TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
宮山    みややま 645.8m 宍粟市(山崎町)
 
1/2.5万地図 : 山崎
 
【2021年4月】 No.5 2021-71(TAJI&HM)
 
    山崎町矢原より  2021 / 4

 ガイド本「宍粟50名山」が出版されると、宮山をガイド本に従って野口神社コースを登ったのは2012年7月のことだった。季節が悪かったようで、山ヒルの猛攻を受けてしまった。それがトラウマになったのか、ガイド本に紹介されているもう一つコース、よいたいコースを登りたい気持ちはあったのだが、先延ばしになっていた。そのよいたいコースを漸く登ろうと向かったのは2021年4月の最終日だった。尾根を登ることでもあり、また季節的にもまだ山ヒルは現れないだろうと考えて向かった次第だった。そのよいたいコースがある東尾根は一度歩いていたが、前回は東尾根に出るまで、手探りの登山をしていた。それがコースが整備されただけでなく、登山口駐車場も出来たようだった。
 この日は晴れの予想ながら前日の雨の影響が続いているようで、山崎町の空はガス雲が広がっていた。それでもガスが薄れてうっすら陽射しの現れることがあった。ただ宮山が見えてくると、山頂はガスに隠されていた。ガイド本に示された駐車地点は略図のため曖昧だった。そのため多少は迷うことを覚悟していたところ、よいたいトンネル東交差点を左折してトンネルに向かうと、トンネルの手前で枝道が左手に分かれた。そちらに入ると山裾に向かう道がすぐに分かれたので、その道に入った。ところがトンネルのそばで行き止まりとなった。引き返そうとしたとき、その行き止まりの位置に「宮山駐車地」の標識を見た。その辺りは少し広くなっていた。適当に走ってうまく駐車場に着けたようだった。そこから始まる登山道に入ると、すぐに害獣避けフェンスが現れた。そこに扉を見るも、蝶番構造にはなっておらず、針金止めだった。そのため針金を外すのが少々面倒だった。その先は山頂とは逆方向の北へと斜面のトラバース道を歩き、尾根が近づくと歩く方向が変わって徐々に尾根に近づいた。その小径は巡視路でもあるようでプラ階段の部分もあった。尾根に出ると、後はひたすら東尾根を登ることになった。尾根上を送電線が横切っており、送電塔が建っていた。最初に出会ったのは神野溝口線9番鉄塔で、そこは展望があって東向かいの尾根が眺められた。その先ですぐに10番鉄塔が現れた。尾根の傾斜は急ではないものの、足下に落ち葉が積もった所が多くあり、少し滑り易くなっていた。そのためときおり登山道を外して登った。そのことは別として尾根は自然林が多くあり、新緑の盛りだった。上空のガス雲は薄れてきたようで、陽射しの現れることが多くなっており若葉を輝かせていた。尾根の途中に共同アンテナが建っていた位置があり、そこも展望が良く東の尾根が広く眺められた。標高600mまで登るとそこはピークになっており、「宮山東ピーク」の標識が付いていた。そこまで来ると前方にガスを見るようになった。どうも山頂のガスはまだ消えていなかったようだった。鞍部を越すと山頂への最後の登りとなり、山頂標柱が見えて来ると左手から野口神社コースが合流した。山頂に着いたのは歩き始めてから1時間半後だった。意外とかかったと思った。山頂のガスは消えており、うっすら陽射しが当たっていた。ただそこに展望は無かったので、少し離れた所にある金剛岩まで移動して、そのそばで休憩とした。そこからは北の方向が少し開けていたが、そちらはガスが視界を塞いでいた。この日は肌寒い日で山頂の気温は11℃だった。ただ風は僅かだったため、陽射しの中ではのんびりと憩えた。その休憩中に北のガスも薄れてきて、そちらに現れたのは峰旗で、その背後にちらりと見えていたのは黒尾山だった。山頂で休んでいたのは30分ほど。下山は往路を戻った。上空はすっかり晴れており、周囲の山並みも姿を現しているとあって、往路とは違った雰囲気になっていた。新緑が明るい中で眺められただけでなく、往路では気付かなかった樹林の切れ目からの展望も楽しんだ。特に共同アンテナの跡地まで戻って来ると、そこで小休止して東に広がる展望を楽しんだ。もう展望に関しては十分の思いとなり、後は足を止めることはせず尾根歩きを続けて、登山口へと戻って行った。但し落ち葉に滑らないように足下に十分注意をしながらだった。
(2021/5記)
<登山日> 2021年4月30日 9:03よいたいコース登山口駐車場スタート/9:15尾根に出る/9:23[10番]鉄塔/9:41共同アンテナ跡地/10:20[600m]ピーク/10:32〜11:06山頂(金剛岩を含む)/11:21[600m]ピーク/11:49〜12:03共同アンテナ跡地/12:19[10番]鉄塔/12:23尾根を離れる/12:35駐車場エンド。
(天気) ガス雲が広がる空だったが、次第にガス雲が薄れて青空が現れた。山頂の気温は11℃と低めだった。風は僅かながらも、ひんやりとしていた。山頂が近づくとガスを見るようになったが、山頂に着いた頃よりガスは消えて晴れてきた。周囲が見えてくるも、視界はうっすらとしていた。下山時にはほぼ晴れとなり、視界も良くなっていた。それと共に急激に気温が上がってきて、鉄塔の位置では19℃まで上がっていた。
<< Photo Album 2021/04/30 >>
車道は行き止まりとなった よいたいトンネルが見える位置だった そこは少し広くなっており、そこが登山口駐車場だった そばの民家は廃屋のようで、その手前から登山道が始まっていた
駐車場の上の位置に出て、更にトンネルの上へと向かった 害獣避けフェンスが現れた ゲートは蝶番形式にはなっておらず、針金止めだった ゲートを抜けた先に登山口標柱を見た
登山道は始め山頂には向かわず、北へと向かっていた トラバース道で緩やかに尾根に近づいた 向かう方向が山頂方向になった
プラ階段で尾根に近づいた 登山口から12分で尾根に着いた 山頂に向かって尾根歩きに移った

送電経路が尾根を
横切っており、最
初に出会ったのは
神野溝口線9番鉄
塔だった

鉄塔のそばからは
北に揖保川が眺め
られた

北の尾根はまだ雲
に隠されていた
はっきりと尾根筋に入った すぐに次の10番鉄塔が現れた 尾根の新緑がまぶしかった
新緑を愛でながらの尾根歩きだった 放置された共同アンテナが現れた そこからは東向かいの尾根が眺められた
登山道には落ち葉の積もっている所が多くあった 自然林の尾根なので落ち葉が多いと思いながら登った 登るうちに陽射しが現れなくなった

登り詰めた所が
600mピークだ
った

そこに標識を見た
山頂との鞍部へと下って行く 樹林の切れ目が現れるも、ガスが山並みを隠していた 山頂方向もガスが漂っていた
山頂へと最後の坂を登った 山頂が目前となって左手から野口神社コースが合流した 山頂に着くともうガスは無く、うっすら陽射しを受けた
三等三角点(点名・神谷)を見る 展望の無い山頂に魅力は無く、すぐに金剛岩に向かった 2分も歩けば金剛岩に着いた
北に展望があったが、そちらはガスが広がっていた 休むうちに、上空ははっきりと晴れてきた 周囲の木々も明るくなった 新緑が美しかった

北の尾根もいつし
か姿を現していた

峰旗の背後に黒尾
山の頂が見えてい


(←)
山頂に戻ってくる
と、すっかり明る
かった

 (→)
  下山は往路を戻っ
  た よいたい登山
  口を目指す

北の方向に樹林の
切れ目が現れると
そちらのガスも無
くなっていた

左の写真に写る行
者山を大きく見る

上の写真に写る暁
晴山を大きく見る

東山の方向を見る

高畑山は伊和三山
の一山だった
すっかり明るい光の中で見る新緑は更に美しかった 概ね下る一方とあって、気楽な下山だった 尾根には地図に載らない小さなピークがあった
古い共同アンテナが建つ位置まで戻ってきた そのアンテナのそばで、展望に誘われて暫しの休憩をとった 南東から南にかけてを眺めた

北を見ると、峰旗
が姿良く眺められ


峰旗の左手に見え
たのは、水剣槍の
名で呼ばれるよう
になった808m
ピークと思えた
下山を続ける 10番鉄塔に隠されているのは母栖山だった 9番鉄塔まで戻ってきた

(←)
いつしか北の空は
すっかり暗かった

 (→)
  与位丸山には陽射
  しが当たっていた
与位丸山の山頂に鯉のぼりを見た 尾根を離れてプラ階段を下る 登山口標識まで来れば、駐車地点まで僅かな距離だった