TAJIHM の 兵庫の山めぐり <丹波 
 
五台山    ごだいさん 654.6m 丹波市
小野寺山 645m
 
1/2.5万地図 : 黒井
 
【2022年8月】 No.4 2022-114(TAJI&HM)
 
    氷上町加茂より  2022 / 8

 五台山を登りたくなった。前回、前々回と香良からのコースを登っていたので、今回は鴨内峠からのコースを歩くことにした。その鴨内峠へは市島町側からも氷上町側からも登れるが、市島町側のコースは一度歩いていたので、氷上町側から登ることにした。
 氷上町に入って北上すると、五台山が北東方向にすっきりと眺められた。改めて五台山は氷上町から良く見える山だと思った。氷上町御油地区に入り北近畿豊岡自動車道の下を通ると、鴨内峠に近づける車道に入った。林道に入る手前にゲートがあり、それを開けて車を進めた。林道は上り坂になると急に舗装路となり、大きな堰堤が見えてきた。舗装路は堰堤工事のときに作られたようで、堰堤の前に出る道が分かれると俄然悪路となった。車の通行は困難と思えたので、堰堤に近づける道に入って適当な所に車を止めた。そこから林道に戻って林道歩きに入ってみると、予想以上の悪路だった。倒木が道を塞ぐだけでなく、その先で二カ所の崩壊地が現れて通行以前の問題だった。その崩壊地を過ぎると林道は終わってしまった。その先に小径は無かった。地図の破線路がある方向へは沢を渡る必要があったので、適当に沢を渡って対岸に出た。渡った先に小径を見なかったので、斜面を適当に登って破線路を目指した。幸い目印テープを見たので、それを追うことにした。小さな尾根を辿るようになり、そして突然のように登山道に合流した。やはり沢そばのどこかから登山道が始まっていたようだった。倒木が見られたものの、登るほどに歩き易くなってきた。周囲は概ね植林地でつづら折れになっている所もあり、無理なく登って行けた。そして歩き始めてから30分少々で鴨内峠に着いた。そこにはベンチが置かれており、暫し休憩とした。鴨内峠からは南へとひたすら尾根道を辿るのみ。尾根道を歩き出すと「分水界の径」の標識を見た。また少し歩いた位置で、山頂まで1200mの標識を見た。そのことから鴨内峠と山頂との距離は1400mほどと推測された。分水界の径の道はゆったりとした道幅があり荒れた所も無かったので、易しい尾根道と言えた。周囲の木々も自然林が多くなり、雰囲気は悪くなかった。山頂まで1000m、600mと標識が現れ、更に200mの標識を見た。そして峠から34分で山頂到着となった。山頂には展望デッキがあり、片隅に文殊菩薩像がある風景は以前のままだった。その山頂が8月とは思えないほど涼しかった。気温はと見ると20℃まで下がっていた。風も十分過ぎる涼しさで、良い感じで汗を鎮めてくれた。またこの日の視界は悪くなく、久々に五台山からの展望を楽しめることになった。展望台からは西の方向が広く眺められたが、北の方向も少し展望があって、三岳山や大江山が望めた。昼食をとるなどして休憩を楽しんだ後は、南隣の小野寺山にも立つことにした。そちらは「展望台」とされており、好展望を山頂と同様に楽しめそうだった。50mほど下って鞍部に着くと、そこは香良コースの合流点だった。小野寺山へと40mほど登り返すのだが、その途中から右手はずっとシャクナゲの群落が続いた。そして五台山から10分ほどで小野寺山に到着した。そこがすっかり様子が変わっていた。以前あった展望がすっかり消えていた。どうやら木々の生長で、視界が塞がれてしまったようだった。ピークに置かれた方位盤が場違いな存在になっていた。それでも探れば南東の方向に少し展望があり。妙高山の辺りが望めた。また親不知も望めた。小野寺山の変わりようが分かったところで、五台山へと引き返した。山頂に戻ってもそのまま北へと下山に移った。緩やかな尾根は下る方向となるといっそうの易しさで、のんびりと歩いて行けた。鴨内峠に着いて少時の休憩をとると、西斜面の登山道に入った。この下山ではずっと登山道を歩いて沢そばに出ることにした。どの辺りに下り着くのかと興味を持って下って行くと、沢そばに出てきたもの最後は草ヤブになって道は判然としなくなった。そこからは林道の終点位置が見えていたので、そこを目指して草ヤブとなっている左岸側を歩いた、その草ヤブがやっかいだった。強烈なイバラが混じっており、それに引っ掛からないように歩く必要があった。そのため予定していた位置よりも早めに沢そばに下りて、対岸側に上がった。林道終点位置に着くと、悪路部分を慎重に歩いて駐車地点へと戻って行った。
(2022/9記)
<登山日> 2022年8月28日 10:24堰堤の近くよりスタート/10:30林道終点/10:43登山道に合流/10:58〜11:08鴨内峠/11:27あと600m地点/11:42〜12:21五台山/12:30〜36小野寺山/12:44五台山/13:16鴨内峠/13:46林道終点/13:51駐車地点エンド。
(天気) 始めは曇り空だったが、尾根歩きを続けるうちに陽射しが現れてきた。雲の多い晴れと呼べる空になる。山頂の気温は20℃。十分に涼しい風を受けた。視界はまずまず良かった。
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林道に入ると害獣避けのゲートを開けて、車を進めた 駐車地点より上流側の堰堤を見る 下流側にも少し離れて堰堤が見えていた
林道に戻って悪路部分に入った 倒木が道を塞いでいた 道が崩壊している所が現れた
更にひどい崩壊地が現れて、慎重に縁を歩いた すぐに林道は終点となった 終点位置からは、沢を渡って対岸に出た
斜面に取り付くと、始めに倒木地を越すことになった 登山道のある方向へと急斜面を登った 目印テープを追って登れるようになった
突然のように登山道に合流した 一カ所、倒木が登山道を塞いでいた 倒木を越すと、スムーズに歩いて行けた
周囲に植林地を見るようになった 鴨内峠に着いた 沢を越してから26分での到着だった そこに登山口標識を見た 境界標識は古い町名だった

(←)
休憩を終えて南へ
と尾根歩きを開始
した

 (→)
  緩やかな尾根道だ
  った
「分水界の径」の標識を見た 自然林の中を歩いた 山頂までの距離が書かれた標識を何度か見た
植林地を見るようになった 山頂まで600mの標識を見る 歩くうちに陽射しを受けるようになった
山頂まで200mとなった 右手から伊佐口からのコースが合流した 山頂が目前になった
山頂に着いた 8年ぶりの山頂で、今回は陽射しを受けていた この日は展望台から澄んだ視界を楽しめることになった
展望台からは南から西へと広く眺められた
立つ位置を変えると、鷹取山が少し望めた 木々の生長で鷹取山は見え辛くなったようだった 左の写真の左手には木々の隙間からながら三嶽が望めた

上の写真に写る黒
頭峰の辺りを大き
く見る

上の写真に写る五
大山の辺りを大き
く見る
高山から妙見山へと続く尾根を見る 上の写真に写る白髪岳を大きく見る
南の方向を眺める 弘浪山の手前は旧氷上町の中心地となる氷上町成松地区だった 左の写真に写る石戸山を大きく見る

西の方向を眺めた

千ヶ峰が龍ヶ岳の
奥にちらりと見え
ていた
上の写真に写る篠ヶ峰を大きく見る 多可町を囲む二つの尾根が重なって見えていた
展望台を離れても、北に展望を得た 左の写真の右に続く風景を見る
山頂の二等三角点(点名・尾ノ寺山)を見る 山頂に置かれていた石像は文殊菩薩像だった 山頂での休憩を終えると、南隣の小野寺山に向かった
鞍部へと下って行く 周囲はすっかり植林地となった 鞍部に着くと、そこは香良コースの合流点だった
鞍部の標識を見る 香良コースの行き先は岩瀧寺だった 上り坂に入ると、シャクナゲの群落が現れた 小野寺山が間近になった

(←)
小野寺山の山頂に
着いた

 (→)
  山頂を別の角度か
  ら眺めた 木々の
  生長で展望は無く
  なっていた
山頂から少し東側に下ると、梢越しながら北の方向が眺められた 東の方向は高谷山が間近に眺められた
高谷山の左手となる北東方向も望めた 京都府の山々だった 小野寺山は小休止にとどめて五台山に引き返した
鞍部まで下りてきた 五台山へと向かう 小野寺山から8分で五台山に戻ってきた 五台山では足を止めず、すぐに下山に移った
鴨内峠へと引き返す 再び易しい尾根歩きだった 五台山から32分で鴨内峠に着いた 鴨内峠ではこのような標識があった
氷上町側の登山道に入った 下山では登山道を最後まで歩くことにした 往路の合流点を過ぎても登山道は歩き易かった このまま沢そばに下り着けるものと思えたが 沢が間近になったとき、急に登山道は不確かになってしまった しかも草ヤブだった
草ヤブを歩いて林道終点を目指したが、イバラの混じるやっかいな草ヤブだった 林道の終点位置が見えてきたので、草ヤブを離れて沢そばに下りることにした 適当に沢を渡って対岸側に出た
林道の終点位置まで戻ってきた 舗装部分まで戻ってきた 左に分かれた道に入る 駐車地点が見えてきた