TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
 
釜床山    かまとこやま 648.7m 朝来市
 
1/2.5万地図 : 但馬新井
 
【2004年6月】 2004-47(TAJI)
 
    北西方向となる岩津地区の尾根より  2004 / 7

 釜床山の山頂を今一度訪れたいと、二度目の訪問は初登山から6年後の2004年6月のことだった。この日も快晴で、午前は生野ダムの東方に位置する三国岳を訪れていた。そして午後の山として釜床山へ向かったものである。往路コースは一度歩いてみたいと考えていた生野町の市街地側からとした。車は新町の外れにある小野(この)大橋を渡ると、生野銀山に向かえる車道に入って程なく現れた空き地に駐車とした。地図にある破線路を目指して新町の家並みへ入り、奥銀谷(おくがなや)小学校の東の脇を山中の方向に進んだ。すると寺町地蔵尊の前に出た。そこより北西方向へ天満宮に向かって石段が始まっていたが、地図の破線路と思える山道も北方向に始まっていた。その山道を進んで行った。道は十分な幅があり、緩やかに続いていた。そして点々と石仏が置かれていた。頭の無い石仏の多いことが気になったが、この道が古くから歩かれてきたことを頷かされた。やがて周囲は植林が多くなり、道が少し分かり難くなってきたが、迷うほどでは無かった。道は緩やかな上り坂で続き、なかなか高度を上げていかなかった。そして標高も500mを過ぎて漸く植林帯を抜けて尾根に出た。そして急坂のつづら道が始まった。始めこそ周囲が少しは見えていたが、すぐに樹林に包まれた。ただ今度は自然林とあって雰囲気は悪くなかった。その雰囲気のまま小ピークに登り着くと、そこは山頂では無く、今少し北へと辿って山頂に着いた。前回は少しは展望があったと記憶していた山頂だったが、樹木が生長したのか全く展望の無い山頂だった。ただ新緑の季節とあって、この日の自然林の佇まいは素晴らしかった。どの木も陽射しを受けて新緑の葉がきらきらと輝いており、その美しさは目映いばかりだった。そして涼しげな風が終始吹いていた。思わず何も考えず、小笹が疎らに生える地面に寝そべってしまった。そして上を見上げて、ひたすら美しい新緑を眺めていた。それでも暫く経つと、少しは周囲を眺めたいと、辺りを少々うろついてみた。しかし満足な展望は得られず、西の急斜面を下ってみたときに、樹間を通して生野高原方向を僅かに眺めるにとどまった。まずは山頂でひたすら休んでひとときを過ごした。この後は尾根を北へと辿り、前回に歩いたコースで生野ダム近くに降りることも考えたが、その後の車道歩きをしたくなく、結局は生野市街へと、往路と同じ道を戻った。
(2004/7記)(2013/11改訂)(2022/3写真改訂)
<登山日> 2004年6月13日 11:53スタート/12:42尾根合流/13:08〜14:05/15:05天満宮/15:32エンド。
(天気) 昼になって気温は上がり、適温と言える快さの中を登り出す。植林の中は薄暗く、全く暑さは感じなかったが、尾根登りとなって陽射しが当たり出すと、急に暑さを感じた。山上では強い風を受けたが、朝の冷たさは無く、爽やかな風だった。視界の悪い山だったが、木の間から見える風景は澄んでいた。
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登山道の入口に着くと、石仏の見送りを受けた 登山道のそばでは多くの石仏を見かけた      樹上の自然林を見上げる 新緑がまぶしかった

(←)
山頂が近くなった
とき、樹間を通し
て西に展望を得た

 (→)
  西の尾根を大きく
  見る
山頂は自然林が美しかったが、展望は無し 三等三角点(点名・釜床山)は小笹に覆われていた 南へと尾根を戻っているとき銀山湖が望めた
銀山湖を囲む山並みを見る ほぼ同じ位置から北西に法道寺山を望む