TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編 
 
明神山    みょうじんさん 667.8m 姫路市夢前町
 
1/2.5万地図 : 前之庄
 
【2019年8月】 No.12 2019-132(TAJI&HM)
 
    Cコース観音岩の近くより  2019 / 8

 2019年は梅雨明けよりずっと猛暑が続いていたが、お盆を過ぎると少しずつ気温が下がってきた。その8月下旬に明神山を登りたくなった。明神山の夏は山ヒルが多いので、往路コースは沢筋は避けて尾根筋をずっと歩くCコースを登ることにした。
 夢やかたの広い駐車場に着いたのは9時15分だった。暑い季節とあって車は少なく、他に4台を見るだけだった。往路でCコースを歩くのは11年ぶりだった。単純にコース案内に従って尾根に出るだけだったが、始めに谷筋を歩いていると、登山道がなぜかはっきりしなくなった。それでも左手の尾根に出るだけなので、そちらへと踏み跡程度の小径を辿ると、はっきりとした尾根道に合流した。それは明神滝から来ている道だったが、合流点に標識があり今歩いてきた道で正しかったようだった。どうも下草が茂る季節で、登山道が少し分かり難くなっていたようだった。後は尾根の登山道を歩いて行くだけだった。長谷池からのコースと合流すると、登る方向は北となった。観音岩、くじら岩と過ぎ五合目標識を過ぎて徐々に高度を上げて行くが、陽射しを受けながらの岩場の尾根歩きは急坂もあるとあって、徐々にバテてきた。尾根の気温は26℃とさほど高くはなかったが、やはり夏にCコースを登るのは厳しいようだった。そこで六合目の先で体を横にして長休憩をとった。厳しい所はむしろそこより先にあり、がまん坂の登りで再びバテてきて地蔵岳の先でも長休憩とした。暑い中を急いで登る必要も無いので、その後も小さな休憩を何度か繰り返して、最後の八丁坂を登った先で漸く九合目となった。但し九合目と言ってももう山頂は目前で、実質9.7合目ではと思える位置だったので、3分と歩かず山頂到着となった。その山頂は無人だった。駐車場の車の台数からして数人は居ると思っていたのだが、どうやら手っ取り早くBコースを登って、同じくBコースで下山したのではと思えた。明神山山頂は岩場になっているため陽射しを遮る木々は無かったが、一段低い所にはたっぷり木陰があったので、そちらに移動して休憩とした。山頂の気温は22℃と低めの上、涼しい風もあってけっこう良い感じで過ごせた。ところで山ヒルは尾根の途中でパートナーのズボンに一匹が貼り付いているのを見ただけだったので、やはり尾根コースに山ヒルは少ないようだった。それが山頂で休んでいるときに一匹が貼り付いてきた。どうやら山頂にも山ヒルは居るようだった。山頂で休んでいたのは一時間ほど。その間にもハイカーは来ず、結局終始二人きりの山頂だった。上空は知らぬうちに雲が増えており、空の半分以上まで広がっていた。下山は早く麓に着けるBコースを下ることにした。但しこちらは沢筋を歩くので、山ヒルに対して注意が必要だった。始めに急坂を下るが、フィックスロープのおかげで無理なく下って行けた。ABコースの分岐点よりBコースに入ると、沢筋へと南の方向に下った。植林地の下りが長く続いた後、沢に沿っての下りが始まった。そのとき足下を見ると、はや山ヒルが数匹ズボンと靴に貼り付いていた。それを剥がした後、下山を再開した。沢筋歩きは山ヒルよりも滑らないことに注意が必要で、慎重に下って行く。そして林道まで下りてきて改めて足下を見ると、やはり数匹の山ヒルを見た。やはり夏のBコースは山ヒルの巣窟と言えそうだった。駐車場に戻ってきたのは山頂を離れてから68分後だったので、Cコースで戻るよりはずいぶん早く下りてきたようだった。足下を見ると、もう山ヒルは見なかった。スパッツなどの防御のおかげで、結局は一度も血を吸われなかったのは幸いだった。
(2019/8記)
<登山日> 2018年8月24日 9:22夢やかた駐車場スタート/9:27Cコースに入る/9:36長谷池からのコースに合流/9:59くじら岩/10:22六合目/11:05合目/11:28〜12:28山頂/12:48ABコース分岐点/13:28岩屋池/13:36エンド。
(天気) 晴れ。山頂に着くまでは上空に雲はほとんど見なかった。山頂で休むうちに雲が増えてきた。山頂の気温は22℃、風は僅かに吹く程度だったが、十分に涼しかった。視界は少しうっすらとしている程度だった。
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いつもの通り夢やかたの駐車場に車を止めた 駐車場
から明神山を眺めた
Cコースを目指してまずは明神山に向かって歩いた AコースとB,Cコースが分かれたので、Cコースへ
と右に折れた
すぐに右手にCコースが分かれた Cコースコースを示す標識を見る C−1地点だった 植林地となった薄暗い谷筋を東へと歩いた
害獣駆除用の箱ワナが置かれていた なぜか登山道がはっきりしなくなったが、左手の尾根
へと踏み跡程度の小径を辿った
尾根道に合流した 標識があり歩いてきた小径は「夢
やかた」からとあったので、正しかったようだった
尾根道は明神滝からの道で、東へと歩いて行くとすぐ
に長谷池からの道に合流した
合流点から山頂までは1.83kmだった 後は北へ
とほぼ真っ直ぐな尾根を登って行く
大岩のそばを通った
シダの茂る所もあったが、尾根道ははっきりしていた 前方に明神山の山頂がちらりと見えた 岩場の中を登ることがあった

岩場を登りきる
と、そこに観音
岩の名を見た


観音岩から足下に
岩屋池を見る

明神山がすっきり
と眺められた

緩やかな尾根を歩
いて行く
また展望地が現れた 七種山の尾根が眺められるようになった くじら岩を歩く
くじら岩の先で五合目標識を見た やや急坂の露岩を登る 合掌岩に出た

(←)
南の方向に展望
が広がることが
あった

 (→)
  左の写真に写る
  高森を大きく見
  る
六合目に着いた 次第にバテ気味になってきた 明神山が近くなってきた この展望地で長休憩とした 傾斜が増してきて、フィックスロープを掴んで登った
更に傾斜が増してきた そこは我慢坂だった 小さなピークが目前になった 地蔵岳に着いた 以前より展望は悪くなってた
まだ緩やかな所があった 標高530m辺りだった 再び傾斜が増してきて、八合目を通過した
岩場の急坂を登るようになった 八丁坂だった 落石の危険があるため慎重に登った 少し傾斜が緩んで九合目を通過した

九合目を過ぎる
ごく僅かな距離
で山頂が目前に
なった

明神山の山頂に着
いた 何度も休憩
をとっていたので
駐車場から2時間
以上かかっていた

山頂を別の角度か
ら眺めた 山頂に
陽射しを遮る木陰
は無かった

祠のそばに設置さ
れている三等三角
点(点名・明神山)
を見る
山頂から少し下がった所にはたっぷり木陰があった
山頂の岩の上に立って北の方向を眺めた 遠方はうっすらとしていた

(←)
上の写真に写る
黒尾山の辺りを
少し大きく見る

 (→)
  左の写真の左手
  方向も眺められ
  た

東から南東にかけ
てを眺めた そち
らも遠方はうっす
らとしていた

南東から南の方向
を眺めた
休むうちに頭上に雲が広がってきた 下山はBコースを下ることにした 始めは南西へと急坂下りだった
フィックスロープを掴んで慎重に下った 少し下ると易しく歩けるようになった 馬谷集落に向かう南西尾根コースが分かれた

南尾根を下って
行く

BコースとCコー
スが分かれると、
予定通りBコース
に入った
始めに植林地を下って行く 途中で六合目の標識を見た 沢筋まで下りてきて、沢沿いを歩くようになった
小さな滝を見た 滑め滝のそばを通った その辺りは滑り易かった 小橋まで下りてきた 小橋は朽ちようとしていた
B−2地点まで下りてきた 駐車場まで1.2km 後は易しい道だった まだ道幅の細い所があり、林道とは呼べなかった
右手に岩屋池の湖面を見るようになった 岩屋池の土手に立って、湖面に映る明神山を眺めた 道そばにタカサゴユリを良く見るようになった
コテージ村が見えてきた Cコースの起点まで戻ってきた 駐車場が見えてきた