◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <西播磨編> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
笠ヶ城山 かさがじょうやま | 668.9m | 宍粟市 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
クサイソ山 | 650m | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
点名・千間原 | 769.6m | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 音水湖 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2002年9月】 No.1 | 2002-63(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
波賀町飯見集落より 2002 / 9 |
笠ヶ城山は一山の西に広がる低山の一ピークで、さほど目立つ山では無かったが、名が付く限りは少しは見所があるのではとの思いで向かったのは、2002年9月のどんよりとした曇り空の日だった。笠ヶ城山の南西にはクサイソ山が並ぶように立っているが、そのクソイソ山の西尾根端から登り出してクサイソ山経由で笠ヶ城山を登ろうと考えた。 国道29号線を北上して皆木集落が近づくと、クサイソ山が前方に大きく見えて来た。そのクサイソ山の西を走って、国道が引原川を渡るとき、笠ヶ城山の尾根の北側に向かう林道が分かれた。その林道に入ったところ、「入山禁止」の標識が現れた。その林道を奥へと進む予定では無かったので遠慮しながら少し車を進めると、西尾根端に近い位置で路肩に余裕がある所が現れたので、そこに駐車とした。尾根に取り付く小径がある訳でもないので、駐車地点のそばの斜面に適当に取り付いた。後は登り易そうな所を選びながら登って行った。けっこう急斜面だったので、木に掴まりながら登ることになった。足下が少々軟らかい上に枯れ木が転がっていたりしたため、注意が必要だった。その急坂登りは標高差で250mは続いたと思える。尾根が緩やかになったときは、漸くの思いで一安心だった。そこまでは植林の混じった混合林だったが、次第に自然林の落ち着きある尾根へと変わった。松の木が多いようで、そののどかな風景の中を気持ちよく登って行けた。下生えとしてササが疎らに生えていた。緩やかなままに着いた最初のピークが、クサイソ山だった。その辺りは南東側の木が疎らになっており、そちらに少し下ると、波賀町の中心部となる上野地区や安賀地区が良く見えていた。南東向かいに見える尾根は東山の一部かと思われる。但し生憎のモヤの強い視界のため、薄ぼんやりとしか見えていなかった。遠方に見える黒尾山は、山頂部をガスに包まれていた。クサイソ山を越えて鞍部へと下り、少し傾斜のきつくなった尾根を登って行く。そのうちに南東側の林が疎らになり、また岩場も現れた。そこで尾根を少し外れて展望の良い場所を探して立ち寄ると、そこもクサイソ山と同じく南の展望が良かった。暫し足を止めてその風景に魅入った。田圃は稲の稔りどきとあって黄色一色で、なかなかの美しさだった。ただ天気が良ければ更に素晴らしいのにと、少々残念だった。それでも改めて波賀町の美しさを知った思いだった。そこより少し登った所が笠ヶ城山の山頂だったが、そこは自然林のまっただ中で、展望は無かった。ただ十分に落ち着きのある山頂ではあった。笠ヶ城山を過ぎると、もうきつい登りは無く、小さなアップダウンのみで、ごく緩やかな尾根歩きとなった。歩くうちには展望地が現れて、新しい風景が眺められることを期待していたが、一帯はずっと植林地で、どうも思惑外れだった。どんどん歩いて行けたが、やや平凡な尾根歩きだった。眺めてみたいと思った北西側は、とんと開けることは無かった。その状況で北東へと向かって行くと、次の三角点がある770mピーク(点名・千間原)が見えてきた。その辺りはここまで歩いてきた尾根の中では少しは広くなっており、休む所としては手頃と思えたので、昼休憩をとることにした。その昼休憩を40分ほどで終えると、後は770mピークを目指して尾根歩きの続きに入った。歩くうちに尾根の傾斜は少し増してきた。また地形もやや複雑になってきたので、コンパスで方向を定めながら歩いた。またも周囲は植林が取り巻くようになり、やがて尾根がはっきりしだすと、程なく770mピークに着いた。そこもすっかり植林地に囲まれていた。もう展望を期待しての尾根歩きを続ける気力は無く、そこを最到達点として下山することにした。帰路のコースは楽に帰ることを考えて、尾根の北を走る林道へ下りることにした。その林道へ最短距離で下ろうと、200mほど手前にあった小ピークまで戻り、そこより北へと急尾根を下った。最短距離ではあったが、尾根はけっこうヤブっぽく、この日一番の歩き難さだった。それでも10分ほどで林道に下り着いた。後はのんびりと林道歩きをするだけだったが、途中の千間原と呼ばれる辺りは、名の通りなだらかな丘状となって広々としていた。そしてその中心部が山菜畑になっているようだったが、そちらへは進入禁止になっていた。それを見てひょっとすると、林道入口の入山禁止の立て札は、ここへの進入を防ぐためだったのではと思えた。山も色々と制約があると思いながら、林道を戻って行った。 (2002/10記)(2011/11改訂)(2021/7写真改訂) |
<登山日> | 2002年9月16日 | 9:20スタート(山裾に取り付く)/10:07〜24クサイソ山/11:10〜11:20笠ヶ城山/12:00〜40尾根の途中で休憩/13:01〜18点名・千間原/14:12エンド。 | |
(天気) | モヤがそのまま雲になったような、どんよりとした空だった。雲の形は無く、薄黒いモヤが空全体を覆っていた。そのガス雲により、標高900m辺りから上はガスがかかっていた。気温は22℃ほどで、少し湿っぽさのある涼しさだった。その中で暫く風に当たっていると、肌寒さを感じた。視界はモヤがかっており、薄ぼんやりとしか見えておらず、少し離れた辺りからモヤに溶け込んでいた。 | ||
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