◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <摂津編> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
石楠花山 しゃくなげやま | 652.0m | 神戸市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
双子山 ふたごやま | 616m | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 有馬/神戸首部 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2014年12月】 | 2014-112(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
谷上駅前の光風病院より 2014 / 12 |
六甲山系の山は駅を起点に出来る山がほとんどで、しかも尾根越えをしても駅を終点に出来るのが良いところである。その尾根越えコースながら駅スタート駅エンドの出来る山として選んだのが石楠花山だった。スタート駅は谷上駅で、石楠花山に立った後は新神戸駅を終点とすることにした。 向かったのは2014年12月の最初の土曜日だった。寒波襲来で兵庫北部は雪の予想だったが、瀬戸内側は有り難いもので、雲が多いものの晴れと呼べる天気だった。但し気温は低く、北神急行の谷上駅を出ると、気温は6℃と冷えていた。駅前を有馬街道(県道15号線)が走っており、その歩道を東へと歩いた。10分ほど歩くと神戸電鉄の下を潜ったが、地図ではその先で炭ヶ谷コースが始まることになっていた。ところがその起点と思われる車道の分岐点まで来たところ、そこには何の標識も立っていなかった。それでもその右手の道に入り、山裾へと近づいた。その山裾にも標識は無く、この道ではと思える小径に入ったものの、それが炭ヶ谷への道であるとはあまり自信は無かった。それも程なく「炭ヶ谷」を示す標識が現れて一安心となった。一度車道を横切り、次に阪神高速7号北神戸線の高架を潜った。その先で炭ヶ谷の道が始まった。後は沢沿いをずっと歩くのみだった。炭ヶ谷には幾つか砂防ダムがあり、それを巻くようにして登った。周囲の木立は紅葉が終わろうとしており、登山道は落ち葉にすっかり隠されている所もあった。登山道は特に傾斜がきつくなることも無く登って行けた。双子山の西側を通るようになると、道は平坦になってきた。そのとき双子山にも登ってみようとの気持ちが起きた。そこで距離的に一番近いと思われる辺りで、登山道を離れて斜面に取り付いた。けもの道と言えるほどの道も無く、木立の空いた所を選んで登った。木立は疎らだったこともあり、けっこう適当に登って行けた。双子山の西ピークが近づいて、漸く岨道を辿れるようになり、程なく西ピークに着いた。斜面を登っていたときと同様に周囲は雑木が広がっており、展望は無かった。小さな山名標識で双子山と分かるだけだった。そこからは東のピークに向かった。そちらへは小径があり、少し下るとはっきりとした登山道に合流した。その道は石楠花山の方向から来て、双子山東峰に向かっていた。そこから鞍部まではロープが付けられており、無難に下って行けた。そして鞍部から東峰へと登り返した。東峰には幾つか電波塔が建っおり、それらは麓から見えていた。そのため展望を少し期待していたのだが、それは裏切られたようで、木立が視界を遮っていた。どうも双子山はどちらのピークもマイナーな雰囲気と言えそうだった。そこで長居はせず引き上げることにした。最初は西峰を越えて炭ヶ谷の登山道に戻るつもりだったが、西峰が近くなったとき、左手に分かれたはっきりとした登山道を歩いてみることにした。その向かう方向からして、炭ヶ谷コースに合流するのではと思えたからだった。どうもその道は通信設備の保守用と思われ、ゆったりと歩いて行けた。道なりにどんどん南へと向かうと、小さな放送設備の前で道は終わることになった。但しその手前で右手に同じようにはっきりとした道が分岐していたので、引き返してその道に入った。歩き易い道で、程なく予想通り炭ヶ谷コースと合流した。そこは十字路のようになっており、標識も立っていた。今歩いてきた道は双子山への道となっており、双子山への正式ルートを歩いてきたようだった。そこからは石楠花山へと通じる摩耶山方面への道に入ってもよかったが、烏帽子岩へのコースも示されていたので、それに興味を持った。そこで烏帽子岩へと向かい出すと、途中から石楠花山への道が分かれているのを見た。烏帽子岩に着くと、岩は思っていたよりも小ぶりだったが、見る角度によってはなるほど烏帽子の形に見えていた。いよいよ石楠花山へと向かうのだが、十字路まで戻らず、途中で見た石楠花山への道に入った。それは尾根を辿るコースで、途中は笹が広がる中を歩くようになり、なかなか良い雰囲気だった。ただ周囲は相変わらず樹林が囲んでおり、展望は無かった。その展望の無いまま三角点ピークに着いた。三角点は二等三角点(点名・上谷上)で、そこも周囲は樹林が囲んでいた。また辺りはごく緩やかな地形になっており、山頂に立っている感じはあまり無かった。地図ではその先に展望台があると描かれていたので、三角点ピークはすぐに離れて、南へと道を辿った。程なく左手からの広い道に合流すると、その先で広場が現れて、そこに立派な展望台が建っていた。陽射しも受けており、さっそく展望台の二階に上がった。ところが思っていたほど展望は無かった。周囲の植林が育っており、摩耶山の方向はすっかり隠されていた。それでも南の方向は少し開けており、神戸の海が少し眺められた。その風景を見ながら昼食とした。そこまで歩いてきて、コースの雰囲気は悪くないものの展望が少ないことで、石楠花山の人気は高くないのではと思えた。下山はトエンティクロスを歩いてみたく、広場の一角から始まる黄連谷コースを下って行くことにした。コースは途中で西六甲ドライブウェイを横切るのだが、そこまで車で来ることが出来るので、そこからなら石楠花山には20分ほどで立てそうだった。やがて黄連谷コースは徳川道に合流すると、少し道幅が広くなった。徳川道をそのまま西へと歩けば森林植物園に至るが、その途中から左手にトエンティクロスが分かれた。日本語では「二十渡」と書かれる通り、沢を何度も横切るコースだった。ただ地形的にはごく緩やかなため、けっこう気楽に歩ける道だった。沢は透明度が高く、沢底がきれいに見えていた。今少し緑が多ければ、風景として更に秀でてくるのにと思える佇まいだった。トエンティクロスの先は市ヶ原に通じる道で、これまで摩耶山登山で何度か歩いたコースだった。一度沢から離れて上り坂となるのだが、その辺りで空が急に暗くなって、小雪が舞うようになった。市ヶ原に着いても同じで、小雪の舞う中で市ヶ原を眺めた。その後は布引貯水池のそばを通り、布引の滝は雄滝と雌滝の両方を眺めた。もう小雪は舞っていなかったが、替わって夕暮れの薄暗さとなっており、その中を新神戸駅に到着した。 (2014/12記)(2020/12改訂) |
<登山日> | 2014年12月6日 | 10:55谷上駅前スタート/11:14炭ヶ谷コース登山口/12:08双子山(西峰)/12:18双子山(東峰)/12:51烏帽子岩/13:02石楠花山(三角点)/13:07〜30展望台/14:12徳川道に入る/14:23トエンティクロスに入る/15:26市ヶ原/16:08布引の滝(雄滝)/16:23新神戸駅エンド。 | |
(天気) | 午前の空は晴れていたが、昼を回って雲が増えてきた。午後も14時を過ぎると、ときおり陽が射す程度となった。更に市ヶ原辺りでは小雪が舞うようになった。それでも陽射しはときおり現れた。気温は始め4℃ほどあったが、登るほどに下がり、双子山では0℃まで下がっていた。その後は4℃まで上がってきた。風は強く受けることもあったものの、平均するとあまり受けなかった。少ない展望ながらも、視界は良かった。 | ||
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