TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北播磨
 
妙見山    みょうけんさん 692.4m 多可町
城山    しろやま 364m
 
 
1/2.5万地図 : 丹波和田
 
【2016年6月】 No.3 2016-60(TAJI)
 
    多可町安楽田より  2016 / 6

 三度目の妙見山は、10年後の2016年6月最終日曜日だった。前日の天気予報では兵庫全域で晴れとなっており、その予想通り播州南部の空は晴れていた。そこで播但道を走って但馬の山へと向かったのだが、北に向かうほど雲が増えてきた。神河町まで来て北の山並みが見えてくると、高い山にはガスがかかっていた。その空を見て北へ向かうのは諦めて、急きょ神崎南ICで播但道を離れた。そして目標を多可町の妙見山に切り替えて、高坂トンネルへと向かった。妙見山も再訪したかった山で、但馬の山を諦めた時点で、すんなりと思い付いた次第だった。高坂トンネルを抜けると、妙見山がうっすらとした視界の中に姿を現した。そちらは曇り空ながら雲は薄いようだった。前回と同様に多可高校のそばからのコースを目指したが、駐車地点は登山口のそばではなく、那珂ふれあい館の駐車場とした。後は妙見山の案内標識に従って歩いた。すぐに林道に入ることになり、そして害獣避けゲートを抜けた。林道を10分ほど歩くと、左手より登山道が始まっていた。それが東山コースだった。登山道の傾斜は緩く、無理なく登って行けたが、この日の湿度はけっこう高いようで、すぐに大汗になってきた。その東山コースだが、コース標識が整備されたようで、合目の標識を見るようになった。一合目があり、そして三合目に着いたときにコースは二手に分かれた。右手が主コースで、左手が城山に通じる道だった。前回は城山に登っていなかったので、この日は寄り道することにした。城山のピークと分岐点との標高差は60mほどだったので、僅かな時間でピークに到着となった。ピークは城山らしく平坦地になっており、まずまずの展望があった。但し一度整備された後に放置されていたようで、灌木類が育っ少して雑然とした姿になっていた。少し離れて南にもピークがあり、そちらも雑然としていたが、笠形山が眺められた。城山から主コースに戻ると、北へと登って行く。次第に傾斜が強くなってきた。七合目まで来ると露岩地が現れて、その辺りは木が伐られており、好展望地になっていた。南の方向が広く開けていたが、梅雨空とあって薄ぼんやりとした視界だった。その近くには「あまんじゃこの忘れ石」があるようだったが、よく分からなかったので探さず先へと進んだ。619mピークは展望台になっており、七合目と同じく南に展望が開けていた。一度鞍部へと下り登り返すと九合目があり、避難小屋が現れた。小屋と言うよりも、ただ雨を防ぐだけの建物だった。もう山頂は近く、小屋から3分で山頂到着となった。山頂は岩場になっており、そのそばを登山道は北へと続いていたので、ただの岩場と見てしまえば通り過ぎそうだった。その岩場に山名標識が見えたので、そこが山頂であることを知ると共に以前の記憶がよみがえった。岩場の上に立つと、20年以上前より置かれている方位盤を見たが、アクリル板はすっかり曇っており、方位盤の役目を果たしていなかった。まずは岩場に腰掛けて昼食とした。モヤの強い視界ながら山頂からは西に笠形山から千ヶ峰、またに山までがすっきりと眺められて、以前ほどでは無いものの好展望が楽しめた。この日は単独行であったため山頂では長居をせず、10分ほどの休憩で下山の途についた。下山は往路を引き返さず、牧野側に下りる登山道に入った。こちらの道は始めこそはっきりした登山道だったが、小さな尾根を巻いて東へと下るうちに、はっきりしない所が現れた。但し目印は付いていたので、目印を確認しながら下った。足下には小石が多く少し歩き難いこともあって、往路のコースと比べるとマイナーな道との印象を受けた。麓が近づくと植林地に入り、そして林道に下り着いた。後は林道を歩いて那珂ふれあい館へと戻るだけだったが、この林道歩きがけっこう長かった。長い上に上り坂になっている所も多くあり、気楽に歩ける訳でもなかった。東山コースの登山口まで40分かかることになり、ようやく知った所が現れたとの思いだった。そこから更に10分歩いて、那珂ふれあい館に戻ってきた。空は今にも雨が降り出しそうな暗い空に変わっていた。
 この日は妙見山を周回で登ったことになったが、登山道の状況と長い林道歩きを考えると、東山コースをピストンする方が登山として楽しむ分には良さそうだった。
(2016/7記)(2020/6改訂)
<登山日> 2016年6月26日 9:33那珂ふれあい館駐車場スタート/9:45東山コース登山口/9:56三合目/10:02〜10:17城山/10:36五合目/10:52七合目/11:23〜34山頂/12:27林道に下り着く/13:07東山コース登山口/13:17エンド。
(天気) 薄い色の曇り空で、一部で青空が見られた。ときおり陽が射してきた。気温は樹林帯で20℃、山頂は21℃だった。ねっとりとした空気感だったが、山頂では涼しい風を受けた。視界はうっすらとしていた。下山中に雲は黒味を増してきて、どんよりとした空に変わってきた。
<< Photo Album 2016/06/26 >>
那珂ふれあい館の駐車場より歩き始めた 前方に見える妙見山に向かって歩き始めた 道のそばは東山古墳群だった

 すぐに左手より林
 道が分岐した

 その林道に入った

 害獣避けゲートが
 現れたので、扉を
 明けて中に入った

 山裾へと近づいた

 ゲートから10分
 ほど歩くと登山口
 が現れた
標識には「妙見山登山道東山側口」と書かれて
いた
少し進むと一合目の標識が現れた 緩やかな道を歩いて行く
三合目の標識が現れた 三合目からはコースを離れて城山に向かった 城山への小径を登る
すぐに城山のピークに着いた 城山は、一度整備された後は放置されているようで、灌木が視界を妨げていた
城山からは南東方向に展望があった 左の写真に写る石金山の辺りを大きく見る
木々の間から妙見山の山頂方向が望めた 城山の山頂は南の方向にも小さなピークがあった その小ピークに立ち寄るも、アセビが茂っていた

 南のピークから
 は南向かいの間
 谷山が眺められ
 た

 三合目に戻って、
 東山コースの続き
 に入った
緩やかな登山道だった 「展望台ベンチ」の標識を見て、左手の小径に
入った
すぐに展望台に着いた

 展望台なので多少
 は開けていたが、
 立ち寄るほどの展
 望でも無かった

 クリタケに似たキ
 ノコを見かけた

 コースに戻って登
 りを続ける


   南西の開けることが
   あり、笠形山が望め
   た
五合目の標識を見る 前方に山頂が望めた 六合目の標識を見る
自然林の中を登って行く 七合目の標識を見る 七合目を過ぎると展望地が現れた

 南の方向が広々と眺
 められたが、この日
 はうっすらとした視
 界だった

 登山道の傾斜が
 少し強くなった


   平坦地に出ると
   そこは619m
   ピークだった
展望があったが、先ほどの展望地と同様に南の
方向が眺められた
進む方向に山頂が望めた だいぶ近くに見える
ようになった
山頂手前の鞍部へと下る
九合目の標識を見る 作業小屋が現れた 山頂が間近になった
登山道のそばで、岩場が現れた その岩場の上に山名標識を見た そこが山頂だ
った
山頂に着いて、二等三角点(点名・妙見山)を
見る

 山頂の山名標識
 は新しくなって
 いた


  方位盤は表面が
  すっかり曇って
  いた
山頂から見る加美アルプスは、木々の生長により以前よりも少し見え難くなっていた 左の写真に写る千ヶ峰を大きく見る

 上の写真の左に続く
 風景を見る


    左の写真に写る笠
    形山を大きく見る

 南東方向にも少し
 展望があった


    左の写真に写る石
    金山を大きく見る
山頂から登山道を見下ろした 下山は牧野コースを歩くことにした 北へと歩くが、始めは歩き易かった

 尾根を離れること
 になったが、真っ
 直ぐ進めば展望台
 のようだった

 展望に興味を持っ
 て展望台に立ち寄
 ったが
展望台とは名ばかりで、ほとんど展望は無かった コースに戻って下りを続ける 東へ向かうようになった 登山道の標識を見る
下るうちにコースのはっきりしない所が現れた 目印を追って下った ツバキ林を通る
植林地を下るようになった 小橋を渡ることになった 道がはっきりしてきた
ネットが現れて、越すことになった 林道に出ることになった そこは林道の終点位置だった

 後はひたすら林道
 を歩くだけだった

 東に見えたのは播
 州と丹波を分ける
 尾根だった

 一番高い辺りが三
 組尾かと思えた
別の林道に合流して西に向かうことになった 林道はほぼ平坦だったが 林道はときに上り坂になった
林道の緑は濃かった 林道を40分ほど歩いて東山コース登山口が現
れた
後は往路で歩いた道だった
前方に見えてきたのは多可高校だった 南に見えたのは浅香山だった 那珂ふれあい館に戻ってきた