TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬編 
 
法沢山    ほうたくさん 643.4m 京丹後市(京都府)
豊岡市
 
1/2.5万地図 : 須田
 
【1995年5月】 No.1 1995-28(TAJI&HM)
 
    北の尾根より  1995 / 5

 出石町の地図を眺めていると、北東端にこの山名を見つけた。名前の響きもよく興味を持って出かけたのは1995年5月の中旬、新緑の盛りの季節だった。この日は朝から雲一つ無い快晴で、陽射しがまぶしく暑いほどの陽気だった。出石町の奧小野地区を目指して出石の市街を抜けると、北東方向に周囲より一つ頭をもたげた山が見えた。それが法沢山だと一目で分かった。集落奧から始まる法沢山林道を歩き始めると、程なく駒返峠へ向かう道が分かれたため、まずその道を歩くことにした。地図では峠まで破線路が記されていたので安心して歩いていると、途中で道は消えてしまったと言うか見失ってしまった。そこで左手の山肌をムリヤリ登って尾根に出ることにした。笹に覆われた急斜面を200mは登ったろうか、ほぼヤブコギだった。何とか稜線に出たときは、歩き始めてから1時間半は経っていた。後は駒返峠を越して法沢山までほぼ真っ直ぐな尾根を辿るのみだが、そう気軽な尾根歩きとはいかなかった。一部を除いて踏み跡程度の道も無く、潅木の小枝が邪魔をしたり胸までの笹が繁っていたりして、かなり歩き辛い尾根だった。尾根に着いて更に1時間半かかって漸く法沢山山頂へと辿り着いた。そこに待っていたのは正に360度の眺望で、期待以上の素晴らしい景色にそれまでの苦労が一度に報われる思いだった。西には遙か遠くに氷ノ山、南を見ると床尾山系の重量感有る姿が目に付いた。高竜寺ヶ岳、東里ヶ岳も好い姿をしている。山頂には陽射しの強さを和らげる涼しい風が渡っており、五月の爽やかな空の下、この展望を大いに楽しんだ。下りは法沢山林道につながる西の尾根を下ったところ、こちらには至って歩き易い登山道が付いており、ごく気楽にハイキング気分で下って行けた。往路とはえらい違いで、周囲の新緑を楽しんだり、また路傍のワラビを摘んだりと、のんびりと戻って行った。
(2001/12記)(2003/12改訂)(2021/10写真改訂)
<登山日> 1995年5月18日 9:48スタート/11:22駒返峠/13:01〜14:13山頂/14:41林道出合(登山口)/15:55エンド。
(天気) 雲一つ無い快晴、陽射しがきつかった。陽に当たっいるときは暑かったが、風が通ると涼しさを感じた。視界は僅かにうっすらとしていた。
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(←)
山頂より北に
日本海を見る

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  左の写真の左
  端に見える久
  見浜湾を大き
  く見る

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山頂より東に高
竜寺ヶ岳を見る

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  高竜寺ヶ岳を大
  きく見る

南東から南にかけ
ての山並みを見る

上の写真の東里ヶ
岳を大きく見る

上の写真の床尾山
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