新しい靴を買ったときは、出来るだけ靴を汚さないで歩ける登山道で履き初めをしようと誰しも考えるが、2020年5月にパートナーが新靴を買ったとき、同じ考えで初めに御旅山を、二回目として書写山を登った。どちらも易しい山なので今少し急坂のある山で靴を慣らそうと考えたとき、七種山が思い浮かんだ。そこで三回目の履き慣らしの山として七種山に向かったのは6月の第一土曜日のことだった。思い返すと3年前にこちらが新しい靴を買ったときも七種山を登っていた。そのときと同じくコースは一番ポピュラーな、作門寺山門(旧山門)駐車場から歩き始めて七種の滝を通るコースとした。この日の空は薄雲が広がっており、薄晴れとも薄曇りとも言えそうな空だった。作門寺山門駐車場を離れると、太鼓橋の手前にある駐車場までは舗装路歩きだった。ゆっくり歩いて山門から七種の滝まで23分だった。久々に見る七種の滝は、水が流れていないのではと一瞬思ったほどで、これまで見た中で水量は一番少ないのではと思えた。その七種の滝の上流部まで登ると、そこに七種山の登山口標識を見た。3年ぶりに登る七種の滝からのコースは、以前よりも坂がきつくなったように感じられたが、それだけ年をとったと言えそうだった。山頂に着くと、展望を楽しめるつなぎ岩の上で休憩とした。但しこの日の視界は悪く、雪彦の山並みも笠形山も薄ぼんやりと見えるだけだった。山頂で30分ばかり休んだ後は、すんなりと往路を戻ってパートナーの新靴履き慣らし登山を終えた。ところでこのコースはやはり人気があるようで、この日も山頂と道中を含めて10人以上のハイカーと出会ったようだった。
(2020/7記) |