2018年の新年登山は例年のごとく近くの山で済ますことにしたが、その候補が明神山だった。ところが新年に入ってみると、元旦よりも2日の方が天気は良さそうだった。そこで予定をあっさり変更して、元旦は瀬戸内海側に面した別の山を登ってしまった。そして正月二日目に入って明神山に向かった。パートナーは年末から風邪を引いており、単独行だった。「夢やかた」の広い駐車場に着いたのは9時半過ぎだったが、すでに10台以上の車が止まっていた。新年登山として明神山に来た人は多いようだった。この日予定していたコースはオーソドックスなもので、往路は一番早く登れるBコースを、復路は一つ尾根を変えてCコースでと考えていた。そこで岩屋池のそばを通ってBコースに入った。そのハイキングの様子は下の写真帳をご覧下さい。車の数が多かったので登山道ではけっこうハイカーと出会うのではと思っていたのだが、違うコースを歩いているのか往路のBコースで出会ったのは下山の一人と途中で追い抜いた二人のみだった。冬場とあってひんやりとした空気が快く、休憩をとる必要も感じず休まず登ると、駐車場から1時間少々で山頂だった。その山頂には誰もおらず、ちょっと拍子抜けしてしまった。それも程なくCコースから登ってきたグループが到着して、賑やかな山頂になった。ところで麓では快晴だった空が登るほどに雲が増えて、山頂に着く頃にはすっかり黒い雲に覆われてしまった。おまけに小雪もちらつきだした。南の方向は良く見えていたものの、北の空は雪雲が広がっており、雪彦の峰々はその雪雲に隠されていた。これはいかがなものかと思っていると、山頂で休むうちに徐々に青空が現れて、暫くすると陽射しを受けるようになった。北の峰々も姿を現してきた。おかげでけっこう山頂展望を楽しめた。この日の視界は澄んでおり、瀬戸の島々がはっきり見えていた。30分ほどの休憩を終えると、下山は予定通りCコースに入った。そちらでは何人かのハイカーとすれ違った。CコースはBコースと比べると展望が良く、また露岩地も多くあるので、山歩きとしてはCコースの方が面白いように思えた。この下山では尾根を離れると観音滝への道に入って、観音滝に寄り道した。滝見小屋もあって滝を見る環境は整っていたが、水が少なくなる冬場とあって滝の水量はごく僅かだった。ちょろちょろと落ちるのでは滝としての風情は感じられなかった。そこからはBコースへの近道に入ってBコースに合流すると、後は岩屋池のそばを通って駐車場へと戻った。
(2018/2記)(2020/3改訂) |