真夏ですので長時間登山はしたくなく、そこで短時間でしっかり登れる山を考えたとき七種山を思い付いた。駐車地点としていつもの作門寺山門駐車場ではなく、その先の七種神社鳥居前駐車場まで車を進めると、もう残りの距離は1.2kmほどではと思えた。その考えで向かったのは2022年の盆休暇最終日、8月16日のことだった。午前で登山を終えたく、自宅を8時過ぎに離れた。七種の滝への車道に入って、作門寺山門駐車場に着くと、そこに駐車している車は無かった。更にその先の七種神社鳥居前駐車場まで車を進めてもそこに車は見なかった。どうやら先に登山を始めた人はいないようだった。真夏でもあるので、半ズボンスタイルにしていたが、歩き出して遊歩道が湿っているのを見たとき、山ヒルの心配が出てきた。七種山では過去に山ヒルの被害は受けていなかったが、山ヒルの生息域が広がっていることから、出来るだけ足下に注意を払って登ることにした。七種の滝の上に出るまでは遊歩道はずっと湿っており、滑り易い状態となっていたため慎重に登ることになった。無事に滑ることもなく滝の上に出て足下を見ると、山ヒルは付いておらず一安心だった。そこまで来ると山頂まではもう800mの距離だった。そこからは急坂が長く続くとあって厳しさが出てきたが、しっかり登る感は悪くなかった。但し徐々に歩度は鈍った。漸く傾斜が緩むと展望台が現れて少時足を止めた。そこまで来れば山頂まで僅かな距離だった。山頂に着くと予想通り誰もいなかった。その山頂が前回と比べて明るくなっていた。どうやら周囲の木々が伐られたようで、北の方向にも南の方向にも展望が現れていた。おかげでツナギ岩に向かわずとも雪彦連山が眺められた。ただ伐られたのは半分ほどで、まだまだ木々は残っており木陰もあった。その木陰で休憩とした。有り難かったのは涼しさ満点の風が受けられたことで、火照った体を鎮めることが出来た。山頂で休んでいたのは30分ほど。下山は往路を戻るのみ。この下山では七種神社で小休止をとって七種の滝を暫し眺めた。そして予定通り午前中に下山を完了した。
(2022/8記) |