地図では「大船山」と記されているが、地元では「大舟山」と書かれている。前日は有馬温泉で慰安旅行があったため、パートナーに有馬温泉まで迎えに来てもらってから大船山に向かった。三田市十倉に着くと、公民館らしい建物が見えたので、その庭に車を止めさせていただいた。スタートして暫くは、ほぼ平坦路の林道を歩いて行った。三つの池を過ぎて、漸く登山道となった。雨天時は沢になるのか、土が洗い流されて石ころだらけになっている登山道を登って行く。その辺りは少し歩き難かったが、
途中から土道となって歩き易くなってきた。傾斜は緩く道幅も適度で気軽に登って行けた。ただ周囲は植林を混じえたやや薄暗い樹林で、終始展望は無かった。東からの道が合流する峠に着いて南へと向かうと、緩やかに尾根を登るようになった。程なく南からの道が合流すると、漸く傾斜はきつくなった。そこを登り切ったところが頂上だった。1時間とかからず着いてしまった。中央に小さな祠がある頂上は平らになっており、狭いながらも休むには十分な所だった。またベンチも置かれていた。展望は一部喬木に邪魔されていたものの、まずまずあった。モヤで遠方は全く見えないものの、
南西の羽束山や東の尾根などがうすぼんやりと眺められた。頂上部が平らになった羽束山の山容がユニークに思えた。休憩に適した山頂だったため少し昼寝を試みたが、生憎の蒸し暑さで十分には楽しめなかった。なお山頂にはノジトラノオがひっそりと咲いていた。下山は登りと同じルートで戻った。下り着いた麓の溜め池の土手で、季節外れのワラビの新芽を見たので、少しばかりワラビ採りを楽しんだ。ちょっと細いワラビだったが、一食分程度は採ることが出来た。
(2003/5記)(2012/11改訂)(2021/2写真改訂) |