2016年の登山は梅雨どきとあって、気温こそ高くないもののねっとりとした空気感の中を登ったためか、少々バテ気味になっての山頂到着だった。そこで湿度の低い季節に改めて登って良い感じで山頂に立ちたいと考えていた。それを実行したのは3年後の2019年10月5日で、この日は麓東山地区に入ると多可高校へと通じる脇道に入った。多可高校に着く手前で現れたのが「那珂ふれあい館」で、そこの広い駐車場に車を止めた。自宅を離れるのが少々遅かったため、既に11時を大きく回っていた。登山コースは前回と同様に東山コースを登る予定だったが、前回のように城山に寄り道したり牧野コースで下山するようなことはせず、単純にピストン登山をする予定だった。何度か歩いたコースなので登山コースについては簡単に記すにとどめたいので、登山の様子は下の写真帳をご覧いただきたい。始めに林道歩きがあり、林道に入るとすぐにゲートが現れて通過した。そしてゲートの位置より12分ほど歩いて登山口が現れた。前回は蒸し暑さの中を登ったために段々とだるさを感じての登りとなったが、この日の空気感はさっぱりとしており、そのさらっとした空気を楽しみながら登った。それでも10月に入ったと言えども陽射しはまだ暑く、けっこう汗をかいて登った。合目の標識は3年前と変わらず新しさがあり、はっきりと読み取れた。三合目、五合目と過ぎ、七合目まで来ると、そこは展望地で南に向かって広く開けていた。そこより少し登ってまた開けた所が現れた。そこは619mピークで、そこより山頂へは真っ直ぐ北へと尾根を歩くことになった。少し平坦な道が続いてその先で下り坂となり、そして山頂へと登り返した。九合目標識の先で作業小屋が現れて、その横を通り過もい一段登った位置が山頂だった。登山道は山頂には通じておらず、登山道を離れて岩場の斜面を数メートル登って山頂に立った。3年ぶりの山頂は木々の生長でまた展望が狭まっていたが、それでも笠形山から千ヶ峰、三国岳へときれいなスカイラインが眺められた。その展望のことは別として山頂では思いの外涼しい風に出会えて、その風を楽しむことにした。手早く昼食を済ませると、山頂そばの木陰で暫し昼寝を楽しんだ。そのため山頂で過ごしていたのは一時間ほどになっていた。ひたすら静かな山頂を離れると、歩いてきた道を辿って麓へと戻って行った。
(2019/11記) |