山ヒルの心配が無い冬に登ろうと向かったのが明神山だった。2025年となった新年二日目のことで、朝から快晴だった。「夢やかた」に近い駐車場をスタートすると、往路コースは谷筋コースのBコースを登ることにした。朝はほぼ無風になっており、岩屋池に映る明神山はきれいに逆さ富士で眺められた。滑床の「長滑ら」は水が流れていると滑り易く注意を要するが、冬場の沢はほぼ枯れており、滑る感じは無くスムーズに登れた。六合目から七合目へと続く急坂も冬場は冷気が快く、息の上がることも無く登って行けた。七合目でAコースと合流すると、北へと尾根登りに移った。岩場の登りが続いたが、そこも冷気が助けとなって休まず登って行けた。そして駐車場から70分で山頂到着となった。十人近くのハイカーがおり、まずまずの賑わいだった。山頂も風は少なく、陽射しの快さを楽しみながら休めた。展望も楽しんで40分近く休むと、下山はCコースに入った。始めに岩場の急坂下りが続くが、固定ロープのおかげで危険な感じを受けずに下れた。そのCコースでは所々で明神山が眺められる楽しみがあり、クジラ岩から眺める姿も良かったが、その先の馬ノ背尾根からの眺めは秀逸だった。そのCコースは緩やかな尾根歩きになっても小さなアップダウンがあるので、足の疲れるコースではあった。そのCコースは変化のあるコースのため人気のようで、何人かのハイカーとすれ違った。尾根下りするうちに風が強くなってきた。途中からは強風と言えるまでになってきた。足下に岩屋池が見えてくろと、程なく尾根コースから林道に向かえる枝道が分かれた。直進すれば駐車場からは離れた位置に下り着くことになるので、そこは林道に向かえるコースに入った。緩やかに下って林道に出ると、そこから駐車場までは僅かな距離だった。下山は80分だった。
(2025/2記) |