TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬編 
 
東里ヶ岳    とうりがだけ 663.5m 豊岡市
 
1/2.5万地図 : 出石
 
【2021年8月】 No.3 2021-142(TAJI&HM)
 
    たんたん温泉の近くより  2021 / 8

 三度目の東里ヶ岳はアプローチする方向を変えて、東面側から登ることにした。地形図を見ると東面側には山頂近くまで実線の道が描かれており、どうやらそれは林道か作業道のように思われた。作業道は但東町の正法寺山地区と坂津地区とを繋ぐ市道の峠の位置から分岐していた。その作業道を終点位置から歩くと、ごく短時間の登山になってしまうので、起点から歩くことにした。
 向かったのは2021年8月の第四日曜日のこと。8月の天気は異常で、10日まで快晴の日が続いたかと思うと、翌日からはほぼ雨の日が続いていた。この日も兵庫南部は雨の予想だったのだが、北部のみ午前は晴れるとの予想になっていた。その予想を信じて但馬北部の山を考えたとき、東里ヶ岳を東面側から登るコースを思い付いたものである。この日は出来るだけ早く自宅を離れたかったのだが、少し出遅れて7時半過ぎの出発となった。当然、播但道を全線利用することになった。姫路市の上空は雨雲だった。北の方向を見ても黒い雲だった。生野北峠辺りでは少し強い雨も降ってきた。その空が和田山町まで来ると、青空を見るようになった。どうやら天気予報は正しかったようである。ナビの指示に従うと北近畿豊岡道に入り、山東ICで降りることになった。その後は尾根越えで国道9号線に出ると、県道63号線、国道426号線と走り、市道正法寺坂津線に入って目的の作業道分岐点に到着した。来るまでは作業道は舗装林道の可能性もあると思っていたのだが、実際はこれが見事な荒れ道だった。もう入口から普通車どころか四駆車でも厳しいと思える道で、悪路の作業道だった。起点から歩き出すしか選択肢は無かった。ちなみにその位置から反対方向となる東の方向にも林道が分岐しており、それは郷路林道で立派な舗装路だった。車は作業道の入口に駐車してスタートした。道は荒れていたが、ごく緩やかな道だった。歩くうちに少しずつ歩き易くなった。二度ほど大きく曲がると、東里ヶ岳に真っ直ぐ向かうようになった。林道は廃道状態だったが、その路面は様々に変化した。雑草に覆われている所もあれば、芝地になって遊歩道のような雰囲気の所もあった。また石がごろごろしている所もあった。ほぼ展望の無い作業道だったが、終点に近づく頃には北東方向に展望が現れて、そちらに見えていたのは磯砂山だった。作業道を35分ほど歩いて終点に着くと、そこに見たのは東里ヶ岳登山口の標識だった。そこまで来ると、山頂との標高差は120mほどだった。標識があるだけにコースははっきりしており、始めの急坂部にはロープが張られていた。登るうちには尾根は緩んだが、山頂が近くなると急坂が続くようになり喘ぎながら登った。意外と厳しいと思いながら山頂に着いた。山頂に着くまでは陽射しがあったのだが、山頂に着いて程なく上空は曇り空に変わった。10年ぶりの山頂だったが、山頂の木々は更に伐られたのか以前よりも見える範囲が広くなっており、高竜寺ヶ岳から磯砂山、そして東の大江山まで一望だった。そちらはまだ晴れの地域のようで明るかった。その展望を楽しんでいると小雨が降ってきたので、慌てて大きな木の下に逃げ込んだ。その小雨も長くはなく、後は曇り空の下で涼しい風を受けながら休めた。休憩を50分ほどとると下山に移った。下山は往路を戻るのみ。その下山中にまた陽射しを受けるようになったが、空は晴れと呼べるまでには青空は増えなかった。この日の登山時間は往路で50分、復路で40分だったので、夏場の登山としても少々短いコースだったと思えた。
(2021/8記)
<登山日> 2021年8月22日 10:15作業道入口スタート/10:50作業道終点/11:05〜57山頂/12:07作業道終点/12:36作業道入口エンド。
(天気) 始めは雲の多い晴れだったが、次第に雲が増えてきた。山頂に着いて程なく曇り空となる。小雨も降ってきたが、長くは降らなかった。下山中にまた陽射しが現れるようになった。気温は山頂に着いたときは25℃だったが、小雨が降り出すと23℃まで下がった。やや強めの風が吹いていた。風は十分な涼しさだった。視界は良かった。
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作業道の入口に着いた 反対側は郷路林道の西側起点だった 作業道の入口に車を止めて、作業道歩きを開始した 天気予報通り、上空は晴れていた 林道はまさに悪路だった 大きく抉れており、オフロードバイク以外は無理ではと思えた
歩くうちに徐々に歩き易くなってきた 更に歩き易くなった その辺りの地表は芝地だった 突然のようにすっかり草ヤブなっている所があった
石のゴロゴロしている所もあった また芝地が現れた 東尾根に沿って歩くようになると、前方は山頂だった
北東方向に展望が現れて、そこに磯砂山を見た まだ上空は晴れが続いていた 作業道入口から35分かかって、終点位置に着いた
その終点位置に登山口標識を見た 尾根に出るには、ロープを掴んで急斜面を登った 易しい尾根を登って行く
アセビが茂る所を通った 山頂が近づいて、急坂を登るようになった 山頂が間近になった

(←)
歩き始めてから
50分での山頂
到着だった

 (→)
  北側から山頂を眺
  めた

好展望の山頂だっ


前回よりも見える
範囲は広がってい
るように思えた

(←)
山頂から改めて磯
砂山を眺めた

 (→)
  天橋立の方向を見
  る

立つ位置を変えて
東の方向を眺めた

山頂に着いて程な
く曇り空に変わっ
てしまった

大江山を大きく見


南西方向も望めた
が、見える範囲が
狭まっていた

そちらに見えた雨
が、上空まで来る
ことになった

(←)
高竜寺ヶ岳を大き
く見る

 (→)
  丹後半島を大きく
  見る
山頂の三等三角点(点名・東里岳)を見る 山頂から但東ダムを見る 東里地区方面下山口の標識を見た
往路は、すんなりと歩いてきた道を引き返した 急坂を下った また陽射しを見るようになった はっきりとした尾根を下って行く
作業道の終点位置に戻ってきた 後はずっと作業道歩きだった 大江山を見ることがあった 鍋塚は雲に隠されていた
イワヒメワラビの茂る所を通った 尾根筋から離れたとき見えたのは鉄鈷山だった 作業道は何度か大きく曲がった
路面が荒れ出した 作業道の入口は近かった 右手に車道が見えてきた 駐車地点が見えてきた