TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨
 
大中山     おおなかやま 662.2m No.4 姫路市・市川町
鶴居城  つるいしろやま 433m No.2 市川町
 
 
1/2.5万地図 : 寺前
 
【2015年10月】 2015-92(TAJI&HM)
 
   (大中山) (鶴居城山) 市川町沢より  2015 / 10

 この日は播州北部の山を目指して播但道を走っていた。その播但道から目に付くのが七種山塊だが、この日の空は快晴で、尾根はくっきりと眺められた。それを横目に走っていると、市川南ICを過ぎて目に付いたのが鶴居城山だった。いかにも城山らしい姿を目にしたとき、急にに登りたくなった。城山は前回は2009年に登っていたが、その日は曇り空だったこともあり、以前から晴れた日の再訪を望んでいた。また城山から大中山までの縦走路を一度歩いてみたいとの思いも持っていたので、鶴居城山とその背後に見える大中山を登ることに瞬時に予定を変更した。次の市川北ICで播但道を離れると、真っ直ぐに鶴居城山へと向かった。前回の記憶を頼りに城山に近づくと、案内標識が現れた。その標識に従うと墓地が現れ、その入口には城山の案内図が立っていた。墓地に入ると、その広い駐車場に車を止めた。城山への登山コースとしては南コースと北コースの二つがあるようだったが、前回と同じく南コースを登って行くことにした。始めに害獣避けゲートがあり、そこから山頂までは1kmの距離だった。登山道は適度な歩き易さで、良い感じの里山道だった。登るほどに南の方向に七種山と七種槍の姿がすっきりと眺められるようになった。少し坂がきつくなるとロープが張られていたので、子供にも易しく登れるようになっていた。ただ山頂まで何メートルと書かれた標識は年月と共に文字が薄れて、ほぼ読めなくなっていた。山頂が近づくと所々平らな地形が現れて、城跡らしさが出てきた。山頂に着いたのは歩き始めてから45分後だった。秋たけなわとあって、山頂は爽やかな空気に包まれていた。6年ぶりに立つのだが、変わらず展望の良い山頂だった。この日の視界は十分に澄んでおり、東向かいの山並みがくっきりと眺められた。当然、間近の七種山も良く見えていた。但し西から北にかけては樹木が育ったようで、悪くなっていたのは少し残念だった。その山頂にはベンチが多く置かれており、休憩場所としても十分に整えられていた。その佇まいを眺めて、地元に愛されていることが良く分かった。なぜかブランコも作られており、パートナーがさっそく乗っていたが、少し漕ぎ難いとのことだった。城山の山頂でいっとき憩うと、大中山への縦走に移ることにした。城山山頂の一角に標識が建っており、「大中山登山道入口」と書かれていた。それに従って縦走コースに入った。入口辺りこそ少し分かり難かったが、すぐに尾根に出ると後は手頃な歩き易さで進むことが出来た。緩やかに下って緩やかに登り返す形だった。良く整備されているとは言えないものの、少しヤプっぽさがあるのも味があって悪くなかった。ときおり樹林の切れ目があって七種山や福崎工業団地が眺められたが、進むうちに展望は現れなくなり、ただ登山道を歩くだけとなった。コースは常に尾根上を歩くのでは無く、少し尾根を外してほぼ平坦路を歩く感じで進むことも多かった。七種山側から続く主尾根が近づくと、周囲の木々は自然林から人工林に代わり、尾根の傾斜が一気に増してきた。少し道筋が分かり難くなるも目印は常に続いていたので、それを追うようにして登った。しっかりと踏みしめるように登って主尾根に出ると、そこからは北へと歩くことになった。相変わらず樹林に囲まれて展望は無かった。緩やかに歩いた先で少し上り坂になると、前方が少し明るくなった。そこが大中山の山頂だった。明るいと言っても三角点を中心に狭い範囲で開けているだけで、そこも周囲は樹林に囲まれていた。もう昼どきになっていたので、木陰を求めてそこで昼休憩とした。一休みを終えるとやはり展望を求めたくなった。そこで周囲を探ったところ、倒木があったこともあり木々の切れ目から少しは展望を得た。東には笠形山を、北東には高畑山を眺められた。また西斜面を少し下ると雪彦の方向も少し望めて、大天井岳の鋭い姿が眺められた。大中山で一時間ほど過ごすと下山に移ったが、十三回り峠の方向には向かわず、往路を引き返すことにした。但しピストンではなく、城山との中間点辺りまで戻ると、そこから分かれた工業団地へのコースに入った。そちらも縦走路と同様に少しヤブっぽい程度で歩けた。そのまま無事に工業団地に下り着ければと思っていると、次第にシダが登山道に被さり出した。それは気にならなかったが、難儀だったのは蜘蛛の巣が多いことで、数メートルごとに蜘蛛の巣が現れて、ずっと払い除けながら下ることになった。コースとしてはごく緩やかだったため、徐々にしか工業団地に近づかなかった。漸く麓が近づいて植林地に入ったところ、なぜか登山道は不確かになってしまった。
(2015/10記)(2020/9改訂)
<登山日> 2015年10月3日 9:31墓地の駐車場スタート/9:35害獣避けゲート/9:54四等三角点/10:16〜39鶴居城山/10:52送電塔/11:32市境尾根に出る/11:51〜12:57大中山/13:32工業団地への道に入る/14:30工業団地に出る/14:52エンド。
(天気) 快晴。雲はほとんど無く、澄んだ青空が広がっていた。尾根の気温は22℃ほど。鶴居城山では弱いながらも涼しい風あって、快かった。視界は十分に澄んでいた。大中山では気温は21℃で、こちらもほんのり涼しい風があった。快晴は終日続いた。
<< Photo Album 2015/10/03 >>

 鶴居城山を見なが
 ら山裾に近づいた

 途中から案内標識
 を見るようになり
 それに従うと墓地
 に近づいた 墓地
 の入口には鶴居城
 山のコース絵図が
 あった
六地蔵のそばを通って登山口に向かった 登山道に入るとき、害獣避けゲートを通った 登山道は程よい歩き易さで続いた
距離が書かれた標識は文字が読めなくなっていた 丸太の階段道を登る クサリが張られていた シダの茂る所を通るも登山道ははっきりしていた
登山道の傾斜がきつくなると、またクサリが現
れた
登山道の途中にベンチが置かれていた ベンチの横で四等三角点(点名・鶴居)を見る
足下は鶴居の田園風景だった 露岩地を歩く 南の空に七種山と七種槍の並ぶ姿が眺められた
前回と比べて、登山道に落ち着きが出ていた 傾斜がきつい所が現れるとロープを伝って登った  城跡の一角に出ると、後は緩やかな道だった

 七種山の姿がはっ
 きりしてきた


   七種山を大きく見
   る
鶴居城山の山頂が近づいてきた 山頂が目前になった 足下に布袋さんが置かれていた

 鶴居城山の山頂に
 立った 以前と変
 わらず素晴らしい
 展望地だった
北から北東にかけてを眺めた 入炭山の山頂が覗いていた
北東から東、南東にかけてを眺める
南から南西、西にかけてを眺める
山頂のブランコでパートナーが遊ぶ 山頂の一角から大中山への登山道が始まっていた 尾根に出ると左手に工業団地が望めた
ネットに沿って歩くようになった 尾根からも七種山が眺められた 送電塔(市川鶴居千30番)が現れた
樹林に囲まれるようになり、展望は無くなった シダが現れたが、長くは続かなかった 登山道は尾根を少し離れて平坦になることがあった
市境尾根に近づくと、植林地の急斜面を登った 市境尾根に着くと、北へと大中山に向かった 大中山の山頂が目前になった

 大中山の山頂に着
 いた 少し木が伐
 られていたが展望
 は僅かだった

   山頂の三等三角点
   (点名・木屋ヶ谷)
   を見る

 山頂を囲む樹林を
 見上げた

 山頂から少し覗い
 ていたのは北東方
 で、そこに白岩山
 が見えていた

 立つ位置を変え
 る上の写真の右
 手も望めた

    倒木があって、
    その上に立つと
    笠形山が望めた
 山頂から雪彦山
 は見えなかった
 が、少し西へ下
 ってみると漸く
 眺められた

    左の写真に写る
    鉾立山をすっき
    りと見る

 大天井岳を大きく
 見る

 山頂に戻って北西
 を見ると、樹間か
 ら911mピーク
 が望めた
大中山の山頂を離れると、往路を戻った 市境尾根を離れて鶴居城山への縦走路に入った 下り坂が続いた後はほぼ平坦な道となった
市境尾根と鶴居城山との中間辺りで、工業団地
に通じる道に入った
道の雰囲気はマイナーとなり、常に蜘蛛の巣を
払いながらだった
登山道は歩き易くなっても、蜘蛛の巣の多さは
変わらなかった
振り返ると、大中山が眺められた 東の方向が良く見える所が現れた 鶴居城山も眺められた
右上の写真に写る深山の辺りを大きく見る 少し下ると、七種山の良く見える所が現れた
シダの茂る所を通る シダヤブをかき分けることもあった 工業団地が見えるも、すぐには近づかなかった
マイナーコースと思っていると、ベンチが現れた 峠になった所に出ると、広い道が通っていた 植林地に入って行った
最後に道は不確かになって、麓に下り着いた 工業団地の西南角に出てきた 工業団地を巡る車道を歩いて北側に出てきた
工業団地のそばに見えた溜め池は皿池だった 工業団地を離れると農道を歩いて墓地に向かった 前方に鶴居城山を見ながら墓地に近づいた