11月中旬となると播州の山々は紅葉の見頃を迎えるが、その紅葉を楽しもうと快晴の18日に向かったのは明神山だった。10時前に夢やかたの駐車場に着くと、平日にもかかわらず既に20台ほどの車が止まっていた。そのうちの半分はハイカーの車としても既に10人以上は先に登っているように思われた。明神山の登山コースとして一般向きはA,B,Cの三コースがあるが、自然林の尾根を楽しむにはAコースが良かろうと、久々にAコースを登ることにした。そのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。山裾はまだ青々とした木もあったが、中腹辺りまで登ると期待通りに見頃の紅葉が見られた。但し2020年の紅葉はどの山も赤さは少なく茶枯れたような色合いが多く、明神山でも同様だった。それでも鮮やかに色付いた木を見ることもあった。このAコースはCコースと同様に露岩地を歩くことが多くあり、その一つには「マンモスの背」の名が付いていた。露岩地を登るようになると後方に展望が現れるも、晴天続きのためか紗がかかったような視界になっており、遠方は判然としなかった。西の丸に着いて一休みとした。その西の丸からは木々の隙間からだったが明神山が見えており、意外ときれいに色付いていた。ただ山頂付近は落葉が進んでいた。西の丸からは山頂に向かって真っ直ぐ歩くことになり、小さなアップダウンはあるものの易しい尾根歩きだった。その南尾根も色付きは見事で、紅葉に関してはこの日のハイライトと言えそうだった。大熊の頭を過ぎ夢展望岩で少時展望を楽しむと、その先が七合目でBコースに合流した。そこはまだ標高460mの位置だったので、山頂まで200mほどの急坂登りがその先で待っていた。山頂に着いたのは12時前で、駐車場から100分かかっていたので、AコースはBコースと比べると、ちょうど良いコースタイムと言えそうだった。山頂には予想していた通り10人ほどのハイカーがいて賑わっていた。山頂は陽射しを受けていると少々暑さを感じたので、木陰で休憩とした。快晴ながらも視界はうっすらとしていたので、ひたすらのんびりと休むことに集中した。その山頂で30分ほどの休憩を終えると、下山は早く戻ろうとBコースを下った。こちらはほぼ植林地帯を下るとあって紅葉の風情を楽しむことは出来なかったが、最短距離で戻るとあって1時間とかからず岩屋池のそばに出てきた。そしてこの日一番の紅葉がその先で待っていた。近くに別荘風の一軒家が建っていたが、そこの住人が植えたと思われるカエデの木々が鮮やかな茜色で色付いており、見事としか言いようがなかった。
(2020/12記) |