TAJIHM の 兵庫の山めぐり <摂津
 
長峰山    ながみねさん 687.8m 神戸市
 
1/2.5万地図 : 神戸首部
 
【2015年1月】 No.2 2015-06(TAJI)
 
   篠原公園より  2015 / 1

 神戸の三宮駅から東へと向かっているとき、北に見える山並みで目立っているのが摩耶山と長峰山の姿で、ほぼ同じ高さで並ぶ二つの姿は六甲最高峰辺りよりも目立っているのではと思える。その一つの長峰山には1999年2月に登ったきりだったので、久々に登ってみようと思ったのは2015年1月12日、成人の日だった。朝の早いうちに登ろうと、阪急六甲駅に降り立ったのは7時32分だった。そこからオーソドックスに伯母野山からのコースを登る考えだった。その登山口までの案内標識は無かったので、適当に市街地を抜けて行った。六甲川沿いの道を北へと歩き、途中で北西への道に入ると、厳島神社のそばを通った。これで間違いなく登山口に向かえるはずだった。六甲中学校を左手にみた後、急坂道を突き当たりまで歩くと、そこが登山口だった。そこに着いてようやく長峰山の標識が現れた。後はただ登山道のままに登って行くだけだった。朝の空は快晴とあって冷え込みは強く、気温は2℃だった。そのため地表は霜で白くなっていた。登るうちに気温は更に0℃まで下がってきた。地表の白さが増してきたようだったが、良く見るとごくうっすらとながら小雪が載っているようだった。登山道を送電線が横切っており、その鉄塔を二度ほど見た。登山道は無理なく歩いて行けたが、風の冷たさを我慢しながらだった。風はそこそこ強く吹いており、まさに身を切られる冷たさだった。登山道が緩やかになって前方に小さなピークが見えたので、そこが山頂かと思っていると、今少し歩くことになった。その頃には風が一段と冷たくなってきた。その冷たい風の一番強い所が山頂だった。長峰山の別名は天狗岩だが、山頂はその名の通りに岩場になっており、好展望地だった。西には摩耶山を、その左手には神戸市街が広がっていた。また東は阪神の市街地が逆光の中にうっすらと見えていた。北は六甲の尾根だった。その展望を楽しめるのは良かったが、冷たい風の中ではなかなかの厳しさだった。気温は−1℃まで下がっていた。その長峰山に着くまでは晴天の下で来たのだが、休むうちに北から雪雲と思われる雲が広がってきた。六甲ガーデンテラッスの辺りは早くも雪雲に隠されようとしていた。山頂で10分少々過ごすと、コースをそのまま北西へと辿って杣谷峠に向かった。小さなアップダウンがあり、その先で緩やかな道が続いた。その辺りを歩いていると、六甲山の地形はなかなか複雑だと思った。その頃にはときおり小雪のちらつくことがあった。そのうちに近くで賑やかな声が聞こえてきたので、どの辺りかと地図を見ると、自然の家からのようだった。その建物を右手に見て緩やかに下って行くと、杣谷峠に出た。そこには公衆トイレがあり、車道(奥摩耶ドライブウェイ)が東西に通じていた。数台がすぐに目の前を横切ったので、通過車両は多いようだった。予定では近くにある穂高湖を覗いてから杣谷コースを下る予定だった。そこで穂高湖へと向かったのだが、その穂高湖で長居をすることになった。穂高湖は小さな池で、桟橋は霜で真っ白だった。そのときちょうど青空が広がろうとしており、湖面は青く、その背後の660mピークが明るい光を受けていた。それを見て、660mピークに立ってみたくなった。そこで湖岸路を左回りで歩いて660mピークのそばまで行った。当然登山道は見えなかったので、斜面を適当に登った。掴まる木があるうえに、さほどヤブでも無かったので、10分もかからずピークに着いた。但し樹木が茂っており、期待した山上から穂高湖への展望は得られなかった。かろうじて枝の空いた所から湖面を見るだけだった。湖岸路に戻って桟橋まで戻ってきたとき、せっかく穂高湖に来ているので湖岸路を一周してみたくなった。そこで時計回りで歩くことにしたが、これは単なる散歩のようなものだった。そんなこんなで杣谷峠に戻ってきたときは、最初に着いたときから一時間ほどが経っていた。空は雲が多くなっており、その空を見ながら杣谷への道に入った。その谷沿いコースは良く整備されており、歩き易い道だった。そのまま遊歩道を歩く感じで下って行けるものと思っていたところ、なかなか変化があった。飛び石伝いで沢を横切ったり、下る一方では無く登り返す所もあった。また岩場で滑り易い所もあって注意が必要だった。途中では大がかりな工事が行われており、神戸の街の安全も、山の整備があってこそと思われた。下るうちにまた晴れ間が広がってきた。神戸の市街地が見える所も現れた。長峰霊園が見えて来ると、長峰橋そばの登山口は近かった。登山口に着くと、ほぼ真っ直ぐ南へと歩いて阪急電車の線路に近づいた。線路に出ると、線路沿いの道を東へと歩いて、阪急六甲駅へと戻って行った。その道からも摩耶山と長峰山の並ぶ姿が眺められた。
(2015/1記)(2020/7改訂)
<登山日> 2015年1月12日 7:32阪急六甲駅スタート/7:47厳島神社/8:06伯母野山登山口/8:30[6番]鉄塔/9:05〜18長峰山/9:47杣谷峠/9:54〜10:00穂高湖/10:12[660m]ピーク/穂高湖を周回する/11:10杣谷峠/12:42長峰橋登山口/13:07篠原公園/13:22阪急六甲駅エンド。
(天気) 朝の空は快晴だった。冷え込んでおり、気温は始め2℃だったが、長峰山では−1℃まで下がっていた。北風が強く吹いており、身を切られる冷たさだった。視界は十分に澄んでいた。長峰山を過ぎると雲が増えて、ときおり小雪もちらついた。それでもときおり陽射しが現れた。昼を回るとまた晴れ間が広がってきた。麓に着いたときは、気温は8℃まで上がっていた。
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スタートは阪急六甲駅だった 駅前を北へと歩き出した 六甲登山口交差点で西へ向かった
六甲川に沿って北へと歩いた 途中から北西への道に入ると、厳島神社の前を
通った 正しい道を歩いていることが分かった
道なりに坂を登っているとき、後ろを振り返る
と、神戸港が望めた
閑静な住宅地だったが、次第に急坂になってき
山際が近づくと、神戸八景・伯母野山住宅街の
石碑が現れた
坂道の突き当たりのある登山口が見えてきた 
登山口に着いた 車の進行は出来なくされていた 始めは平坦な道で、東へと歩いた 平坦な道が終わると山頂方向への登りが始まった
まずまずの歩き易さだった 左手に新しい砂防ダムを見た 陽射しを受けながら登って行けた
送電塔(神戸港線6番)の近くを通った すぐに次の送電塔(六甲線9番)が現れた 登るうちに、霜が見られるようになった
霜と思っていたが、小雪が残っているようだった 神戸市街を望めるときがあった からっと晴れた空だったが冷たい風が厳しかった

 そろそろ山頂か
 と思っていたの
 だが、山頂は今
 少し先だった
          

 もう緩やかな道
 だった
白い道を辿って行く 風の冷たさに身を切られる思いで山頂に近づいた 山頂が目前になった
 長峰山の山頂は別名
 の天狗岩の名の通り
 岩場の山頂だった 
 一段と冷たい風を受
 けた

     岩と岩の間に隠れる
     ようにして四等三角
     点(点名・天狗岩)
     が置かれていた

 岩の上に立って西を
 見ると、摩耶山から
 摩耶別山にかけてが  すっきりと眺められ
 た

 上の写真に写る摩耶
 山を大きく見る


   摩耶山の左手に須磨
   アルプスと淡路島を
   見る

 神戸市街を望む


   三宮から元町にか
   けてを大きく見る

 東から南にかけてを
 眺める 海が逆光で
 うっすらとしていた
上の写真に写る光る海を見る 北から雪雲が流れてきて、山稜を隠しだした 天狗岩の横を通って北西への道に入った
鞍部へと下って行った 登り返すと、また陽射しを受けるようになった 振り返ると長峰山の頂が望まれた
杣谷峠まで700mと書かれていた 緩やかに北西へと歩いて行く 子供の声が聞こえてきた 自然の家からだった
送電塔(六甲線15番)が現れた 木立を通して見えたのは六甲山牧場の建物だった 杣谷峠が近づいて階段を下った

 杣谷峠のトイレが
 見えてきた


   峠を通るのは奥摩
   耶ドライブウェイ
   だった
車道を渡って穂高湖への道に入った 霜で白くなった小橋を渡る 穂高湖に着くと、そこの桟橋も霜で真っ白だった
対岸の660mピークが明るかった 660mピークを登ろうと、左回りで湖岸路を
歩いた
左手に穂高湖を見る 湖面が青かった
麓に着いて660mピークへと登って行く 道は無かったが適当に登って行けた 簡単にピークに着いたが期待した展望は無かった
木立の隙間からかろうじて湖面が眺められた 湖岸路に戻ると、桟橋の方へと歩いた 桟橋に戻って来ると、湖岸路を一周したくなった
まずは西へと歩いて行く 徳川道には向かわず北へと向かう 小橋を渡るとき、右手に堰堤を見た
その堰堤をそばで見上げた 湖岸路を離れて近くの東屋まで歩いた 湖岸路に戻ると堰堤の高さまで階段の道を登った
穂高湖の北側を歩く 穂高湖の東を歩くのは、この日二度目だった 湖岸を離れて杣谷峠へと階段を登った
杣谷峠に着くと、下山は杣谷コースを下ること
にした
杣谷コースの最初は緩い登りだった 下りにかかると、長峰山の方向が望めた
杣谷コースは遊歩道の感じで続いた よく整備されている道だった 摩耶第四砂防ダムのそばを通る
沢を渡ることがあった 自然林が優しい風景を作っていた 小さな滝を見た
また沢を渡った もう遊歩道の雰囲気は無かった 上り坂になることもあった 鉄階段を下る
クサリの張られている所を通った 長峰霊園が少し離れて見えていた 近くで工事が行われており登山道が保護されていた
この沢を渡った先は真っ直ぐ行かなければなら
ないのに、沢沿いを歩いてしまった
道が荒れてきたことで道誤りに気付いた 戻る
とき、このきれいな淵のそばで昼休憩とした
また近くで工事が行われているようで、迂回路
を歩いた
長峰霊園を間近で見るようになった もう登山口は近かった 登山口に着いた 長峰橋を左手に見る

 長峰橋のそばから
 登山口を見る


   後は真っ直ぐ南の
   方向へと住宅地を
   抜けて行った
公園が右手に現れた 灘丸山公園だった 坂を下るとあって、神戸市街が眺められた 上野中学校のそばを抜けると線路は近かった
丈角橋の近くからは長峰山がすっきりと眺めら
れた
線路沿いを歩いて阪急六甲駅を目指す 六甲駅が目前になった