になる所もあった。NHKのFM無線中継放送所の前を通った頃には、すっかりスノーハイキングの雰囲気だった。その放送所より一登りして山頂に着いた。山頂に建つ大きな電波塔は兵庫県嵯峨山中継所だった。山頂は陽当たりが良いとあって最高点には雪は無かったが、少し離れると5〜10センチの雪を見た。展望は木々の生長で以前よりも悪くなっていたが、東に白い暁晴山を、南には白倉山の尾根が眺められた。山頂では今少し東へと歩いて展望を求めてみたが、木々の隙間からちらりと三室山を見ただけだった。時間はまだ11時を過ぎたところだったので、山頂では昼食をとらず下山に移った。登ってきた尾根を戻って行く。雪の下り坂は滑り易いため慎重に下った。そして二つの無線塔が建つ位置まで下りてきたとき、そこで昼食とした。後は再び尾根歩きを続けると12時半には駐車場に戻ってきた。休憩を入れても2時間半ほどのハイキングだった。
(2020/2記)
<登山日> 2020年2月11日 9:56センター一宮前登山口スタート/10:20磐座/10:24南尾根に出る/10:40〜45二つの無線塔が建つ位置/11:02〜25山頂/11:37〜52の無線塔が建つ位置で昼食/12:02南尾根を離れる/12:24エンド。
(天気) 快晴、雲は少なかった。山頂の気温は5℃で、風は少なかった。視界は良かった。尾根の途中より雪が現れ、山頂では5〜10センチほどの積雪があった。
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センター一宮の広い駐車場に車を止めた 周囲の山は雪化粧をしていた 駐車場の端が花咲山の登山口だった
登山口標識を見る 案内に従って植林帯に入った 植林地に入っても案内標識を点々と見た
植林地の登りが続いた 礫が多くあって歩き難くなった 更に小さな岩を多く現れて、歩き難い斜面だった
磐座の前に出た 磐座の前に小さな祠を見た 磐座を巻くように登って南尾根に近づいた
南尾根に着いて陽射しを受けるようになった 陽射しを受けながら南尾根を登って行く 登山道に雪を見るようになった
次第に雪は増えてきた 無線塔が現れた この上にももう一つ建っていた

無線塔の位置から
は西の方向に展望
があった

黒尾山を中心に眺
めた
すぐ上に建つ無線塔を見る その無線塔のそばに立つと山頂の電波塔が望めた 尾根歩きを続ける
また通信設備に出会った その通信設備の先は林道だった 林道を歩いたが、すぐに尾根に戻ることになった
再び尾根に入ると木々から雨垂れを受けるようになった NHKのFM無線中継放送所に出会った 尾根はすっかり白くなっており、スノーハイクだった
山頂が目前になった 山頂に着くと、そこは陽当たりが良く雪は溶けていた
三等三角点(点名・下野田)を見る 山頂の展望は悪くなっており東が少し見えるだけだった  その東に見えていたのは暁晴山だった
暁晴山の左手に行者山を見る 山頂の電波塔は兵庫県嵯峨山中継所だった 電波塔のそばから最高点の辺りを見上げた
電波塔の背後に見えた830mピークは雪彦山系から派生した尾根のピークだった 830mピークを少し大きく見る
他に展望は得られないかと、一人で山頂を離れて少し北東へと歩いて見た すぐに樹林帯に入ってしまった 木々の隙間から三室山を見ただけだった
山頂へと引き返した 山頂を越して下山に移った 林道の位置まで下りてきた
二つの無線塔が建つ位置まで下りてきた 上の無線塔のそばで昼休憩とした そこも展望は悪くなかった

右上の写真に写る
白倉山を立つ位置
を変えて眺めた

黒尾山の尾根も眺
められた
黒尾山の山頂を大きく見る 水剣山を見る 昼食後、下にある無線塔へと移動した

下の無線塔に立っ
て黒尾山以外の展
望を求めた

北西に見たのは植
松山だった

下山を続けた

雪の溶け方は早か
った

下っていると足下
に伊和神社の杜を
見ることがあった

左の写真に写る伊
和の杜を大きく見

下るうちに雪を見なくなった 南尾根を離れて西斜面に入った 磐座のそばを通る 植林帯を下って行く
木々の隙間から麓を見るようになった 植林地を抜け出した 登山口に戻ってきた