2014年の8月は雨が多く、近所のごく簡単な山ばかり登っていた。そこで今週こそはしっかりと登れる山に向かいたいと考えたのは、第四週目に入ったときだった。その週末で山に向かえるのは日曜日のみだったが、その日曜日が近づくと、また雨の予想となった。ただ雨は午後からの予想だったので、午前だけでもしっかりと登れる山に向かいたいと考えて、思い付いたのが明神山のAコースだった。
その日曜日の朝はどんよりとした曇り空で迎えた。「夢さきぬくもりの森」の駐車場に着くと、いっそうどんよりとしていた。天気予報を信じて、午前中の雨は無いと願いながら歩き始めた。そのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたいが、途中まではAコースの面白さを十分に楽しんだ。岩場が多くあり展望も悪くなく、ハイキングコースとしてなかなか優秀ではと思えた。但し蒸し暑い中を登って行くため、途中からバテ気味になってきた。そのため大黒岩で一休み、マンモスの背で一休みと、何回か休憩を取りながら登った。明神山は始めはガスに山頂を隠されていたが、登るうちにガスは消えて、山頂が望めるようになった。そして六合目を過ぎて、これなら山頂に立つまで雨の心配は無さそうだと思えたときだった。一気に雨が降ってきた。それもけっこう強い降り方で、あわてて雨具を着込んだり、カメラをしまったりした。この雨を見て山頂に立つ気は無くなり、七合目に着いてBコースに合流すると、Bコースで下山とした。そのBコースだが、強い雨の中を下るとあって、登山道は水の流れになっている所があり、けっこう足下に注意を要した。また露岩部では滑り易くなっており、より慎重に下った。それも麓が近づくと無理なく下れるようになり、雨も小降りになってきた。明神池のそばまで来ると雨は小止みとなり、池の向こうに明神山が少しガスを纏った姿で眺められた。どうやら雨は一時的なもののようだった。少しがっかりした気持ちで駐車場に戻って来ると、驚くことになっていた。何と靴だけでなく雨具にも山ヒルがいっぱい貼り付いていた。その数はざっと10匹は越えていた。パートナーも同様だった。小さな山ヒルばかりで剥がし難かったが、一匹一匹何とか剥がして、漸く一息ついた。明神山がこんなに山ヒルの多い山になっていたのかと、驚く思いだった。なお、帰宅後に改めて雨具を見ると、まだ数匹の山ヒルが貼り付いていた。
(2014/11記)(2020/10改訂) |