TAJIHM の 兵庫の山めぐり <中播磨編
 
七種    なぐさやま 683m 福崎町
 
1/2.5万地図 : 寺前
 
【2013年12月】 No.9 2013-99(TAJI&HM)
 
    七種槍の尾根より  2014 / 1

 七種山は幾つか周回コースが考えられるが、最短時間で回ってくるとなると、小滝林道を歩くコースではと思われる。2013年12月15日は、午後の半日をハイキングで過ごすことにした。そこで短時間でしっかり歩こうと七種山に向かった。そしてコースは小滝林道コースを左回りで歩くことにした。
 師走も中旬となり、一年で最も日の短い季節なので、16時半には下山を終えたいと考えていたのだが、自宅を離れるのが少し遅れて作門寺山門前に着いたときは14時が近い時間になっていた。それでも何とかぎりぎり下山出来るのではと考えて、予定通り周回で歩こうと山門前を離れた。まずは戻る形で車道を南へと歩いた。小滝林道の分岐点まで戻ると、小滝林道に入った。その林道入口には「通行止」の看板が立っていた。林道はごく緩やかで、前方に七種山の尾根が少し離れて眺められた。林道は始めは沢の左岸を続いていたが、途中より右岸側に移った。歩くほどに林道の荒れが目立ってきた。土砂崩れの跡もあり、それが通行止めの原因ではと思われた。林道は次第に傾斜を増して、一部はコンクリート舗装されていた。なかなか林道の終点には着かず、林道の始点から34分歩いて、漸く終点となった。そこには七種山の登山口とは別に七種槍の登山口もあった。七種山コースは始めは災害によって荒れていたが、目印テープを追って進むと、ごく普通の登山道を歩くようになった。そして丸太の階段道が始まった。その階段がけっこう長く続き、しっかりと登る感じを持てた。尾根が近づいて漸く階段は終わり、傾斜も緩んできた。そしてトラバースする形で尾根に近づいた。尾根に着いたときは、登山口から33分が経っていた。尾根は少し痩せており露岩が目立った。少し風も出てきて慎重に登った。大きな岩が現れて、その先で今にも落ちてきそうな岩が現れた。それが笠岩だった。その笠岩を過ぎて今少し登った所が七種山の山頂だった。時間は15時半前で、山門前を離れてから1時間40分での到着なので、まずは予定通りと言ったところだった。上空はすっかり雲が覆って薄暗くなっており、おまけに一段と強い風が吹いていた。何とも寒々とした山頂だった。寒いはずで気温は3℃まで下がっていた。山頂には展望が無かったので、北面の露岩部を少し下って、つなぎ岩の上に立った。そこからは北の方向が広く眺められた。北の空は黒い雲が広がっており、時雨れている所もあって、尾根の一部は雨雲に隠されていた。笠形山の方向も少し天気が悪いようで、笠形山は輪郭がうっすらと分かる程度だった。強風のために、つなぎ岩の上では長くは立っておられず、展望を楽しむのはそこそこにして引き上げた。山頂に戻るとすぐに下山にかかった。七種神社へと下って行くが、こちらは一番ポピュラーなコースとあってスムーズな下りだった。途中に展望地があり、そこからは南の方向が眺められた。そちらは雲は少なく、日光寺山が夕方の光に包まれていた。山頂から34分で七種神社に到着した。そこから見る七種の滝は落差こそあるものの水量は乏しく、全く迫力は無かった。どうも冬場は見栄えがしないようだった。その先は遊歩道となって気楽なものだった。但し薄暗さが出だしていたので、足下に注意が必要だった。八龍滝、虹ヶ滝、雌滝など、幾つかの滝を見ながらの下りだった。最後は林道歩きとなって、山門が見えてきたときは辺りはすっかり夕暮れの色だった。
(2014/2記)(2021/2改訂)
<登山日> 2013年12月15日 13:48作門寺山門前スタート/14:06小滝林道分岐点/14:40林道終点/15:13尾根に出る/15:20笠岩/15:28〜36山頂/16:10〜15七種神社/16:38エンド。
(天気) 空の七割は雲が広がっており、青空は少なかった。陽射しは現れたり消えたりを繰り返していた。林道の気温は6℃で、樹林を登っているときは5℃になっていた。風は少し受ける程度だった。山頂に着いた頃には、ほぼ曇天になっており、そこに来て一気に強風を受けた。気温も3℃まで下がっていた。視界は悪くは無かったが、北から北西の空の一部では雨なのか、煙っている所が見られた。他の方向はくっきりと見えていた。
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七種神社への車道を進み、山門前に車を止めた 山門前より七種山に向かわず、逆方向に向かった 車道のそばに石仏を見かけた
 
 大きな杉は二本杉
 だった

   小滝林道の起点に
   着くと、林道に入
   った 「通行止」
   の標識が立ってい
   た
前方に七種山の尾根が見えていた 林道は始めは七種川の支流の左岸を続いていた 林道のそばに箱罠が仕掛けられていた

 林道は右岸側に移
 った 一部は舗装
 されていた

   土砂災害があった
   のかけっこう荒れ
   ている所が現れた

 林道の起点から
 35分で林道は
 終点となった

 その林道終点が
 七種山の登山口
 だった そこは
 七種槍の登山口
 でもあった
七種山の登山道は災害で荒れていた 少し進むと普通に歩けるようになった それでも一ヶ所で、登山道が大きく崩壊していた
沢筋を離れて尾根に向かう 丸太の階段道を登って行く 階段の道は長々と続いた
階段道が終わって、登山道は緩やかになった 東の方向が開けて、そこに西光寺山が覗いていた トラバースで七種山の東尾根に向かった
登り坂になって東尾根に近づいた 東尾根に着いた 山頂まで400mだった 始めは優しい尾根だった

 岩場が現れて少
 し歩き難くなっ
 た

   北から北東方向
   への展望が現れ
   た
右上の写真に写る笠形山を大きく見る 尾根は痩せ尾根となった 今にも落ちてきそうな岩が現れた 笠岩だった
笠岩のそばを通り過ぎて、その笠岩を振り返った 岩の目立つ尾根だった 木立に遮られながら七種槍が見えていた

 七種山の山頂が目
 前になった

    山頂に着いた 登山
    口から50分だった
 
山頂では冷たい風を受けた  山頂から笠形山を望むと、雪雲に包まれていた 展望を求めて足下の「つなぎ岩」に向かった
「つなぎ岩」は好展望台 北の山並みが一望だった 但し北の空は一部で時雨れており、そちらは雨雲に尾根を隠されていた

 雪彦山の尾根を
 大きく見る

  三角点雪彦山の
  手前に大天井岳
  がうっすらと見
  えていた
山頂に戻るとき、露岩の斜面を見上げた 山頂を離れて七種神社を目指す やや急坂を下って行く
下っていると展望台が現れた そこからは南の方向が広く眺められた

 日光寺山の尾根
 が陽射しに包ま
 れていた

   谷山の方向を大
   きく見る
展望台を離れて下山を続ける 露岩部を下った 易しく歩ける所もあった 樹林の中を下って行く
木立を通して薬師峰を眺める 七種の滝を上から見下ろす位置まで下りてきた その七種の滝のそばをロープを掴んで下った
七種神社が見えてきた 神社の前からは七種の滝が正面に眺められた 冬の季節はどうも水量は少ないようだった
七種神社を正面側から見る 七種神社のそばから薬師峰を見上げる 名草神社を後にして石段を下る
七種の滝を下から眺めた 遊歩道を歩くようになると、登山道のそばに小
さな滝が幾つか現れた これは八龍滝だった
遊歩道は露岩の部分が有り、そこに落ち葉が積
もって、滑り易くなっていた
この滝には虹ヶ滝の名が付いていた 太鼓橋が現れた 車道の終点位置に下りてきた
後は車道を歩いて山門を目指した 木立を通して雌滝を見る 薄暗い中に山門が見えてきた