TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨編 
 
妙見山    みょうけんさん 692.4m 多可町
 
1/2.5万地図 : 丹波和田
 
【2006年12月】 No.2 2006-93(TAJI&HM)
 
    南西麓となる西脇集落付近より  2006 / 12

 2006年の最後の山として、この多可町の妙見山を再訪した。妙見山を選んだのは単純な理由で、他の用事があったため登山時間が少なくて済む山であることと、最後はすかっとした展望の山で締めくくりたいと考えてのことで、その結果として妙見山が思い浮かんだ次第だった。ただこの妙見山は前回に登ったときから10年以上経っており、もう一度登りたい気持ちはずっと持っていた。この日に目指したコースはごく一般的な、南麓の多可高校のそばから始まるコースだった。そこで神河町から多可町へと抜ける高坂トンネルに向かっていると、飯森山が雪で白くなっているのが見えた。雪のことは全く考えていなかったため、妙見山の様子が少し心配になったが、高坂トンネルを越して見えて来たその姿は黒々としており、雪の心配は無さそうだった。そして多可高校へと近づいて行くと、多可高校の西隣に何やら新しい施設が出来ていた。それは東山古墳公園で、そばには那珂ふれあい館も建っていた。その間から細い林道が始まっていた。その林道に入って行くと、すぐに「妙見山登山道東山側口」の標識が見えたので、その近くの空き地に車を止めた。この日は晴れの予想だったので陽射しを受けての登山を期待していたのだが、なぜか上空は曇り空が広がっていた。但し、薄く青空も見えており、晴れ出しそうな兆しは見えた。コースを歩き始めると、草地に細々と小径が続くと言った風で、マイナーな雰囲気だったが、山肌を登り出すと道ははっきりし出し、標識もあって、ハイキングコースらしくなって来た。周囲は少し雑然とした雑木林が続いている。松の木が多いようだった。途中に城山との分岐点があったが、城山には向かわず、真っ直ぐ妙見山を目指して行く。雪はほとんど見られず、気楽なものだった。中腹辺りまで登ると、ようやく雪が見られるようになった。それも1センチほどで、単に雪が付いているだけだった。その雪も登るほどに増えて、標高も600mを越して来ると、すっかり景色は白くなって来た。それでも積雪は10センチほどで、スパッツの必要は感じなかった。上空は次第に晴れると期待していたのだが、若干薄くなったと思われるだけで、相変わらずの曇り空のまま山頂に着いてしまった。その山頂は14年前の記憶とさほど変わっていないようで、中央の方位盤に立つと、期待した加美アルプスの山並みが出迎えてくれた。曇り空でもくっきりとした視界で、笠形山から飯森山、千ヶ峰、またに山と続く山々は雪化粧をしており、いつ眺めても飽きない風景だった。翻れば播州から丹波へと続く山並みも一望だった。雑木が育って少しは視界が遮られているのではと思っていたが、変わらぬ好展望に一安心だった。残念なのは曇り空で、しかも冷たい風もあって、のんびり過ごすとはいかず、体が冷えて来ないうちにと、20分ほどの休憩で下山とした。下山は往路を引き返した。皮肉だったのは、この下山中に急速に晴れ出したことで、麓に着いたときは、上空には真っ青な空が広がっていた。
(2007/1記)(2016/7改訂)(2019/11写真改訂)
<登山日> 2006年12月31日 9:44スタート/10:04五合目/10:29八合目/10:42〜11:00山頂/11:49エンド。
(天気) 曇り空。但し、雲に厚みは無い。麓の気温は5℃。中腹より雪が現れるが、うっすらとだけ。山頂付近で10センチまで。山頂の気温は3℃、少し風があって肌寒かった。曇り空ながら視界はまずまず澄んでいた。下山中に急激に晴れ出し、麓に戻ったときは、すっかり快晴になっていた。
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登山道は植林地から始まっていた 適度なハイキング道が続いた 行く手に山頂が見えて来た

山頂が近づくと、作業小屋が現れた 辺りはすっかり雪景色だった 山頂は以前と変わらぬ好展望地だった 曇り空だったが加美アルプスがくっきりと見えていた 山頂より南の方向を見る そちらは木立が視界を遮っていた
山頂からは加美アルプスが広く眺められた
上の写真に写る笠形山を大きく見る 上の写真に写る飯森山を大きく見る 上の写真に写る千ヶ峰を大きく見る
  
山頂より南東から南にかけてを望む 南の中村町辺りを大きく見る

(←)
山頂より東の方向
を眺める

  (→)
   左の写真の西光寺
   山を大きく見る

下山途中で南の風景を見る 足下に見える建物は多可高校だった 下山を終えたときは、すっかり快晴になっていた 下山後、帰路についたとき南側より城山と妙見山の並ぶ姿を眺めた